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エコロッジ概念の日本への応用に向けた予備的考察

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論文「エコロッジ概念の日本への応用に向けた予備的考察(執筆:関口莉菜穂、編集・文責:井門隆夫研究室 2023)」をまとめました。
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2023年7月の記事一覧

エコロッジ概念の日本への応用に向けた予備的考察

執筆:関口莉奈穂 (編集・文責:井門隆夫研究室) 【要旨】 今日、世界ではあらゆる経済活動…

エコロッジ概念の日本への応用に向けた予備的考察(1)

(執筆:関口莉菜穂、執筆年月日:2023年2月20日、編集・文責:井門隆夫研究室) 第1章 はじ…

エコロッジ概念の日本への応用に向けた予備的考察 (2)

1.4 問題提起 問題提起上述したように、日本政府は持続可能な観光の実現に資する施策として…

エコロッジ概念の日本への応用に向けた予備的考察(3)

第2章 エコロッジに係るツーリズム概念の整理2.1 サステナブルツーリズム サステナブルツ…

エコロッジ概念の日本への応用に向けた予備的考察(4)

2.4 リジェネラティブツーリズム(リジェネラティブトラベル) 近年、サステナブルツーリズ…

エコロッジ概念の日本への応用に向けた予備的考察(5)

第3章 持続可能な宿泊施設「エコロッジ」3.1 先行研究からみるエコロッジ 3.1.1 歴史 エ…

エコロッジ概念の日本への応用に向けた予備的考察(6)

3.1.2 定義 1990年代初頭にエコロッジという用語が登場して以来、数々の研究者によって定義が提唱されてきました。前述のように、Russelら(1995)はエコロッジについて「エコツーリズムの理念と原則を満たす自然依存型の観光ロッジを識別するための業界ラベル」と説明しています。Hector(1997)はこの定義を踏まえたうえで、「エコロッジについて最も重要なことは、エコロッジが最も重要ではないということである。最も重要なのは、周辺の環境の質であり、近隣の自然や文化といっ

エコロッジ概念の日本への応用に向けた予備的考察(7)

3.2.2 National Geographic Unique Lodges of the World[1] 2015年、ナショナルジオグラフィ…

エコロッジ概念の日本への応用に向けた予備的考察(8)

3.2.5 新たなコレクションと従来エコロッジの比較 2015年以降にスタートした前述の3つのコレ…

エコロッジ概念の日本への応用に向けた予備的考察(9)

第4章 事例調査4.1 ベトナムにおけるインタビュー調査 3章における検証の結果、従来のエコ…

エコロッジ概念の日本への応用に向けた予備的考察(10)

4.1 ベトナムにおけるインタビュー調査(続き) 両ロッジともに、滞在の主目的の1つとなるの…

エコロッジ概念の日本への応用に向けた予備的考察(11)

4.2 テキストマイニング分析 視察調査で訪れたベトナムのTopas Ecolodge及びTopas Riverside…

エコロッジ概念の日本への応用に向けた予備的考察(12)

4.3 エコロッジの概念整理 ここまで、日本の宿泊業の持続可能性に有益と考えるエコロッジの…

エコロッジ概念の日本への応用に向けた予備的考察(13)

第5章 日本におけるエコロッジ5.1 調査対象について 前述のように、日本ではいまだ海外においてエコロッジとして認識されている例も無ければ、概念としても普及途上にあります。しかし、日本の宿泊施設について考えると、エコロッジ同様小規模であり、地域に根差した宿泊施設は多数存在します。では、なぜ日本にはエコロッジがないのでしょうか。そこで、日本の小規模宿泊施設に対してエコロッジの概念を当てはめ現状を分析することで、エコロッジの実現可能性及びエコロッジを応用するにあたっての課題を考