運営をしている立場より<スプラトゥーン2>

私はスプラトゥーン2を楽しむために、そこそこ大きな(100人程度の)コミュニティを運営している。一定の条件がそろったメンバーを集めてグループにいて運営しているのだ。さらに身内のみではあるが大会も運営している。

運営ってなんじゃいと言われると大したことはしていないのだが、同じ趣味を持つメンバーがたのしく集まれる場所の秩序管理とでもいうと正しいと思う。他者と半強制的に関わる中で、それぞれが満足いくように、そして不満があっても飲み込める範囲であるように、そのコミュニティという小さな社会の平和を保っているつもりだ。今日はこの「運営」の立場からお願いの意味も込めたnoteを提供したいと思う。

そもそもスプラトゥーン2を楽しむためだけならば、人間関係に上下は発生しない。スプラ(や他ゲームの世界)をプレーすることにおいては、誰かの指示は受ける必要がないし、ゲームはルールと少しのマナーを守れば誰でも楽しくあそべる。しかしコミュニティに属して遊ぼうと思うと、その運営の人の決定にある程度従う必要がある。この運営は政治や会社と同じで適正能力があって、得意な人と不得意な人がいる。私はこの手のグループ管理は比較的得意な方で、いわゆる「仕切り屋」と呼ばれるタイプの人間だ。まあ疎ましく思われることもあるポジションだが、適性があることは40年も生きていればわかる。やれるんだからやるし、自分も楽しめる場を作りたいからやる、それだけだ。

じゃあ運営というのは適性がある人が簡単にやれるか、というとそうでもない。全員の不満をできるだけ抑え、飛び出すものがいたら注意喚起し、たまには自分を犠牲にし、そして楽しい空間であるように何か仕掛けたりすることが必要となる。この不満の声を拾うのは、自分の感性と信頼できる仲間だ。まあ私の場合は入会条件等もあるためメンバーにある程度の信頼を置いており、頻繁にコミュニティに顔を出していればだいたいの不満は拾うことができるので改善を試みる。注意喚起も同様だ。自分が何かをやらかして自戒の意味も込めてすることもある。一番大変なのが、何かを仕掛けることだ。普段遊べる10人、8人、4人、2人のような募集ではなくて、もっと大人数で大規模な大会めいたことや、全員集合してわいわいやるような企画を考えたりしている。

この大規模企画なのだが、一人ではなくて誰かと相談したり持ち込まれたものを昇華させて考えてルール作りをしていることが多い。ただ最終的には私がルールブックとなり、自分が参加するときはより公平になるように慎重に検討をしている。それでも多少の偏りが出るので参加者やルールを見た人から不満の声が出るのは仕方ないと思っているのだけど、その不満を最小限に抑えたいと思って考えて対応している。

さて、大会や企画を行っていると、少なからず進め方やルールについて意見がある人がいる。もちろん意見は参考にしているのだが、時に運営の心をくじくような発言をされてしまうと、本当に運営は辛くて企画をすべて放り投げたくなる。それが以下のようなものになる。

・企画アイディア出しの段階で批判的な言葉をかけること
 →建設的なルール改定の話であれば大歓迎だが、「この企画誰が楽しいんだ」、「企画考えた奴は頭がおかしい」みたいな発言はとても運営は凹むことになる
・自分が参加対象ではないからとネガティブになること
 →ウデマエが参加レベルに届いていない、一緒にでる味方がいない、コスト制のせいでいつもの仲間と出られなかった…等の事情はわかるが、これにより大会自体を批判するのはおかしいし、言われたら運営は責任を感じるので、その点は心に留めてほしい。「自分は参加しないで見てます」も、理由がないのであれば発信する必要はない。応援コメントは大歓迎なのだけど、ネガティブをぶつけてくることは運営批判と同義である。
・理由のないドタキャン
 →大会の場合はドタキャンすると不戦敗で終わるのだが、これは味方に大迷惑がかかる。企画の際は人数調整をマメに行っているので1人欠けるだけで影響が出ることも多い。せめて理由と、できれば代替要員のアタリが欲しいと思う。
・大会やイベントと同時に別企画を意図的にぶつける
 →運営側としてダメージは大きくないのだけどあえて書く。実際に、運営に不満があったりすると、無意識に同じようなことを仲良し内でやろうと動くことはある話なのだ。ただ運営が公平に企画を出しているので、意図的に同時に別企画を企てた人は「そういうことをする人」と見られていることは理解すべきだと思う。特にコミュニティで行った企画と同じ企画を後日別で行うとか、外からは「単なるパクり」としか見られないし、場合によっては、アンチ運営の人というラベリングされるだけである。

とまあこんな感じで、企画、大会に出る際に気にすべきこととして今回のnoteにしてみた。というのも、企画や大会を行うたびに、何かしらの不満が出てきてそれを拾うことが多い。上記書いたとおり建設的な意見は運営は歓迎するため、どこかで不満を出すのではなく、DMや改善要望を出せばそれで次につながるのだ。企画や大会に参加する人が、運営の人を少しだけ思いやってもらえるとありがたい。運営もできるだけたくさんの人を喜ばせようと思って諸々考えていると思うのだ。

ちなみに私はその運営好きが高じて、運営者が集まるグループにも参加をしている。プレミアリーグ、イカップル杯、エリア杯等々、スプラ界隈ではおなじみの大規模大会の運営者が集まっており、運営に関する情報やハウツー、テクニックや考え方を共有している。そのメンバーが、そしてその他の企画運営の方が気持ちよくこれからも有志で大会を運営していくであろうので、そのためにも上記のようなことはぜひ意識してもらえると嬉しい。

そして今後も有志の大会や、コミュニティが楽しく存続しスプラ界隈を盛り上げていってくれたらなと思うし、私もそのわずかな一端を担っていたいと考える。

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