見出し画像

【雑談】流行りの曲が好きな私は、その他大勢でしかない?

「推し活」と言う言葉が世の中に溢れています。
そこまでは言わずとも、みな、誰かしらのサポーターではあるのかもしれません。
私も、そんな大衆のうちのひとりです。


音楽を聴くのは心地よいです。
ひたすら歌詞を追いかけていると、フラッシュバックが止まるからです。
ミュージックを好む死神の気持ちがよく分かります。

主に、ある2組のアーティストをリピートしています。

片方は、同年代です。
片方は、ひと回り以上、年上です。

どちらも、同じくらい好きです。
交互に、繰り返し聴いています。

でも、少しだけ、抱く感情が異なるのです。


軽音部とか入ってみたかった


どちらのライブに何度か行ったことがあります。
ふた組とも、顔出しなし、テレビに出ないアーティストです。



同年代のアーティストのライブに行ったとき、

「ああ、本当に生きているんだ」

という月並みな感想を持ちました。


さほど歳が変わらない人が、曲を作り、それを歌い、たくさんの人に受け入れられて、こんなに広いホールで披露している。

あれれ?
私ってなんなんだろう。



もう片方のアーティストのライブ。

「ああ、本当に生きているんだ」

また、同じ感想を抱きました。

死にたい気持ちをストレートに歌う人です。
でも、最後には少しだけ救いがある、そういう曲を世に送り出している人です。
限界のときに聴いて、揺り動かされた経験が何度もあります。

そこまで行きたい、と強く思いました。
あなたみたいになりたい、と。



前者は嫉妬で、後者は感動です。



ねたみ、そねみ。
精神疾患でくすぶっている私なんかと、比較もできないほど成功している人に、そういう感情を抱く。
心の琴線に響く曲ばかり、ライブの生演奏も演出も最高だけれど、
辛くなるから、この人たちに会いに来るのはもうやめようかな。


あまりにも年上だから、比べようという気にもならない彼らのライブには、また足を運ぶことができると思う。

そもそも、彼らの歌によって「救われた」と感じているけれど、
その曲、私に届くほど世間に聴かれているんだよな。

つまり、私と同じように考えている人が、想像できないほどたくさん居る、ということなんだよな。


「流行りの曲」が好きな私は結局、唯一無二でもなんでもない、大衆のうちのひとりなんだ。

本屋でポップが飾られるような「小説」に心揺り動かされる私は、つまるところ大勢のうちのひとりなんだ。


ちょっと卑屈ですかね?

まあ、文化なんてそんなものか。
ちょっと悲しいけど、私って単純だよな、と思った話でした。



唯一無二になりたかった












この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?