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目をそらす。

気を抜くと、つい今までの癖で、後ろ向きになりそうになってしまう。

かといって、後ろを振り返っていないわけでもない。

見たくもなかった後ろを見ざるを得なくなって、
見せたくない人にふいに見せてしまって
動揺しながらも、嘘臭い笑顔でごまかしてみたり。

でも、ごまかせなかったこともわかっているし、「どうしよう」と喚いたり騒ぎ立てることもできずに、隠れてうなだれてみたり。

だけど、考えれば考えるほど、いたたまれなくなるだけだし、自責の念しか浮かばない、そして、それが一般論だし正論なので、腹をくくって諦めることにした。

とはいえ、潔くない私は諦めきれていないので、軽く悶絶している 笑。

もちろん、すんでしまったことなので、悩んでも無駄なこともわかっている。


だから、苦肉の策の一つとして、いったんその現実から目をそらすことに決めた。

もちろんそれが、その場しのぎだということもわかってはいる。

でも、平静を装うためにはそうするしかないのだ。


なるようにしかならない。
嗚呼、どうにでもなれ 笑。

というわけで、私は、目をそらしているふりをしながら、手探りで前に進んでいる。

鈍感で、能天気な人を演じながら。

そして、いつか目をそらすのをやめたとき、
私は、走馬灯のように、みるべき景色を見せつけられるのかもしれない。

その時の私は、どう言い訳をするのだろうか…。

ひとまず、その時までは、私は私を許していきたいと思う。

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