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メルペイのUXリサーチについて聞いてきた@UX MILK All Night

UXデザインについて考えるオンラインイベントUX MILK ALL NIGHTに参加しました。UIUXデザイン業界で働く身として勉強になったのでシェアします。

イベントの概要

UX MILK ALL NIGHTはUXデザインについて完全オンラインで夜更かしして考えよう!というイベントです。
9月12日(土)19:30 - 9月13日(日)12:00までのオールナイトで行われ、UXデザイン領域で活躍されている方々のセミナーを聞けました。リアルタイムの参加は無料で、アーカイブは有料で公開という形で行われました。

UIUXデザイナーとして
株式会社メルペイのUXリサーチャーである 松薗 美帆さんの「戦略からUIまで伴走するUXリサーチについて参考になったポイントをレポートしていきます。

松薗さんの紹介

メルペイのUXリサーチャー
リクルートでデジタルマーケやプロダクトマネージャーなどをしていたJAIST博士課程前期社会人コース在籍中

このイベントについてみほぞのさんもnoteでまとめてらっしゃいます
資料もnoteの中で全て公開されています。画像はそこから引用しました。

UXリサーチとは
UXリサーチとはメルペイ業務において、UXリサーチの一手法・手段としてのリサーチ

セミナーの内容
メルペイのプロジェクトでは、戦略検討・プロダクト検討・マーケティング検討の3つのフェーズがあり、それぞれで行ったリサーチについて実際のリサーチドキュメントも一部載せながら解説

参考になったポイント

UXリサーチはもちろん、それ以外の職業でもリサーチ方法をそのまま活かせる3点をピックアップしました。

・UXリサーチの貢献可能性は幅広い
・資料は振り替えれる資産として残す
・UXリサーチの重要さを社内で啓蒙する

UXリサーチの貢献可能性は幅広い

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UXリサーチは戦略検討からマーケティング検討まで様々な分野を横断して一貫したサービス作りをしていく。

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横軸をユーザーの時間軸、縦軸をUXリサーチの抽象度とし、マトリックス化して構造を解釈する。
UXリサーチャーは表層のデザインだけでなくサービス全体を俯瞰して見ることができるので、チームが向かっているゴールへ一本の道筋を示すファシリテーターの役割だと感じた。

資料は振り替えれる資産として残す

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チームでユーザーリサーチをする際に膨大なデータを効率良く解釈するには、フォーマットを決めてまとめて共有する。パッと見でおおよその大事なポイントはわかるようになっているため時間の無駄がない。

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解釈の部分で簡単なまとめを入れることでレポート全部を読まなくても、リサーチで得られた成果を確認できるようになっている。

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リサーチ結果をマトリックスで配置し、この資料を元に議論を行う。
議論する際に議論すべき点が一覧して見えるので、話し合いが効率良く進められそう。アウトプットの根拠が遡って確認できるため、リサーチの過程を知らない他部署の人に説明する際に納得できる説明ができそうだと感じた。

UXリサーチの重要さを社内で啓蒙する

まだまだUXリサーチという分野が知られていないため、社内でもどういうことができる部署なのかを啓蒙していく必要があった。最初はユーザビリティテスト等の簡単なリサーチしか任せてもらえなかったが、そこで結果を出し信頼を作っていく積み上げが重要。戦略に踏み込んでUXリサーチが使えることを全社定例で伝えたり、今までのリサーチデータを蓄積して、戦略レイヤーに関わっていった。任された仕事で信頼を積み上げていき、啓蒙活動を並行で行うことでUXリサーチャーとして活躍できる領域を広げていった。社内評価は他部署の意思決定にリサーチ結果がどれだけ貢献しているかをアピールすることで評価された。
社内でUXリサーチが貢献できる領域を自ら開拓されて行ったことに驚いた。任された仕事をこなすだけではやることは変わらないが、できることを啓蒙する活動を並行で行うことで徐々に仕事の幅が増えていく。

まとめ

マトリックスでプロジェクトを捉えることで抜け漏れがなく、一貫したサービス作りが行えると感じた。また自分の仕事の幅を広げるときには、任された仕事で信頼を積み重ねていきつつも、できることを社内の人にアピールしていこうと思った。UXリサーチが生かせる領域が広いと気づかされた。

みほぞのさんはnoteでUXリサーチに役立つ他の記事も書かれているので是非チェックしてみて下さい。

読んでいただきありがとうございました^^


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