投資手法ロングショート戦略について解説してみる

どうもコージです!
私は、毎日決算書を読んで企業の未来を妄想しています。
そんな私が決算書の中で面白かったポイント、未来への妄想ポイントを説明しています。

新型コロナの影響で大きく相場が下落するなかでも、意外な銘柄の株価が上がったりしていたのですがその要因に、機関投資家のロングショート戦略の持ち高の調整があったからだと言われています。

今回は機関投資家などが行っていて、もちろん個人でも使える投資手法ロングショート戦略について説明していこうかと思います。

投資の世界で、ロングとは買いの事です、一方ショートとは売りの事を指します。
ちなみになぜ買いがロングで売りをショートと呼ぶのかというと、買いをやっている際に利益を生むためには値上がりが必要ですが、それには長い時間がかかり逆に値下がりは一気に短時間で進むことからそう呼ばれるそうです。

ロングショート戦略に話を戻しましょう。

これはその名の通りで、買いと売りを同時にやる戦略だという事です。

どういう意味があるのでしょうか?

例えば私がトヨタとホンダの分析をしたとします。
その結果「トヨタとホンダを比べるとトヨタの方が実力があるのに低い評価(割安)だな」と考えたしましょう。

ではトヨタに投資すればいいのかというと、問題もあるわけです。

「自動車業界は大変革期だから、自動車が売れなくなって自動車業界が縮小するかもしれないしトヨタがどうなるかも分からないよな」とか思うわけです。

さらに株価は相場の変動によって大きな影響を受けてしまいますので「新型コロナの影響で株式市場全体が大きく下げちゃうかもしれないよな」とも思ったりする訳です。

つまりトヨタ自動車の実力とは関係のないところにもリスクがあるわけです。

このリスクを低減するためにロングショート戦略を使います、具体的にはトヨタ(相対的に割安)の株を買ってホンダ(相対的に割高)の株を売るわけです。

例えばトヨタを株価100円で買って、同時にホンダを100円で売ったとしましょう。
その後株式市場が10%下落してしまいました、それに合わせてトヨタもホンダも大体10%下がるわけです。
トヨタとホンダの株価は90円になるという事ですね。

さらに予想通りトヨタの実力の方が評価がされ、トヨタは10%の伸び、ホンダは5%の伸びとなりました。
すると、トヨタの株価は90×110%=99円
ホンダの株価は90×105%=94.5円になります。

この結果買いをしているトヨタの株価は1円下がってしまったので1円の損となり、売りをしているホンダの株価は5.5円下がったので5.5円の利益となります。
相場の下落の影響で両社とも株価は下がってしまいましたが4.5円分だけ利益が出た計算になりますね。

つまり買いと売りをすることで相場変動のリスクを相殺して、実力の差分だけ利益を取る事が出来るという事ですね。

これはもちろん個人でも取る事が出来る戦略ですので、ロングショート戦略という、割安な株式を買って割高な株式を売るという手法を知っておいて損はありません。

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