うたの話

妖精大図鑑ではアホアホな歌を歌うことが多い。
アホアホな歌詞を私が書くからです。
これに曲を作ってくれるのが荒井です。

彼女は高校の時の同級生で、同じクラス。
荒井と飯塚なので、出席番号は1番と2番。入学式の日には隣に座っていました。
ミュージカルが好きで、ジャズダンスが好きで、エレクトーンを弾き、作曲をする。
多趣味で行動力の化身、面白そうなことにはドンドコ踏み込んでいきます。

そんな彼女に妖精大図鑑として作曲をお願いしたのは大学生の頃のこと。
「トニーと牛乳」というミュージカル?の一幕でした。

ある日、トニーがいつものように牛乳を買いに行くと、売り切れており、トニーはとっても落ち込みました。
が、近所のジャックが牛乳を分けてくれたので何とかなりましたとさ。
めでたしめでたし。
という、内容が無いよう。この茶番に、我々が望む「っぽい」曲を作ってくれました。
デモを聞いて爆笑。
ここから、ずるずると共犯者として引きずり込み大図鑑。

トニーと牛乳2
カニのうた
オレオレ詐欺の歌
アンモナイトナイト…
ほぼ毎公演、何かしらの曲を作ってもらっています。

その中でも「カニのうた」をお願いしたのが、
世の同級生達が絶賛就活をしていた頃のこと。
飯塚は以下のような歌詞を荒井に投げておりました。

カニ カニ
カニの足は10本
タラバガニの足は8本
タラバガニの足は8本
2本損してる
日本損してる
でもおいしい
タラバガニおいしい
(中略)
いつまでも
カニかまぼこに騙される君で居て
uh〜〜〜

こんな歌詞が書かれた譜面が、自宅に存在するわけです。
「この子…就活でとうとうおかしくなっちゃったんだわ…」と
荒井のママは思ったそうです。
ごめんやで。
(のちに「うなぎだよ」と説明して一安心)

言葉遊びと言うとかっこいいけど、つまりはダジャレ。

アンモナイトナイト
なんの意味も無いと
アンモナイトナイト
そんなもんじゃないの
(Ammonite Nightより)

とか

匂うぜ匂うカモの匂い
同じ水鳥 サギとカモ
無茶振り 前振り 振付家のふり
(オレオレ詐欺の歌より)

とか

でも曲がつくと「あれ?もしかしていい曲なのでは?」と騙されかけたりするのです。
すごいものです。
サギのやり口です。
みなさん、オレオレ詐欺には注意してくださいね。

さてさて次はどんな曲を作ってもらおうかしら…
お話と一緒に、飯塚は現在煮詰まっている最中です。
モナカの煮物です。
よく分かってもいないのに、また歌とダンスに助けてもらう気満々なのです。

助けてくれ!助けてくれ!
気分は無人島での闇鍋パーティー。
イ〜ッヒッヒッヒ!
イ〜ッヒッヒッヒ!
バカでかい鍋をかき回します。

妖精大図鑑を構成するものの一つ、
アホアホな歌詞とそれをなんかいい感じにする曲。
9月には振る舞いますので、ぜひご賞味ください。

こちらは「無関係のジョバンニ」で登場しました一曲。
「ミノタウロスの歌」
フッと笑ってもらえたら幸いです。


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