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渋谷クルド人職質事件にみる「誰と手を取り合うべきか」という問題

【今週のもくじ】

1)渋谷クルド人職質問題にみる「誰と手を取り合うべきか」という問題

2)今週のお便り

3)今週のごはん

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1)毎日新聞は5月30日、「『警官に押さえ込まれけが』 渋谷署前で200人が抗議デモ クルド人訴えに共鳴」という記事を出しました。

私はイスラム研究者ですが、頻繁に「イスラム教徒に対するヘイト」や「差別」をしていると非難されます。ツイッターには、「お前は日本からイスラム教徒を排斥しようとしているな!このネトウヨめ!」といった罵倒の書き込みもよくあります。

しかしこれは全くの事実無根です。

私はイスラム教徒を嫌悪したり、差別したりするような言動をしたことは一切ありませんし、日本からイスラム教徒を排斥すべきだなどと考えたこともありません。

私は現実主義者です。

今の時代において、日本は鎖国をしろ!外国人を排斥しろ!などと主張するのは、滑稽なほど非現実的です。そのような発想は、私からは出てきようがありません。

私が、特に在日イスラム教徒について考えているのは、「手を取り合うべきイスラム教徒」と積極的に協力していくべきだ、ということです。

その上で、今回の渋谷クルド人職質事件は実に示唆的です。

なぜなら同事件は、誰が「手を取り合うべきイスラム教徒」なのかを

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