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ガザ紛争はアブラハム合意の終焉か?

時事通信が「対アラブ和平に打撃 エルサレム問題の対応不可欠―イスラエル」という論評を出しました。

冒頭には、次のようにあります。

イスラエルと、パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスの停戦は21日に発効したものの、交戦の発端となったエルサレムをめぐる問題は未解決のまま放置されている。イスラエルが進めてきたアラブ諸国との和平路線にも打撃となったのは確実で、和平推進にはこの問題での対応が不可欠となる。

ほーーー。

時事によると、「イスラエルが進めてきたアラブ諸国との和平路線にも打撃となったのは確実」らしいです。

「確実」である根拠らしきものとしては、次のように書かれています。

イスラエルは昨年、アラブ首長国連邦(UAE)やバーレーンなど一部アラブ諸国との国交正常化を実現し、エルサレムの帰属を含むパレスチナ問題を棚上げしたまま対アラブ和平を進めようとしていた。こうした中、ハマスのみならずパレスチナ社会全体から抵抗が起きたことは大きな誤算と言え、「イスラエルにとってガザで起きていることより、はるかに大きな脅威だ」(イスラエル人記者)という見方もある。

「棚上げ」ではないですね。UAEなどは

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