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飯山陽のメディアが伝えない本当の世界

月4回以上発行(現状、実質的にほぼ毎日更新)の月額購読マガジン。現実を著しく歪めて伝えるメディアに騙されない力を身につけたいと思う方のために、世界で本当に起こっていることは何かに… もっと読む
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2021年6月の記事一覧

スワンナプーム空港@バンコクの現状

こんばんは。 今、バンコクのスワンナプーム国際空港に来ています。 なぜかって? それはもちろん、

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男に「家事育児を押し付けてごめんなさい」と言わせたい女

なかなかインパクトのあるツイートがTLに流れてきました。 文脈からして、この「男」というのは夫で「お母さんへの感謝」というのは母である妻のことを指しているようなのですが。 いやいやいやいやいや。 夫の妻に対する感謝とは、対等な相手へのリスペクトではないことを忘れてはならないって、それ、あなたはそう思い込んでいるかもしれませんが、全家庭、全夫婦がそうだということは全然ありませんよ、境野さん。 あなたのお気持ちはあなたのものではあっても、他の人にとってもそうだという普遍性

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パレスチナ自治政府、批判者抹殺の疑惑

パレスチナ人を代表する政治機関として国際的に認められているパレスチナ自治政府(PA)という組織があります。 「かわいそうなパレスチナ人を支援しなければならない」として世界中の多くの国がPAに多額の資金提供をしているのですが、PAは腐敗し、PAを批判する人を拘束するなど強権的で独裁的であり、問題があると指摘され続けています。 米トランプ政権がパレスチナへの拠出金を停止した理由のひとつは、PAがイスラエル人を殺害・攻撃してイスラエル当局に制圧されたり拘束されたりしたパレスチナ

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パキスタンが中国のウイグル人弾圧を非難しないわけ

パキスタンのイムラーン・カーン首相がアクシオスのインタビューに応じました。その一部がYouTubeで公開されています。 インタビュアーのジョナサン・スワン氏の話を引きだす力はなかなかお見事なものです。 スワン氏はカーン首相にずばり、次のように質問しました。 あなたの国境のすぐ向こう側、中国の西部では中国政府が100万人以上のウイグル人イスラム教徒を再教育施設に収容しています。中国政府はイスラム教徒を拷問し、避妊を強制し、新疆にあるモスクを破壊しています。断食したり礼拝し

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トランス女性が女性競技に参加すべきでない理由

7月に開催予定の東京五輪では、五輪史上初めてトランスジェンダー女性の重量挙げ選手が出場することが決まりました。 ロイター通信は次のように伝えています。 この選手は、ニュージーランド代表のローレル・ハバード選手(43)。ハバード選手はスーパーヘビー級に出場する。NZ五輪委員会は「スポーツ界における歴史的瞬間」だと称賛するが、ハバード選手の出場は、スポーツ界における多様性のあり方と公平性を巡る議論を再燃させそうだ。 ロイターはこの件について、トランス女性の女子競技参加に反対

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NHKの異様なイラン体制擁護

先週イランで大統領選挙が行われ、予想通りライシが新大統領に選出されました。 選挙に先立ってFNNでも解説したように、イランの全権を握るのは「最高指導者」たる最高位のイスラム法学者です。イランは1979年にイスラム革命によって樹立された国で、初代の最高指導者がホメイニ、二代目が今のハメネイです。 大統領に立候補が認められるためには、最高指導者の影響下に置かれた「監督者評議会」の承認を得なければなりません。この監督者評議会のメンバー12人のうち6人は最高指導者が任命、残り6人

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中国の「臓器狩り」の実態

国連人権理事会の特別報告者12人が14日、中国の「臓器狩り」の実態について極めて憂慮すべきだとする報告書を公開しました。 読売新聞はこれについて15日、次のように伝えています。 国連人権理事会の特別報告者は14日、中国当局がウイグル族やチベット族の囚人らから同意を得ずに臓器を摘出している懸念があるとして、中国政府に、国際的な独立組織による調査を受け入れるよう求めた。 中国当局による少数派を狙い撃ちにした「臓器狩り」については、過去何度も非難され、報道もされてきましたが、

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TBS須賀川記者の勘違いなハマス擁護

以前私に対し、「パレスチナ贔屓で何が悪い」と開き直ったTBSの中東担当なのにロンドンに駐在している須賀川記者のリポートがYouTubeにアップされているとTwitterのフォロワーさんに教えていただいたので、観てみました。 私はこれを観て、須賀川記者のあまりの勘違いぶりに呆れ果てました。 私が気になった彼のコメントを、以下に文字で起こしてみます。 ちょっと悲しいのはこの、ガザのハマスだったりイスラミックジハードだったりっていうのは、迎撃されるのが分かっていながらこれだけ

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ハンガリーの反LGBT法は時代錯誤か

ハンガリーで18歳未満に対し、同性愛や性転換を広める議論を制限する法案が可決されました。 これを伝えるNHKの記事には、「人権侵害の法律」「何たる蛮行」「えっ、議論の制限って…この時代に」など、ハンガリーの決定が時代錯誤であることを非難するコメントが並んでいます。 しかしこれを「時代錯誤」と非難することには、それほどの普遍性はありません。 この手の人たちが無意識的に前提としているのは、進歩史観です。つまり、

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イスラエルの多様性内閣を否定するメディアの恣意性

イスラエルで新しい内閣が承認されました。 12年間首相をつとめたネタニヤフが退陣、新しく首相になったのは「ヤミナ」という政党の党首であるベネットです。 新しい政府は8つの政党の連立で成り立っています。 右派、左派、中道が組み込まれているだけでなく、この中にはラアムというムスリム同胞団系のアラブ人政党も含まれています。 ムスリム同胞団というのは世界のイスラム化を目指すイスラム主義組織です。そしてイスラエルというのはユダヤ人の国家だということになっている。一方でイスラエル

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「アメリカはハマス、タリバンと同じ」発言

アメリカの民主党下院議員イルハン・オマルが先日、アメリカとイスラエルを、ハマスやタリバンと同等であるかのように述べたことが問題になっています。 我々は、人類に対する犯罪のすべての犠牲者に対して、同レベルの説明責任と正義を持たなければならない。 我々はアメリカ、ハマス、イスラエル、アフガニスタン、タリバンが行った考えられない残虐行為を目の当たりにしてきた。 オマルは明らかに、民主主義を重んじる法治国家であるアメリカとイスラエルを、テロ組織であるハマスおよびタリバンと同列に

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事実を正確に伝えないのに値上げする朝日

朝日新聞が7月1日から、朝夕刊月ぎめ購読料を、現在の4037円(消費税込み)から4400円(同)に改定するそうです。 朝日は「事実」にこだわって報道していると強調しています。 当社は、記者が一つひとつ事実を確認しながら、くらしや仕事に役立ち、日々を豊かにする情報をお伝えしようと努めています。 ほーーーーーーーーーーー。「記者が一つひとつ事実を確認」「くらしや仕事に役立ち、日々を豊かにする情報」ですか。 私には「記者が朝日のイデオロギーに合致する事実だけをピックアップ」

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リベラルな社会は小児性愛許容社会か?

立憲民主党の衆院議員である本多平直氏が、「50歳近くの自分が14歳の子と性交したら、たとえ同意があっても捕まることになる。それはおかしい」と発言したことが問題になっています。 よりにもよって、立憲民主党の「性犯罪刑法改正のワーキングチーム」内でのことです。これは性交同意年齢を現在の13歳から引き上げることにより未成年者を性的搾取から守るべきだ、という主旨のワーキングチームであったはずです。 ところがその参加者である本多議員が「50歳が14歳と同意性交で捕まるのはおかしい」

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マフィアがバラすトルコとテロ組織の関係

5月初旬からトルコ人マフィアのボス…というか犯罪組織の親玉が、トルコのエルドアン政権のヤバい実態について暴露する動画をYouTubeに次々とアップして問題となっています。 この人物はセダット・ペケルという名前の49歳のトルコ人で、現在は犯罪捜査を逃れるために海外逃亡中だとのこと。でもさすがにマフィアのボスだけあって、逃亡先でも優雅な生活を送っている様子です。 ペケルによるエルドアン政権の内幕の暴露がなぜ重要とみなされているかというと、ペケルはエルドアンと非常に親しいマフィ

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