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飯山陽のメディアが伝えない本当の世界

月4回以上発行(現状、実質的にほぼ毎日更新)の月額購読マガジン。現実を著しく歪めて伝えるメディアに騙されない力を身につけたいと思う方のために、世界で本当に起こっていることは何かに… もっと読む
中東やイスラム関連の最新情勢の分析に加え、多様性、ジェンダー、フェミニズム、環境、差別、移民など大… もっと詳しく
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2020年12月の記事一覧

お母さん食堂が気に入らないフェミニスト

みなさんこんにちは!年末をいかがお過ごしですか? 今日は今年のクソリプ納めをしたいと思います。 私が次のようなツイートをしたところ、 ロシェル・カップ氏という北九州市立大学グローバルビジネスプログラム教授という肩書をお持ちの方が、次のようなコメントをつけてきました。 はい、クソリプです。 なぜかというと、

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プーケットのイスラム教と多様性

みなさん、こんにちは!今年もあと3日で終わりですね。 私は今、プーケットにきています。プーケットと言えばリゾート地として有名ですが、もちろんリゾートも素敵ではあるものの、私が一番行きたかったのはここです。 なんじゃこりゃ?というかんじでしょうが、これは、

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イスラム過激派はなぜイスラム教徒を殺すのか

マガジン購読者の方から、「イスラム国」が殺しているのは多くがイスラム教徒なのだが、「イスラム国」はこれを意味づけているのか、という質問をいただいたので、お答えします。 この方のおっしゃるとおり、「イスラム国」のようなイスラム過激派が殺している人の多くはイスラム教徒です。 イスラム教では、イスラム教徒同士の殺し合いは禁じられています。 ではなぜイスラム過激派はイスラム教徒を殺すのかというと、

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『悪魔の詩』にみるファトワーの意味

朝日新聞が「『悪魔の詩』板挟みになった宇野外相 懸念表明の末に…」という記事を出しました。 『悪魔の詩』というのは1988年に出版された小説で、その内容がイスラム教に対する冒涜であるとして、イランの当時の最高指導者ホメイニ師が作者であるサルマン・ラシュディとその出版に関わった者は死刑に処すべきだとするファトワーを発行しました。 その後、同書を日本語に翻訳した筑波大学助教授の五十嵐一氏が殺害されただけでなく、イタリアやノルウェー、トルコなどで同書の翻訳者や出版社が攻撃される

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「メリークリスマス」でハラール認証取消

みなさん、こんにちは。メリークリスマス! おっと…うっかりメリークリスマスと書いてしまいましたが、どうやらマレーシアでは今、この言葉を軽々使ってはならないようです。 マレーシアはハラール認証の中心地というか、最も盛んにハラール認証をしている国のひとつですが、公的にハラール認証を司るイスラム開発局(Jakim)がなんと、ハラール認証をうけたものであっても、そこにメリークリスマスと書かれた場合には、

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30代独身女性はなぜ4℃に当惑したのか

クリスマスが近いからですかね、こんなツイートが私のタイムラインにも流れてきました。 このツイートには、当該女性の当惑がよく現れています。 当惑、とは書きましたが、はっきり言えば

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「コロナワクチンはハラールか」問題の欺瞞

産経新聞が、「新型コロナワクチンは『ハラル』か 東南アジアのイスラム教国で議論」という記事を出しました。 記事には、インドネシアやマレーシアで新型コロナウイルスのワクチンが、イスラム教の戒律に従って信者の摂取が許される「ハラル」かどうかについて懸念が起きている、政府は接種を推奨したい考えだが、戒律上の懸念が起きることで新型コロナ対策に影響する可能性がある、とあります。 ハラールでもハラルでもどちらでもいいですが、この問題を基本的にどのように認識すべきかについては、私の考え

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菅首相「アジアの民主主義」発言の深淵なる問題

菅首相は昨日、「アジアの価値観と民主主義」シンポジウムにて、次のように発言しました。 「古来、アジアでは多様な価値観が育まれてきました。仏教・ヒンドゥー教の慈悲、儒教の仁、イスラム教の寛容、さらには日本における和の精神。これらには共通する、多様性や寛容性を養い、尊重する考え方があります。アジアにおける民主主義は、こうした精神的伝統の上に深く広く根付き、そして発展してまいりました。」 私はこの文面をみた瞬間、これは相当まずい、と思いました。 これが菅首相の「アジアの民主主

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「鬼滅の刃」にみる個人主義の限界

みなさん、こんにちは!私の勘違いでなければ今日は12月21日で、なんとあと10日で今年は終わりです。どうなってるんでしょう、やけに早いです。 「鬼滅の刃」の映画、今日ようやく観に行ってきました。 日本にいる方は「おっそ」と思われるかもしれませんが、私はタイに住んでおり、タイで一般公開されたのは最近のことなのです。 私はマンガを全巻読んだので、ストーリーはもちろん知っているのですが、エンターテイメントとしては

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「両親は暴君」か?

なかなか衝撃的なツイートを目にしました。 「両親とは暴君である。”親”なるものは、金持ちや白人と同様の抑圧的階級なのだ。」 ツイートをしたノア・ベルラツキー氏というのはアメリカ人の作家です。今現在アメリカの左派の中で、この「両親は暴君だ」説がどのくらい広まっているのか、はたまたベルラツキー氏の発案なのかはわかりませんが、いかにもそのうち広まりそうなイデオロギーです。 そして近いうちに、日本でも

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世界のハラール臓器売買

臓器売買といえば近日は、中国でウイグル人から強制的に臓器を取り出して売買しているという報道が多く見られるようになりました。 先日はイスラエルのメディアが、新疆ウイグル自治区では毎年2万5000人のウイグル人が臓器摘出のために殺害されており、その臓器を移植する「客」には中国人だけでなく日本人、ドイツ人、湾岸諸国のイスラム教徒も含まれ、中国当局に大きな利益をもたらしていると伝えました。 ウイグル人のほとんどはイスラム教徒なので、彼らから取り出された臓器は「ハラール臓器」として

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室井佑月氏の私に対する暴言、セクハラについて

室井佑月氏が私にこんなツイートをしてきました。 うーん。 これは

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「鬼滅の刃」にみる日本人の保守的家族観

全巻読みました、「鬼滅の刃」。 なぜ読んだかというと、今の日本人の心に刺さる物語とはどういうものなのかを知っておく必要があると思ったからです。 日本のメディアを支配しているのは「リベラル」で、またSNSでも「リベラル」の声が大きいので、それだけを見ていると日本人は欧米人並みに「リベラル」化しているかのような錯覚に陥ることがあるのですが、

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イラン、反体制派ジャーナリストを処刑

イラン国営テレビは、反体制派のジャーナリストとして知られるルーホッラー・ザム氏の死刑を執行したと伝えました。 フランスとドイツがこれを非難する声明を発表、国境なき記者団もこれは「イランの司法による新たな犯罪」だと非難しました。 イランはイランの体制を批判する発言や活動をした人物を拘束し、拷問によって自白を強要し、その自白をもとに死刑判決を下し、処刑することで知られています。 その拷問の詳細については、今年アムネスティが詳細な調査報告書を出しました。 ザム氏はその最新の

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