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kintone構築再チャレンジ備忘録~課題編~

kintone再チャレンジの格闘ログです。(以前2回くらい挫折しています)

以前所属していたNPOではずっとSalesforceを使っていました。ただ、NPOでもないとSalesforceってかなり高額なので、kintoneを使いたいというニーズが最近多くなってきました。

よく設計しないと総コストではkintoneも高くなるのですが、そのあたりのことを考えながら構築していくためにもまずは自分でアプリを作ってみて勉強していこうと思います。


kintoneは複数アプリの設計が肝…!?

今回はサンプルとして案件管理を作ろうと思います。
取引先や、商談の管理もあるために複数アプリになるのですが、いくつか悩んだポイントが出てきました。

  1. 複数アプリへの一括登録

  2. 複数アプリの結合と一括ダウンロード

  3. ルックアップ項目の更新

  4. 同一アプリ内のレコード参照

  5. 参照レコードを親レコードから作成する

結論から言うと、データベースらしく正規化すればするほどアプリ間連携が思うように出来ず、kintoneが使いにくくなるのでアプリは分けすぎないのが良い気がしています。

一方で、アプリを分けてもプラグインで補完することもできるので、そこにコストをかけるのもひとつの手です。

このあたりのバランスを考えながら設計するのがkintoneの難しさのひとつだと感じました。

また、これ以外にもメール配信をしたいとか、フォーム連動させたいと…欲を言えば足りない機能はいくつか出てきます。

それでは、悩んだポイントについて具体的なシチュエーションと、どうするのが良さそうか考えてみたので、記載していきます。


1.複数アプリへの一括登録

例えば、「申込フォームから送信された申込情報を複数のアプリへ登録する」ようなケースです。

Salesforce で言えば、「Web to リードで入ってきたリードを、取引先と取引先責任者、商談」に分けるみたいなイメージです。
申込フォームはそれぞれの情報がひとつのシートにまとまって入っているので、それを分ける必要があります。

対応として考えられるのは4つあります。

  1. 申込情報を分割するスプレッドシートを作成し、分割後にひとつひとつ登録していく

  2. 申込情報をスプレッドシートに登録し、Google Apps Scriptで処理する

  3. 一時置き場としてのアプリを用意し、そこからそれぞれのレコードをアクションボタンで登録していく

  4. プラグインを使う

取引先に関しては重複排除をする必要もあるので、一括で取り込むというよりは、取引先・取引先責任者を先に取り込んでから、商談(案件)情報を取り込むというようなフローが良いと思います。

そのため、プラグインを用いて取り込むよりは1~3の方が良いのかも。


2.複数アプリの結合と一括ダウンロード

複数アプリを結合して閲覧したり、それを分析にかけるシチュエーションがあります。
kintoneだと項目のルックアップするときに、静的にデータをコピーすることで実現するのが標準の範囲で出来ることです。

しかしながら項目数が大量に増えますし、あとで項目追加をしたときはデータの更新が大変面倒になります。

そこで、PowerBIに吐き出せないかなーと思ったのですがCData Connectというプラグインを使わないと難しそうです。

月額56,000円ってさすがに手が出ないです…
人数が多ければ選択肢としては良いのかもしれませんが、さすがに少人数でこれは厳しいです。


3.ルックアップ項目の更新

例えば、「取引先の情報が変わったら、取引先を参照している取引先責任者の情報も更新したい」というようなケースです。

kintoneでは取引先を参照するとき(ルックアップ)に、項目の値をコピーするだけで、取引先の情報が変わったときに自動では更新がされません。

そのため、参照項目は持たせずにキーだけでやり取りさせるのが理想なんだと思いますが、前述した通り複数アプリの結合の問題もあるのでうまくいきません…

参照項目は持たせず、アプリを極力減らし、スプレッドシートなどで結合・分析してしまうのが最適解なのかなと。

4.同一アプリ内のレコード参照

例えば、「親案件を設定したい」というケースです。
アプリを分けることもひとつですが、階層が必ずしも1つとは限らないので、できれば同一アプリ内で参照したいことがあります。

ここは標準機能では実装できないため、プラグインを用いて参照するしかないようです。


5.参照レコードを親レコードから作成する

例えば、「取引先の画面から、取引先責任者を作成したい」というケースです。

これは標準機能の範囲で実装可能でした。

「アクション」ボタンを作成すると、関連取引先を作成することができます。

最後に

もう少し作りこんだり、運用してみたら他にも悩みポイントが出てきそうですが、まずは今回出たものをどうするか検証を進めていこうと思います。

kintoneのプラグインはユーザー単位ではなく、組織単位のものが多いので、規模間によっても取れる選択肢が全然違いそうです。そのあたりも加味しながら最適解を模索していきます!

それではまた来週!

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