劇場版 SHIROBAKO感想~夢を叶えるために~(ネタバレあり)
本日2月29日公開の映画、「劇場版 SHIROBAKO」を見た。
もともとSHIROBAKOはTVアニメ版から大好きな作品で、ついにきたかと興奮しながら今日の日を待ち遠しく過ごしていた。
舞台挨拶も申し込んでみたものの落選。というかコロナウイルスの影響で中止。映画自体も大丈夫かとドキドキしていたものの、劇場は大入りで一安心。
映画自体も働くことの話や夢を叶えることみたいなことをテーマにムサニが劇場アニメを作るというシナリオで大満足。ファンサービスあり、涙あり、笑いありの2020年いちばんの名作だと思う。
ぜひみなさん劇場へ。
以下内容に触れながら感想を。
好きだからで業界に飛び込んだのがTVシリーズだったのならそこからどう継続するかの話が劇場版だったのかなと。
劇中で宮森は姉に「好きなことを仕事にしていてよかったね」と言われる。一方でタイマス事変以降のムサニの現状を嘆く宮森に元社長の丸川は「好きなだけでは足りない」と宮森を厳しくも激励する。
好きなことを仕事にしていても幸せとは限らない。実際ムサニは青天の霹靂のような事故で会社の規模を縮小を経ての4年後、いろんなキャラクターの現在が描かれる。ステップアップした人そうでない人は様々であったけれども楽しそうに仕事をしている人とそうでない人は大きく分かれていたと思う。
楽しそうに仕事をしていた人はみんな「自分で選んだ」人でそうでなかった人も自分で選ぶことで先へ進んでいったと思う。厳しい戦いであってもここから再起を図ると劇場作品の制作を決めた宮森しかり、仕事は自分で取りに行くしかないとあとを押されてずかちゃんしかり、演出制作コンビで夢へと動く高梨組しかり。
自分の動かす絵をみせたい、もっとステップアップしたい、家族の支えになりたい、会社を大きくしたい。夢を叶えた次には夢の環境を続けるために次の夢が必要であって、でもそれは原動力でしかない。
原動力を推進力に変えて先へ進むには「たたかう」ときめなければいけない、そんな話だったのかなと思う。それがうまくいく保証はなくてもあがいていくしかないのだ。
実際自分も好きなことを仕事にできて1年になろうとしている。これから先もこの仕事を続けていくためには自分のやりたいこと、進むべき道をきちんと声に出していかないといけないと思ったし頑張っていかないといけないとなと力をまたもらった映画だった。
奇しくも映画が公開された現在は作中のムサニとエンタメ業界を含め、日本中におおきな向かい風が吹いている。これからも続くのかもしれない。それでもよくなると信じてあがいていくしかない。
「人生は常に俺たたEND」なのだから。
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