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オンライン授業への道 2歩目

配信する場所はどこがよいか?

本校では,Classiやロイロノートは普段からたくさんの先生が使っていたのですが,Zoomのホストになって授業をしたことがある人はほとんどいなかったのではないかと思います。ゲストになって受信するのはそこまで難しくないのですが,ホストとなると話は別です。

Zoomを使う方向で検討したのは,ゲスト(生徒)側のログインが非常に簡単で(これがZoom爆撃の主因なのですが),中学生にでも簡単にオンライン授業に参加できるだろうと考えたのが理由です。

時を同じくして,マナトメプログラムという,経済産業省教育産業室の支援プログラムの募集が始まりました。この中に,Zoomを4月末まで無料で利用できるサービスが入っていましたので,申込をしました。申請やオンラインでのやり取りを経て,3日足らずでほぼ全教員分のアカウントを作成しました。現在は,流行の第二波が到来したときに備えて,有償アカウントへ移行しています。

自分自身が使ったことがないサービス故,まずは自分がホストになって使ってみることにしました。高校生向けに補習を行っていたので,その生徒を対象に色んなパターンで授業配信を試みました。

①学校で黒板を使って授業配信。
②学校でホワイトボードを使って授業配信。
②家から小型ホワイトボードを使って授業配信。
③学校/家からiPadの画面共有を使って授業配信。

①は,いつもやっていることをiPadで撮影するだけなので,授業時の教員の動きはいつもと同じです。撮影用iPadを固定するためのアダプタが必要で,Amazonで購入しました。配信する時間帯(とくに午前10時〜11時)によっては,画面にブロックノイズが生じる日もありました。カメラの前で教員がウロチョロするのは帯域を喰うのかもしれません。


②について,ホワイトボードは黒板よりも光を反射しやすいようで,iPadを置く位置が黒板に比べてシビアに感じました。ホワイトボードには,プロジェクタを同時に使えるなどの利点もあるのですが,配信時には生徒にきちんと見えるかどうかを聞いた方がよさそうです。

③は,単にホワイトボードを立てかけるだけだったので書きづらく,加えて自宅のフローリングに黒い消しかすがこびりついてしまい,生徒からもあまり評判がよろしくない。壁に吊り下げて固定し,新聞紙を敷くなどの方法をとればよいのでしょうが,労力vs効果を考えてボツ。

④が一番生徒から評判が良かった方法です。iPad上のメモアプリに板書をしつつ口頭説明を加え,授業の終わりにそのメモをデータとしてロイロノートで生徒へ送りました。万一通信途絶が起こった場合でも,板書は後刻送ってくるという形式です。帯域をそこまで喰わないらしく,音声・画面ともにスムーズに配信されたようです。これならば,パソコンとiPadと通信環境さえあれば,どこででも授業配信をすることができます。(iPadだけでも可,ただし生徒のようすは同時に見えなくなる)

まとめ
教科の特性や肖像権の兼ね合いもあり,配信する場所や形態に「ベスト」とよべるものはないように思います。実情に応じて,何パターンかを試して,安定的に配信できる方法を,生徒の声を拾いながら進めるのが良さそうです。

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