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スポーツマスコミ、レベルの低い記事多すぎの件

スポーツマスコミにはガッカリだよ、というテーマです。

私は野球が好きなのでプロ野球の例で言うと、今の時期はオフですから各球団の新外国人選手の獲得情報の記事をよく見かけます。どの球団が誰と契約したという情報はありがたいのですが、問題はその内容です。今さっきチェックしたら、こんな記事が見つかりました。

▼ヤクルトがオスナ内野手、サンタナ外野手を獲得
サンタナは2017年に30本塁打、オスナは中距離打者でメジャー通算24本塁打

▼楽天がコンリー投手を獲得
コンリーは2016年と2017年にそれぞれ8勝、2019年はリリーフで60試合、防御率6.53と結果を残せなかった

新外国人選手についての記事ということは、どのようなタイプの選手なのか、どんなレベルの選手なのか、詳しく知りたいじゃないですか。なのに恐ろしく情報が少ないんです。

ヤクルトのサンタナについては、シーズン30本塁打打ったことがあるというだけでもかなりの長打力があるとわかりますが、四球はどのくらい選んでいるのか、三振は多いのか、守備力はどうなのか、そういった情報が全くありません。オスナに至っては24本塁打を何シーズン、何打席で打ったのかすら書いてません。

楽天のコンリーは、メジャーでシーズン60試合登板したことがあるという部分で、何かしら期待させる要素があるんだろうなとは推測できますが、それが何なのか全くわかりません。奪三振率が高いとか、四球を出さないとか、そういう数字が全く書いてません。

先発時代に8勝したことがあるという情報も、8勝するくらいの登板機会は与えられていたんだろうなという推測程度にしか役立ちません。打線の援護に恵まれて8勝したのか、いい投球を続けていたのに援護なく8勝止まりだったのか、そのヒントすらありません。

メジャーリーグ出身の選手については、我々素人レベルでも選手の成績は細かく調べることができるんですよ。ここで選手名を検索するだけで、メジャー、マイナーのスタッツを見ることができるんです。

プロのスポーツ記者がそれを知らないわけがありませんから、横着してるんですよ、要するに。数字から読み取れる分析結果を文章にまとめろとまでは言いませんよ。たとえば打者だったら打席数、単打、二塁打、三塁打、本塁打、三振、四球、このくらいはザっと書いとけという話です。文字数に制限があるんだったら、不正確な文章はカットして数字だけ書いといた方がマシです。

それから、メジャーでの数字であれば守備についてもゾーンシステムで集計した数字が出ていますから、出場機会さえソコソコある選手ならばある程度の守備力はわかるようになってるんです。(マイナーしか経験がない選手については、レンジファクターくらいしか載っていないようですけど)

それを載せることすら横着するというんであれば、該当する選手のページへのリンクくらい貼ったらどうですかね。それすらしないんだったらせめて、選手名の英語スペルを正確に書いといてくれればいいのに。検索するのに役立つから。

後出しジャンケンで恐縮ですが、最近日本に来た外国人選手の例で言えば、ネットで素人が得られる情報のみから判断したとしても、ヤクルトのエスコバーや巨人のパーラが活躍できないということは予想がついたし、横浜のオースティンが活躍しそうだということも数字を見ておけば予想がつきました。

しかし、エスコバーの守備力が衰えていて人並み以下になってること、パーラは打撃面で期待できそうもないこと、オースティンのメジャーでの本塁打量産ペースがすごかったこと、そこに言及した記事はほとんど見たことがありません。

不十分な成績の記載(メジャー通算なんたら程度)と、記者が適当に付け加えた文章が載ってるだけです。選手の出身国まで飛んで足で稼げとまでは言いません、せめてネットで調べられることくらいは全部調べてくれよというだけのことです。

プロ野球界隈って、昭和の文化を良い面も悪い面も両方、いまだに引きずっている感じがして、そのおかげか低レベルなスポーツ記事がなかなか淘汰されていきません。昭和のスポーツ新聞から全く進歩が見られない。

いや、昭和のスポーツ新聞的記事にだって需要があるということでしょうし、それが好きな人がいたっていいんです。でも、もうちょっとちゃんとした記事を読める選択肢が限られすぎと言った方が正確ですね。

有料情報も含めれば、ないことはないんですよ。有益で信頼できるスポーツ記事も。ただ、今の段階では数が少ないのが残念なところなんです。

yamashiro1944さんのこのテキストのようなものならば、お金を払っても読む価値があると思うんです。(勝手に引用してすみません)

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