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Mind Games(ヌートピア宣言)にまつわる話

まつわる話を書こうと思っただけだったけど、たわむれにTAB譜なんか作ってみたりして。それは後ほど。


実はとても充実した名盤だよ

ジョン・レノンのソロアルバムは、むき出し感が強い分インパクトがあって心に残りやすい「ジョンの魂」「イマジン」が有名で名盤とされていますが、他のアルバムもなかなか楽しめるものが多いです。

というのも、ポール・マッカートニーと違ってソロ活動においてカッチリとバンドメンバーを固めていかなった分、アルバムによって色んなサウンドの違いを楽しめるところが大きいです。

Mind Games(ヌートピア宣言)では、ビートルズ界隈では割とよく名前を聞くドラマーのジム・ケルトナーや、マッカートニーのアルバムでも活躍していた非常に達者なギタリストのデヴィッド・スピノザなどが参加しており、レノンのソロアルバムの中でも演奏面、サウンド面が特に充実しています。

聴きどころ多し、捨て曲なし

ヘンな日本語でたまげる「Aisumasen」、余裕のロックンロールナンバーの「Tight A$」「Meat City」なども良いですが、このアルバムのハイライトはB面2曲目「Out The Blue」からの名曲の連続です。いや、個人的に好きだという話ですけども。

純粋に楽曲面もサウンド面もひっくるめてみると、レノンのソロアルバムの中でも出色の1枚だと私は思ってるんですが、どうでしょうか。

ちなみに、いつの間にか邦題の「ヌートピア宣言」っていうのが消滅してて現在では「マインド・ゲームス」ということになっているそうです。

Out The Blueのギターを弾けるようチャレンジしてみようのコーナー

私の中でこのアルバム中で一番好きな曲は「Out The Blue」なんです。

高校生の時にこの曲のアコースティックギターのアルペジオのフレーズを必死で聴き取って練習し、大学で出会ったギターの超上手いヤツに聴かせたら褒められてトクイになったという思い出もあります。

満賀道雄が才野茂に「おまえうまいのう」と褒められたのと同じようにたいそう喜んだものですが、その後にもっと超絶うまいギターを聴かされて敗北感を味わうという展開もまんが道と同じでした。

それはいいとして、この曲はあれから30年以上経った今でも、ギターを手にするとポロンポロンとつま弾いてしまうお気に入りの1曲になっています。

手に馴染んでいるので、原曲を聴き直さないでいつも弾いてる感じでTAB譜を作ってみましたが、細かいところ間違ってるかもしれないです。でも、だいたい合ってると思います。

細かいところは怪しいものの、運指とか開放弦の使い方は多分合ってると思います。ものすごいシックリ行きますし、レノンの手癖的にも納得。画像の後に弾き方の補足説明も書いときました。ほめて。

1小節め
GとAのローコードをばらしてアルペジオでポロンポロンやるだけです。

2小節め
いきなり10フレットまで飛びますし、3拍めからちょっと運指に慣れが必要ですが、こんなもんは数をこなして手に馴染ませるしかないです。

3小節め
GとAのローコードをばらして3フィンガー風にポンポロポロリンと。

4小節め
Cのローコードをばらしてアルペジオですが、Cadd9の響きを足す2弦3フレットを入れるところがシャレオツ。

5小節め
こっから歌。CとDのローコードをばらしてアルペジオ。

6小節め
Gのローコードばらしの後の部分、ベース音の6弦を親指で押さえると楽。

7小節め
Bmを3フィンガー風に。3拍めはonAってことかな。セーハしてる人差し指を5弦のところだけ外して解放にしてベース音を入れる。

8小節め
F#を1拍、その後2拍3連でテロロっとフレーズ。その後の部分も6弦親指が楽。

9~10小節め
冒頭部分と同じパターン。9小節めはポロロロとやっても3フィンガー風にやってもどっちでも違和感なし。原曲がどうかは忘れました。

11~12小節め
11小節めはG、Aのローコードをばらして、12小節めはCでジャラーン。

曲そのものがとても良いですし、ものすごいテクニックが必要なわけでもなく、練習すれば誰でも弾ける、その割に難しそうに聴こえる、とてもハッタリの効く1曲となっています。

この曲であれば、楽器屋で試奏しても天国への階段みたいなことにはならず、むしろ試奏にうってつけの1曲と言えましょう。

とにかくレノンのキャリアの中でも上位に入る名曲だと思ってます。その割に知名度が低い気がしたので、苦労してTAB譜まで作ってみました。ギター持ってる人はどんどん演奏して、この曲の良さを世にアピールしてください。

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