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おもいで

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モノクロームの想い出に色を点けたもの。
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2022年1月の記事一覧

−橙色− あこがれの巨大すべり台

公園の2大スーパースターといえば、ブランコとすべり台ですよね。 今日はすべり台にまつわる思い出話です。 多くの人がそうであるように、ぼくもすべり台が大好きな子供だった。 すべり台は長ければ長いほどいい。 近所の公園のすべり台は短いから、たまに大きな公園まで遠出して、ながぁ~~いローラーすべり台をすべるのが楽しみだった。 そんなぼくには、あこがれの巨大すべり台があった。 件の大きな公園に行く途中に見える、でっかいすべり台。高さはビル5階建てくらいあるだろうか。 あれすべった

−茜色− 東京の空の星は見えないと聞かされていたけど

故郷の夜は、闇だった。 空を見上げていると、だんだん闇に目が慣れてきて、見える星が増えていく。 やがて空一面に星がいっぱい広がって、夜空がまるく見えてきて、大きな天球の中心に自分がぽつんと立っているような感覚になる。 そんな夜が、ぼくはとても好きだった。 東京の夜は、薄かった。 街は光で溢れていて、空を見上げても、名もない星は全然見えない。 淡いグレーののっぺりした四角い平面があるだけ。 上京して数年、じっと星空を見上げることはなかった。 まぁ、夜に街中で立って上だ

−縁色− ぼくは道案内屋さん

「〇〇病院ってどうやって行くか知ってる?」 「タクシー乗り場ってどこですか?」 「あそこのショッピングセンターって、イトーヨーカドー入ってましたっけ?」 ぼくは、町中で見知らぬ人に、道やイトーヨーカドーの有無を尋ねられることが多い気がする。 (嘘です。ヨーカドーの有無は一度だけ。笑) 道を知ってそうな顔でもしてるだろうか? もしそうなら、褒め言葉として受け取っておきます。 印象に残っている道案内その1。 ぼくの通っていた高校の近くには観光地がある。 高1のある夏の日、