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半額セール

私は、東京へ出ると、浅草の都営駐車場に車を停めて、合羽橋でカフェの仕入れをした後、秋葉原で電子部品の調達、そして、お茶の水でレコードを物色というルートが定番の様になっている。

先日も、いつも行くお茶の水の中古レコード屋さんに入った所、「500円以下の値札のレコードを5枚以上まとめて買うと全部半額」という貼り紙があり、ついその気になってしまった。

元々の値段が、500円というのが、高いか安いかは、その人の感覚なのでさておいて、私の中では、5枚購入で、1,250円と言うと、今日の私のお小遣い的には、心の中で「Go!」を出していた。

最近何となくバロックの音楽に興味を持ち、今回も、バッハとか、ビバルディなどで探そうと思っていた。

元々中古レコードの品質は値段にかかわらずそれほど悪くはない。(と私の耳は感じている。)
演奏家が誰だとか、録音が良いとか、あまり気にしない方である。
私の目的は、できるだけ、安いレコードで、今まで聴いたことのない楽曲や作者の新しい曲を見つけて、お気に入りのレパートリーを増やしたいという事が目的である。

従って、1,250円で5枚購入して、聴いたことのないような曲で気に入ったものを見つけることができるのであれば、お買い得である。私は、宝くじとか、賭け事には縁は薄いのだが、レコード5枚を購入して、自宅で聴くまでの当たり外れを思うと少しワクワクする。

そんなわけで、バッハを5枚ばかりと、つい気になったリムスキーコルサコフの交響曲第2番「アンタール」の6枚を1,500円で買ってきた。

バッハはさておいて、結果的に、今回は、リムスキーコルサコフの「アンタール」という交響曲を新しく知った。かの有名な千夜一夜物語を題材にした、「シェヘラザード」は、お気に入りの一曲であったので、リムスキーコルサコフのアラビアを題材にした作風に誘われたといっても良いだろう。まだ一回しか聴いていないが、なんとなくアラビアの雰囲気が漂っているように思えて、もっと聴きこんでみようと思わせる一曲である。

5,いや6枚の内一枚でも当たりがあれば、今回のチャレンジは成功といえるだろう。

そんなわけで、限りあるお小遣いをどのように楽しみに変えるかという挑戦ができる自分は幸せだなぁなんて考えている。

次回の東京行きは、6月頃だろうか?安定化電源を作るためにトランスを秋葉原へ買いに行こうと考えている。