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負帰還 vs 無帰還

先の投稿で負帰還を学んで、真空管アンプに適用し、負帰還と無帰還を比較してみたい様な事を書いた。

何度も負帰還の論理を読み直すものの、私の頭ではまだ完全な理解に至らない。

とは言いつつも、何とか負帰還をかける方法を一部理解したので、早速、試してみている。

6FQ7の2段シングルアンプで、アウトプットトランスから、途中2.7kΩの抵抗を入れ電圧増幅段のカソード抵抗の下へ繋ぎ、その下に100Ωでアースに落とす、オーバーオールと言うのだと思うが負帰還をかけてみた。

早速、目的のダンピングファクターを調べてみたところ、何とか1以上になったので、まずは安心した。

そこで、最重要の音について比較をすることにした。

負帰還の入り切りは、アウトプットの8Ω端子と抵抗2.7kΩを蓑虫クリップで繋いだり切ったりして行った。

早速、新世界、チャイファイブなどの交響曲でできるだけ低音から高音までカバーしている曲をかけて聴いてみた。

正直言って、あまり大きな違いがわからなかった。どちらもいい音に聴こえる。
ダンピングファクターが1に満たない無帰還でも、低音の締まりは悪くない。というか、1を超えた負帰還との違いはあまりない。

少し時間をかけて負帰還を入れたり、切ったりしていくうちに、何となく、無帰還の方が、音に厚みがある様な気がして来た。そして何となく聴いていて楽しい感じがする様な気がする。
負帰還の音は、聴いていてつまらない様な印象があると言う知識が先行しているから、その様なプラセボ効果があるかもしれない。

それにしても、ほとんど変わらないのであれば、敢えて、負帰還を入れる必要性は無いのではないか?と思いつつある。

今、この文章を書きながら、無帰還でドボルザークの交響曲8番、イギリスを聞いているが、音が生々していて、とても気持ちが良い。そして、楽しい。

という事で、今回の6FQ7シングルアンプについては、このまま無帰還で完成させることとしよう。と決定した。

今後、5極管などを使ったアンプを作成する時のために、引き続き、負帰還については、勉強を続けようと思う。きっと、いつか負帰還の恩恵を受けることもあると思うので、、、