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奥の方の聴かないレコード

ここ数年、安い中古レコードを買い漁って、既に200枚を超えていると思う。
ジャズ、クラシック、フレンチポップス、シャンソン、カンツォーネ、ファド、イージーリスニング、フォークソング、昔聴いた懐かしい音楽等、色々手当たり次第に、安い物だけを厳選して蓄えてきた。

最近はこの歳ゆえにクラシックが妙に心地よい。そして、知らぬ間に気に入ったレコードばかり聴いていた。

ところで、(再燃したオーディオの趣味が今行き着いた所にあるFE126NV無垢の)バックロードホーンでバランスの良い音が聴けるようになったので、もしかしてと、奥の方に眠っている、一回だけ聴いて自分に合わないと決めつけたレコードを、引っ張り出してもう一度聴いてみた。

これが、大当たり!

以前は聴こえなかった、または、バランスが悪くて気に留めなかった様な、繊細な音たちが、心地よく聴こえて、ちょっと見直してみようと、ガサガサと奥の方へ手を伸ばしている。

人なんてその時の気まぐれで、好き嫌いを感じているもの。もしかして、今、昔、ほっておいた奥の隅の方にある、レコード一枚、CD一枚、もしかして、カセット?を取り出して聴いてみたら新たな世界感が広がるかも。

お金を掛けなくても意外に、自身の人生のストックの中に、新しい楽しみを見つける事ができるのではという事に気づいた。