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公認会計士になるには・・・

名前くらいは、知っているかもしれない「公認会計士」。実は私もそうですが、世間の人が仕事としての公認会計士と接することは、少ないのではと思います。弁護士や医師と違ってテレビドラマもほぼない(松下奈緒さんが主演したNHK「監査法人」というドラマがあります。)。私と仕事で接する方のほとんどが、税理士としての私。

難関試験といわれているので、合格を目指すには、凡人には気合が必要です。合格したのは30年以上前ですが、いまだによく合格したなと思います。

試験合格後は、一般的には監査法人という公認会計士の集まりの法人に入社します。主な仕事は、上場企業の決算書が正しく作成されているかの監査(会計監査)。名の知れた会社をいくつも訪問することができ、それなりに仕事のやりがいがあるかと思います。

3年くらい続けていると、この仕事が向いているかどうかがわかってきます。そのまま監査法人に残る人、監査法人のグループ企業に移動する人、一般企業、コンサル企業、金融機関等に転職する人、私みたいに独立する人、さまざまです。

そんな公認会計士、今は受験の要件が緩和され、16歳で合格した方もいるそうです(すばらしい。若くして合格する方は、その後においても、すごい!と思う仕事をされる方が多いです。)。

一般的には、大学に通いながら、公認会計士試験の受験講座がある専門学校にも通いながら合格を目指します。

1.短答式試験
まずは短答式試験があります。通常は12月と5月の年2回、1日間開催されます。試験科目は、企業法、管理会計論、監査論、財務会計論の4科目。

2.論文式試験
短答式試験に合格すると、次は論文式試験があります。通常は8月に年一回、3日間開催されます。試験科目は監査論、租税法、会計学、企業法、選択科目(経営学、経済学、民法、統計学から1科目)。

※2020年、2021年は、上記とは試験期間等が異なります。

なお、合格率は10%前後です。2019年の状況は下記を参考にして下さい。

論文式試験に合格(通常は11月)すると、多くの方が監査法人に就職します。監査法人に勤務しながら2年以上の業務補助、平日の夕方や土日に開催される実務補修所で講座を受講し単位を取得(通常3年間)し、実務補修所での修了考査に合格して(年1回、合格率は50%前後)、晴れて公認会計士として登録ができます。おつかれさまでした。

私が合格した時は、先輩は受験勉強と同じくらい実務でも勉強しないといけないと言っていました。しかし今は、会計を取り巻く環境が複雑化し、合格後も知識を付け加えていかないとついていけません。

合格率は約10%。真面目に勉強していても不合格になることもあります。
来年を目指して頑張るのも大切ですが、目標を決めて、見切りをつけないと泥沼にはまってしまいます。そんな公認会計士試験ですが、合格後の進路の選択は多岐にわたっています。若い人には、ぜひ、受験・合格を目指してほしいです。



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