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親から借金をしたら

テイクアウトのお店を開く予定のAさん。
自己資金だけでは足りず、300万円を父親から借りることになりました。
父親から贈与と言われないようにしてね、と言われて私に連絡。

私:ネットで調べて、簡単な借用書を作りましょう。
Aさん:了解です。
私:300万円の借入は、お互いの預金口座で記録が残るよう、振込でお願いします。
Aさん:了解です。
私:300万円は借りたお金なので、お父さんに毎月返していくことが必要です。毎月いくらくらいなら返済できますか?
Aさん:3万円くらいです。
私:了解です。毎月、例えば月末に3万円をAさんからお父さんの口座に振り込んで返済の記録ができるようにしましょう。
Aさん:その時は利息をつけて返済するのですか?
私:お父さんの了承が必要ですが、利息はなくても大丈夫です。利息をつける場合は、これもネットで調べると、返済の計算ができるので、300万円を毎月3万円、100回払い、金利1%の場合といった条件を設定し、利息を把握してみましょう。
Aさん:わかりました。父親の了解があれば、利息を取らなくてもいいのですね。けど、その時は利息相当額が贈与とみなされるとありましたが・・・

私:よく調べていますね。そうですね。仮に300万円を金利1%で借りた場合、利息は年間で3万円(=300万円×1%)です。利息を払わない場合は、この3万円が贈与とみなされます。
しかし、贈与税は110万円の基礎控除があるので、利息相当額3万円以外に、107万円の贈与が12月末までになければ、贈与税の申告はしなくても大丈夫です。
Aさん:利息を払わないと利息分は贈与になるけど、それ以外に親からお金をもらったりしない限り、贈与税の申告は不要ということなのですね。
私:その通りです。
Aさん:無利子にしてもらいます!

Aさんのお店は7月中旬にオープン予定。楽しみです。

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