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幸せ

苦しいと言えば
誰かが声をかけてくれる。

悲しいと言えば
誰かが寄り添ってくれる。

甘ったれるなと怒られた。
こんなもんかと怒られた。
胸ぐら掴まれ怒鳴られた。

辛いと言えば
誰かが励ましてくれる。

虚しいと言えば
誰かが駆けつけてくれる。

言い訳すんなと怒られた。
そんなもんかと怒られた。
顔を赤くして怒鳴られた。

青臭えって笑われた。
偽善だって笑われた。
大人になれって嘲笑された。

振り返ってみても
良い人生だったとも
悪い人生だったとも
言い切れない中途半端さ。

怒ってくれた奴も
笑ってくれた奴も
僕に前を向かせてくれた。

柄にも無いこと書くもんじゃないなと
思わせてくれるくらいには
自分の中に暖かいものが残っている。

悲しみは悲しみとして
変わらずに残り続けるけれど
それだけじゃないってこと。
誰かのために書きたいという気持ちが
まだ確かに残っているということ。
言い訳や偽善だと他人に言われても
真空に閉じ込めた純真は
まだ確かに残っているということ。

いつかきちんと記せればと願う。

病室で見た景色が眩しかったのは
あなた達のおかげだ。

死にたいと思っても
死なせてくれなかった人たちへ。

死にたいと願っても
生かしてくれた人たちへ。


貴方のその気持をいつか僕も 誰かに返せたらなと思います。