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にわつくり.

はじめまして・・・・・。香川県で庭造りをさせてもらっています、こもれび工房の加藤と申します。記事を読んで頂きありがとうございます。

この仕事を始めて16年ぐらい経ち、独立し一人でやり始めて4年ほど経ちますが、いまだに「良い庭とは何か?」という事に瞑想している最中です。特に最近、コロナの影響もあってか少し仕事も落ち着くことが多く、そういった事を考える時間も長くなっているように思う。

庭のデザインを始めた頃は自己満足の強い庭を作っていたなと今になって思う。テーマは、カッコいいデザイン、最新の商品、目立つ、人と違うなどのキーワードがズラリと並ぶ・・・・・・・・。

今でも、それを求めるお客さんが多いのは変わっていないのかもしれないので、仕事の量を確保しようと思えば戦略的には、そういったターゲットに絞って仕事をするのがベストだと思う。ただ、それも簡単な事ではないのだが・・・・・。

いま、僕が庭を作る時に考える事は「家族」の事が一番最初にくる・・・・・。特に「子供」の事を考える事が多く、自分も子供ができ歳をとったという事が大きく関係しているのかなとは思うのだが。

少し前・・・・独立したての頃は、店舗や大きな所で自分の庭を作るのが目標だった時もあるが、まぁ~そんなに簡単な事ではないので、現実は厳しく、かといって諦めたわけではないが、今は無理せず・背伸びせずに自分が作れる庭、得意とする庭造りをすることが自分にとって良いのかなと、それで少しでも喜んでもらえる人が居れば、それは幸せな事であって。

何が言いたいかというと、庭って必ずしも必要な物ではないわけで(無くても死にはしないという意味で)、でも庭を求める人も居るわけで、じゃぁ誰のために高いお金払って庭を作るのがベストな事なんだろうか?っと考えた時に、カッコいいデザインとか、新しい商品とか、人と違ったデザインなどのキーワードは、全て他人にどう見られたいかという事なんじゃないかな?と思う訳で、他人の為に庭を作ってるんじゃないかなという事を思うようになり、それこそお店や商業施設でない、自宅という自分たちが住む住処を作らせてもらう上で、自分たちが楽しめたり、喜べたり、感じれたりする方が良いんじゃないか、お得じゃないか、今はそう思って庭造りをさせてもらっています。

子供がいる家族であれば自分たちと子供が、ペットがいる家族であれば自分たちとペットが、夫婦で暮らしているのであれば旦那様と奥様が、と言うような感じで、そこに住む人が居心地のいいように庭をデザインするという事を自然と心がけるようになった・・・・・・・。

建築でも庭造りでも、家具でも家電でも、何でもそうだと思うが住む人の居る空間に携わるデザインをするという事は、「モノ」をデザインするのではなくて「͡コト」をデザインするという事。自分が思い描いたストーリどうりにならなくても、何かそこで素敵な物語が生まれる、それが良いデザインという事では無いだろうかと思う。

因みに・・・・我が家の庭には、ブランコがある!子供がいない時には思いもつかないデザインでした。

KATO

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