加藤冬人 / 庭屋

こもれび工房 代表 / 庭屋 / 植木屋 / 香川県で庭造りをしています。 HP⇨ht…

加藤冬人 / 庭屋

こもれび工房 代表 / 庭屋 / 植木屋 / 香川県で庭造りをしています。 HP⇨https://komorebi-ko-bo.jp/

マガジン

  • にわつくりの流儀

    四国、香川で一人庭作りをしているオジサンのこだわりと想い。

最近の記事

型を決める

先日、3年前に出したプランが、ほぼそのままの形で契約となった。 3年前にプランを出した時は色々な条件が重なり、今は工事をするタイミングではないのかなと思い、私の方から「今しなくとも、工事は何時でもできますから」っと、待つことをお勧めさせてもらった。確かその様に記憶をしている。 3年経って、またウチで庭造りをしたいと思ってもらえた事、まずはそこに感動しました。ただ、それ以上に嬉しかったのは、ほぼ変更なく3年前の私のプランを受け入れてもらった事。それは本当に嬉しかった。 私

    • 本質を求める.

      コロナ禍という言葉を聞き始めて、もうすぐ3年ぐらいになるのだろうか? 誰がこんな状況を予測したであろうか・・・・・。 それでも、人は生きていき生活していかなければならない。 田舎で暮らしている私は、そんなに大変な事ではないのだが 先日3歳の誕生日を迎えた、ウチの次男は生まれた時からコロナ禍だったわけで もうそれが当たり前というか、人がマスクをつけていることに何の違和感も感じてないと思うと、それはそれで少し怖い気もする。 こんな状況の中でも、日々仕事をしお金を稼いで、家族を

      • 聞き役ばかりではつまらない.

        「庭が作りたいんです」 ウチにくるお客さんの100%がそう思っていると思うのだが、その1つの言葉の中には100通り以上の意味が含まれている。どういった庭を作りたいかは十人十色である。 「素敵な庭が作りたい」の中にも、人それぞれ意味が違うだろうし・・・・・ 私の中の素敵な庭は、奇麗な庭では無くて、楽しくて人や自然の存在感のある庭が素敵だな~っと思っている。そこには、高級な商品が無くても、最新のアイテムが無くても、土だけでも、砂利敷きであっても作る事は可能だと思っている。そし

        • 引き算.

          人は引いた方が合理的にもかかわらず、まず付け足すことを考えるらしい。 家でゴミを捨てる時に、多くの人はゴミ箱を用意しようと考えるが、そもそもゴミを出さないようにしよう!と考える人は少ない。 旅行に行く際、荷造りを考える時も「とりあえず入れておこう」と考える。 荷物は少ない方が断然、合理的であっても。 因みに、情報量が多ければ多いほど付け足す傾向にある。 確かに足すことは悩まない分引く事よりも簡単かもしれない。 自分への安心感や満足度も高くなる。 これは何処かで、

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        • にわつくりの流儀
          4本

        記事

          本当の森を知る.

          自分の職業が庭師なのか?植木屋なのか?外構屋なのか?造園屋なのか?いまいち自分でもよく分かっていないのだが、植物を扱うのが好きだということはよく分かっている。でも、その植物たちが実際どういった環境でどう過ごしているかは知らないし、好きだと言っているのに知らない事に違和感を感じ、先週知り合いの樹木医さんが開催している森ツアーに参加させてもらいました。 この森は、誰も人が管理することなく、500年以上も存在する森で、樹齢200年~300年はあろうかという樹がたくさんあります。。

          本当の森を知る.

          作為と無作為の狭間.

          まさか自分が、将来デザインするという事を仕事にするとも思ってなかった。故にデザインという事を学んだ事がない!故に庭のデザインを始めた頃はやり方が分からなくて、他人のデザインの良い所を上手く組み合わせて、自分流みたいなことをやっていたように思う。要するにパクリである !パクリが上手かったのかもしれない。あの頃はあの頃で、良い物を作っていたなぁ~っと今振り返ってもそう思う!ただ、あこがれていた誉め言葉は「カッコ良いデザインだね」だとか、「斬新なデザインだね」とか「きれいだね」と

          作為と無作為の狭間.

          にわつくり.

          はじめまして・・・・・。香川県で庭造りをさせてもらっています、こもれび工房の加藤と申します。記事を読んで頂きありがとうございます。 この仕事を始めて16年ぐらい経ち、独立し一人でやり始めて4年ほど経ちますが、いまだに「良い庭とは何か?」という事に瞑想している最中です。特に最近、コロナの影響もあってか少し仕事も落ち着くことが多く、そういった事を考える時間も長くなっているように思う。 庭のデザインを始めた頃は自己満足の強い庭を作っていたなと今になって思う。テーマは、カッコいい