あの日、しくじった。

(この文章には本音を表した表現が多く使われているため、中には読まれると不快に感じられる表現が入っているかもしれません。ご了承下さい)

 「らじらー!サンデー」さんの投稿フォームが変わってから丸1年が経過した。と同時に、僕はあの時にSNSという媒体で初めて「炎上」を経験してから1年経ったというわけだ。ただ、あの時の自分と今の自分は大きく変わったし、むしろラジオにメールを送る事を止めることすらしていない。

 一体なぜ辞めなかったのか。それは良くも悪くもハッキリ言って「趣味ごときに自分を振り回されたくなかった」からである。

 もちろん、あんなことをしてしまったからには何かを変えないといけないという気持ちもすごく強かったし、実際にその後に様々なアクションを起こしてみた。ただやはり、所詮は趣味だ。ムキになっちゃいけない。



 では、いったい何をどう変えたというのか。それをここから説明していきたいと思う。



1.炎上した根本的な理由


 まずは「メールに送るRN、そして読まれた後の自分について」から。ここに関しては、僕が炎上してしまった直接な原因といって間違いない。

 昨年の自分はメール投稿1年目ということで、非常に躍起になっていた。
採用が欲しい。採用が欲しい。
採用のためなら嘘メール以外の全てを使うんだ

 簡単に言うと、メールを送り始めた人間が陥りやすい感情から中々抜け出せなかったのである。これは自分も1通り経験してから分かったことなのだが、正直、ここから抜け出せない人間はいつまでも変わらないと思う。人間の悪いとこだ。

 そして、読まれた文面をスクショして載っける。そしていいねとリプによって自分の欲求を満たす。まるでただの委員長ではなく、ただの承認欲求人間になった自分自身がそこにはいたのだ。


 もちろん、これは法律を犯してもいなければ、自分は最大限満足できるものなので、何かほんとに辞めるきっかけがなければ止められる人間は一握りだろう。




 ここまでは僕が犯した事について書いてきたのだが、これをどう改善したのか。

 まずはとにかく「何があっても3つも4つも同一番組にRNを使わない」ことから始めた。

 僕は今年、番組によって使うRNを決め、その番組にはそれしか使わない(もちろん複数じゃないのは大前提で)といういわば「当たり前」のことから始めたのである。
 複数RN中毒者からしたら中々な苦行だが、1度決めたことは曲げないことが自分の強みである。結局、今月までしっかりそれをやり遂げ、自分に自信をつけることができた。


 そして、読まれた後について。正直、何もしなくなった。別に採用が嬉しくなくなったとか、そんな感情は一切ない。これに関して言えば、そもそも大半のリスナーが聴いているラジオでこのRN(ただの委員長)を聞くことを今年に入って意図的に減らしたという根本的な理由はあるのだが、これによって自分を「承認欲求人間」から変えると同時に、同じく番組を楽しむリスナーさんたちに「不快な思いをさせないようにしよう」という強い気持ちがあった。(「実はそういう気持ちがあったんだよ〜」ぐらいに伝わってくれれば嬉しいです。)

 とにかく「いかに他者に気づかれないか」が大事なのだ。別に黙っておけば良いだけの話である。それでもやりたいなら、やはり誇張表現を避けるなど、やり方は考えないといけないとは思う。

 まだまだかもしれないが、これぐらいやってみれば意外と変わるもんだなぁといい学びになった。



2.ストレートな意見を知る


 ここまでは自分が犯したミス、それの改善についてだが、ここからは周りの人に教えを乞いにいった話である。


 「人の振り見て我が振り直せ」僕が好きな言葉だ。この言葉を踏まえ、ライブに行った時やリスナーさんと食事やお出かけをさせてもらった際に、他の人の意見を積極的に聞いてみることにした。

 以下、まとめると「僕がやっていたことに関して否定的な意見が多く、それは非道徳的だから改善した方がいいかもね」という答えが多かった。

 バカボンではないがこれで良いのである。(むしろ肯定的なことを言う人間は僕と同じ中毒者たちだった)


 中でも、愛媛県に住む某リスナーに会いに行った時は非常にインスパイアを受けた。彼は基本的に悪は許さず、徹底的に「悪は悪だ!」というスタンスを曲げない。そんな彼もきっと、当時は僕のことを相当白い目で見ていたはずだ。

 だからこそ、愛媛に行った。同級生だから今後は仲良くしたいという気持ちもあったのだが、やはりまずは謝罪から入った。ところが彼は受け入れてくれた。

 予想外だった。あれだけ色んな人に「こいつはメールを送ることを辞めた方がいい」と言われていたので、彼にも非常に嫌な奴が来たなと思われていたと思っていたからである。そこからかれこれ1時間半ぐらい腹を割ってお話させて頂いたのだが、話に非常に芯が通っていたし、何より「ああ、やっぱりリスナーにも暗黙の了解ってあるんだな」とか「確かにRNで勝負してネタで勝負しないなんて、リスナーじゃないよな」とか考えることが多かった。

 その後、彼は僕の方からイジれる関係にまで発展させることができた。ただやはり京都のリアグリ2部が終わった後に「涙止まらん、早く来てほしい」などとDMを送ってきたことに関しては未だにおもろいと思っている。

 みなさん、江戸(@edo_ode)は意外といい奴です。(個人差あり)



 まあ小話はさておき、だからこそ、このような「本音を言ってくれる人たち」ともっと関係を深めて自分の研鑽に努めたいと思えたし、主に今年一緒にご飯をさせて頂いた方々には本当に感謝しています。あと結構自分から「飲み会に行っても良いですか?」と声をかけた時に、快く受け入れて下さる方ばかりで、地方に住む人間としては尚更嬉しかったです。今後とも良くして頂けたら嬉しいです。ありがとうございました。

 もちろんまだまだ意見は聞いていかないといけないなと思ってます。
 その続きはまた来年に。 


3.もう炎上する人は見たくない


 以上、ここまで僕自身の実際の経験談を書いてきたわけだが、最後に、炎上から1年経った僕の正直な気持ちを残しておこうと思ったので。

 もうこれ以後、僕のようにやらかして、それが元となり言いがかりをつけられ、炎上する人間は見たくない。
 これが素直な僕の気持ちだ。

 やはり炎上して得るものもあった。それはこの1年、そして昨年炎上した後につくづく感じたのだが、それよりも自分自身に貯まる精神的な疲労と、それに伴う肉体的な疲労はそれを遥かに上回る。これは経験した人間にしか分からないし、その辺の知り合いにその話がどうとかこうとか言われても譲れない。

 だからこそだ。ラジオにメールを送るなんて言ってしまえば大半の人にとっては、ハッキリ言って「たかが趣味」なのだ。(メール職人とかそれぐらいのものを志している人は含みません。悪しからず)そんなことぐらいで日常生活に影響が出るぐらいならほんとにラジオから離れたほうが良いと思う。つくづく思う。


 正直RN至上主義だの、俺は複数でもメールを採用されてるから偉いだの、嘘メールでも採用されたもん勝ちだの、番組のタグツイを使って本音や愚痴平気でポストしちゃうだの、こんなことやってる人間はいつか痛い目を見ることは来るだろう。因果応報だ。
 これは断言しておきたい。


 少し口が悪くなってしまったが、これが炎上から少しでも更生しようとした僕の本音である。これをどう解釈してもらっても構わないが、やはり趣味において1番大切なのは「自分ではなく周り」だと学んだ。スポーツを現地で見ていても、横の人間がマナーが悪かったら見る気が失せてくるし、弓道にしてもやはり自分より前に矢を射ている人間に配慮した動きが求められる。それぐらい周りへの配慮というのは大事だし、自分が意識しないと出来ないものなのだ。そもそもなんでこんなことすら分からなかった自分を今でも恥じているのだが。

 人間どうしても楽にしようとしてしまいがちだ。そしてその考えは子供から大人まで変わらない。
 ただ、楽をして得たものに21年生きて正直価値は感じられなかった。やはり正々堂々やって、腐りそうになっても腐らずにめげない心が大事なのではないか。



 今年もたくさんラジオリスナーとして人間性の部分を勉強させて貰った。好きなパーソナリティーさんも出来た。たくさんノベルティも頂いた。公開収録で推しメンにメール読んで貰った。
 自分は人脈含め、様々な面で恵まれている。これだけは肝に銘じとかないといけない。

 来年も、今年以上に色々吸収していきたいし、自分のスタイルに磨きをかけていきたい。






 皆さん、良いお年を。
 2023.12.29

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