買い出しに行けなくなった女(2020.10.29)

あなたはご存知ですか?
「料理」という家事の前に、必ずしなければならない、さらなる「家事」があることを・・・。
それは「献立の計画→買い出し」です。

そして、ついに、私は、買い物に行くのに飽きました(笑)

▼とにかく飽きた・・・

料理をしない女、ついに「食料を買い出しに行かない女」に進化(笑)
もともと献立なんか立てやしないし、
どんどんやれる家事が減っていくぜ・・・。

ある日突然、私は悟った。

もう吐き気がするほど買い出しに行きたくないと。
スーパーに行きたくないと!
「食料品を買う」というルーティンに、絶望的に飽きた・・・!

(まあでも行かないと食べるものないので行くんですけどね・・・)


▼飽きた原因=回数?

社会人になってからの一人暮らしも、早10年を超えた。
平均週に2回くらいのペースで買い出しに行く。
1年はだいたい52週間。

2×52×10=1040回。

少なくともこれだけの回数、スーパーに行ったのだ。そりゃ飽きるよなあ。でもそれだけなんだろうか。


▼飽きた原因=買うものが同じ?

私は食にあまりこだわりがない一方で、
特定のこだわりが強い。

どういうことかというと、
「それを1回気に入ると嫌いになるまで食べ続ける」という癖があるのだ。
癖というか、ややビョーキである。

今、「レンチンしたもやし」と「チューブのにんにく」と「漬物」にハマってる。(お菓子でハマってるのは、カルビーの「miino」)

その前は「スープ春雨」で、
その前は「めかぶ」だった。
どれも安い。けして生ハムとかアボカドにはハマらない私。根っからの貧乏性。

気に入ったものは
(身体と財布に負担がかからないものであれば)
基本毎日それを食べ続ける。
ある日突然「うっ、もう食べたくない、味が気持ち悪い」と思う日がやってくるので、それまで食べ続ける。なんだか破滅的である。恋愛にも通じる気がする。「嫌いになるまで」というのがポイントで、必ず嫌いになるのだ。どれだけ食べても好き!というのは「焼きそば」くらいだが、焼きそばも毎日毎食食べたら、たぶん嫌いになる。

インスタントラーメンとかも気に入った種類のものがあるとそればかり食べる。いつか嫌いになるその日まで。

というか、いつか嫌いになるから安心して食べ続けてられるのだ。
「一生これを食べることがやめられなかったらどうしよう、食べ尽くしたら耐えられないかもしれない」
という謎の不安感が私にはある。あのー、ヤク中ですか?(笑) 世界一どうでもいい杞憂、ここに極まれり。

「なくなる、という不安を予感してそれに怯える」というムダな時間。これで結構心がやられる。「彼とは今、こんなに仲が良いけれど、いつか嫌われちゃったらどうしよう」と怯える、付き合いたての若い女子みたいである。不安の先取りはロクなことがない。なぜなら「先取りした不安が実現するように自分が行動するから」だ(自己啓発本の受け売り)。間違いなく、「嫌われるように」行動し始める。でもやっちゃうのよねー。たぶん考え方のクセなんだろうな。

えー、だから(何が「だから」なのかわかんないけど)
買い物リストはおのずと決まってくるのだ。

【俺の買い物リスト】
・その時ハマってるもの
・緑色の葉物野菜
・きのこ(しめじ・えのき・しいたけ・エリンギをローテ)
・納豆
・牛乳
・たまご
・豚肉orささみ

これが基本。
あとパスタとかカレーとかラーメンとかのレトルト・インスタント食品。
そして

・酒
・おやつ

以上。

なお、酒とおやつ代がハンパないため、1人暮らしなのに食費は高い・・・。やりくり上手な主婦の方と神様、お願いゆるして!


▼スーパーのローテ

そういえば、アメリカにいる友人が、先日、巨大スーパーの写真を送ってくれた。
一度は行きたい、ハリウッド映画でよく見るアメリカのスーパー!

そう。私は、(料理をしないのに)スーパーマーケットという存在が大好きである。大きめのコンビニも大好き。好きすぎてコンビニの戯曲まで書いたこともある。

”いろんなものがちょっとずつ並んでる”のが好きなの。
だって、女の子だもん♡(※注:偏見)

というわけでスーパーは好きなのだが、そのローテにも限界が見えてきた。

好きなスーパーは やや遠い。
近いスーパーは 品揃えがイマイチ。
ほどよい品揃えのスーパーは 行き過ぎて飽きた。

うおお、どうすればいいんだ!

☆スーパー好きなあなたに、こちらもどうぞ☆
スーパーの女!(我々がまだコロナを知らなかった時代へのオマージュ)
https://note.com/iincho/n/n4da97e870d5e


▼ほんとうの原因はこれか?

でも・・・みなさん、特に家庭を持っている女性の方・・・スーパーや買い出しに飽きたりしないですよね。たぶん。

そこで私は風呂中に考えました(考え事は風呂でする。アリストテレス派)。

ああ。私、一人で食べるごはんに飽きたんだ。

かなしーーーーーーーーーーーー!!!!!!

いや~聞いてください(笑)

私、実家にいた時から、家族の夕食を用意してた時期があったんです。
(1人暮らしになっても実家に通って食事を用意してた)

惣菜を買ってチンするだけだったけど・・・その時、スーパーには飽きなかった。

「人のために用意している」という感覚があったからだ。
言っておくがそれは全然「幸せ」ではなかった。
食事を用意するのが幸せって何? 
食事を用意することは、私にとっては苦痛でプレッシャーだ。
とにかく「足りない」「おいしくない」と言われたくなかった。
足りないのがイヤで、量を用意しすぎて腐らせてしまったりして
それが本っ当に苦痛だった・・・・・・・・・・・。
家族の食が一番進むのは、市販のルウのカレーです!!!!(笑) 
ハウスとS&B食品ありがとう!

私たち家族は食卓(とそれが象徴する”家族的な幸せ”)と、とことん相性が悪い。

でも、それでも、
「人のために用意する」ことは
ある種、料理が嫌いな私にとっては一種の慰めであったのだ。

そして一人暮らしになって、
私は私のためだけに食事を用意する(買う)。

でも、会社員だった頃は、
ランチは誰かと一緒に食べたり、
夜はお酒を飲みに行ったり、
他の人と食事をする機会は、あった。


今、私はアルバイト掛け持ちである。
アルバイトというのは、拘束時間以外、拘束されない(名言)。
2つの職場とも、プライベートでどうこう、ということはない。
平日の方は、私とボスたちとは「立場」が違う。ボスたちは私(事務員)が帰った後も、夜も仕事をしている。
土日の方は、「たまたま職場が一緒なだけでプライベートに介入しない」という暗黙の了解がある。

というわけで、(コロナに全く関係なく始まった)アルバイト生活により
私は3食とも1人で食べる、という生活をしている。

これが・・・ボディーブローのように効いてきているのだ。

私はけして「1人でごはんを食べられない! 外食にも行けない! だから誰とでもいいからごはんを食べたい」わけではない。
嫌いなやつ、どうでもいいやつと食べる食事の機会は極力減らしたい。
それなら1人で食べた方がまし。
強がりでもなんでもなくそう思う。

ただ、私があまり友達をどんどん作るタイプでないからというのもある。数少ない友達はみんな、それぞれの夢や仕事や家庭で、忙しい。
コロナのこともあるし、尚更、誘いにくい。。。


▼人は1人では・・・(♪金八先生のテーマをバックに)

私はどちらかといえば「1人の時間を大事にしたい」「1週間に1日は1人だけで過ごしたい」と思っていたのであるが、ここまでくると、この状況はちょっときついと思った。

私はたぶん、買い出し自体に飽きたんじゃなくて、1人分の食事を買うことに飽きたのだ。

「じゃあ結婚相手探せば~?」みたいな短絡的な意見が聞こえてきそうだが・・・。
すごくはしょるとそういうことなんだけど、
そういうことじゃねえよ!!

私は孤独の話をしている(結婚しようが孤独は孤独である)。

コロナ前の世界が生きにくいと思っていた私は、
わりとコロナ禍でもやっていけそうだと思っていた。

何一つ生活や精神は変わらないと思っていた。

アルバイト生活もビンボー生活も、コロナのせいでこうなっているわけではなく、自分で選んだものだ。

でも・・・変わってた。
じわり、気づかないところで。

▼さみしいんだね。

人と会えないのはさみしい。
友達とごはんを食べるのが大大大好きだった私はさみしいです。
人とつながらないと、さみしいと思うんだね。
自分が凡人であることがまた一つわかってとても残念です(中二。)

私は心底「イヤなやつとは一緒にいたくない!」と思ってるんだけど
それと「会いたい人にも会わない」は違うんだね。

いや、どんなに好きでもずっと一緒にいたらイヤになっちゃうんだろうけどね。それでも「物理的に1人」なのは、きついよね。

「孤食は健康に悪い」っていう説があって、でもそれ聞いて、「こういう人間でこういう人生なんだから、それぞれの家庭の事情があるんだから、一人で食べるしか仕方ないんだよ!」「一人でメシも食えないなんて大人失格!」「誰でもいいから結婚しろってこと?! キーッ!」(誰もそんなこと言ってない…)と思ってたけど、病む前に気づいて良かった。

たぶん、大学時代に病んだの、これもあるな。
朝も昼も夜も、1人でごはん食べるのは初めてだった。
1人がいやだから、という理由で友達作ったり恋愛したり、という行動や心理を、私は軽蔑していたが、なんのことはない、私もそうなのであった・・・。


いや、友達は、友達になりたいから友達になったんですよ! さみしさを埋めるのがメインで友達になったんじゃない。誰でもいいわけじゃないですよ。
あの、中二の3倍くらいは生きているので、早く卒業しましょう(笑)


▼これからどうしよ。

・さみしいことを認める。
・スーパーに行きたくなかったら行かなくていい。毎日カップ麺でよし!
・イヤイヤ期みたいなものなので、収まるまで待つ(しかない)。
・そしてたぶん、収まることを私は知っている。

あと、こういうことで、私の脳(と気力)のメモリーが激しく消費されるから

・考えなくてもいいことは、考えない!(大事~)

だね!

☆シリーズ原点。細々と読まれ続けている(ありがとうございます!)こちらの記事もぜひ☆
料理嫌いの女(ジェンダーコンプレックス)
https://note.com/iincho/n/n81715f7f04e2
(なお台湾では三食外食が普通だそうです! 台湾に住めばいいんだね…)




これからも書き(描き)続けます。見守ってくださいm(__)m