お給料って、何だったのかな(2020.1.11)

こんにちは。聖少女失業家です。無職です。今日は3000字あるのでちょと長めです。

実は無職になる前から思ってたことがあります。

「お給料」。
お給料とか給与とか報酬とか定義はいろいろですが
要は「働いたらもらえるお金」のことがわからなくなりました。

お給料って何なんでしょうか?

一般的なイメージとしては「使用者に雇われている場合で、使用者から労働に対する報酬として労働者に支払われるお金」というところでしょうか。

「仕事したらもらえるお金」ですよね。

でも、その金額って、どうやって決まっているのでしょうか。

例えばパンの値段。

※すいません、経済学を全く知らないため、
アホなこと言ってると思ったら優しく突っ込んでやってください。。。

パンの値段は、ざっくり言って
・原材料費(小麦とかバターとか卵とか)
・固定費(店の家賃、光熱費など)
・利益(お店の取り分)
を考えてパン屋さんが決めてると思ってます。

お高いパンもありますが、
いい材料使ってるとか、
腕のいい職人さんへの報酬なのかな、
となんとなく想像がつきます。

次に、三ツ星フレンチ。
高級食材使ってるし、
家賃の高いエリアに出店してるとしても、
原価よりは相当高いはずです。
「シェフへのリスペクト料=報酬」と、
「ブランド価値を守るため=ブランド料」なのかと思います。
グランメゾン東京(キムタク)が、850円のランチ出してたら
なんかイヤですよね(笑)
お高いからこそ三ツ星ブランド!
これも想像がつく。

じゃあ、モノの値段じゃなく、サラリーマンとかバイトとかへの「お給料」って、どうやって決まってるんだろう。

最低賃金というものはある。
東京都は時給1,000円超えました(2020年1月時点で1,013円/1H)。
これ、誰がどうやって決めてるのかと思ったら
意外と奥が深そうでした。。。スゴイ人たちが法律に基づきナントカ会議をして云々(ザセツ)。

すげーーーーおおまかに言うと、役所が決めた
「時給これだけあれば、まあフツーに暮らせるでしょ」という
金額なんだと思う(そうだと信じてます)。

でもそれって、
全ての生活者の生計費を出して統計とって決めてるのか
何なのか。わからない。

時給1,013円。
8時間フルタイム(休憩1時間だから正味7時間)
週5(月20日)働いたとして
1013×7×20=141,820円
ここから
税金と保険料と年金引いて
手元に残るのは10万くらいか。

家賃5万としても、
光熱費1万、
ケイタイ代1万、
交通費5,000円(都内はどこ行くにも交通費がね…)
食費おさえて2万
あと雑費(NHKとか)に1.5万?
以上!
みたいな生活じゃないか?
ギリギリじゃね?(笑)

労働者の「心ゆたかな」生活考えたら
もうちょい上げていただきたいところである。
実際、最低賃金の仕事って、フルタイムで入れるような仕事じゃない気がするし。
てことは、最低賃金だけで生きるって生活を
国はホントは想定していないんじゃないか。
「まさか最低賃金だけで生活する人いないでしょ」
「パートとか高校生のアルバイトは家族の収入もあるでしょ」
って、ちょっと心の中で思ってるんじゃなかろうか(※推測です)。
官僚は無職になったことないだろうからなあ。。。

でも、これがまた市場経済のおもろい?ところで
たぶん最低賃金では「人が集まらない」ので、
神の見えざる手みたいなやつ(※使い方間違っててごめんスミス)で
だいたい、いい具合の時給に落ち着くのだろう。

ちなみに、最低賃金は時間(時給)で、定めることになっているそうです。
(最低賃金法 第三条)

でもさ、

そもそもお給料って時間単位で払える性質のものなのか?

その人が仕事をしている「時間」に対して
払えるものなのだろうか?

私が前職でもらっていた月給は、
時給の積み重ねで決まっていたんだろうか?

その人がその職場にいることによってもたらす利益を
カネに換算することなんてできるんだろうか?

前職の給料は
時給換算すると 1,700円くらいだった。
事務:時給1,700円。まったく悪くない。

悪くないが、
「私の仕事」が時給1,700円だなんて
誰がどう決められるというのだろう?

私の業務は誰がやっても同じかもしれないが、
私がいることによってもたらされた
利益(例:私の声がでかいので社内が明るい雰囲気に)
不利益(例:私の声がでかすぎて他の人が仕事に集中できない)
を、ぜんぶお金に換算できるんだろうか?

こんなこと言ってる私アホですか?? アホだから会社辞めたんです(笑)

仕事はカネだけじゃない。責任感もあった。
営業の子たちの不利益にならないように契約について考え
言葉を使って気持ちを盛り上げ
言葉を使って叱り
上層部の無茶ぶりをどう形にするか考え
他部署との調整を影でする。

それ全部、「気持ち」の部分まで含めて「1,700円」。

それをどうとらえていいか、
いまだに私はわからずにいる。

時給1,700円でフルタイム、生活するには十分だった。
事業が厳しい中、遅滞なくお給料をいただけた。その点は感謝している。

でも私の気持ちはすり減った。
すり減り代は1,700円では癒せない。
いくらだって癒せなかった。
他方、同僚には本当にお世話になった。
年下にガツンと怒られたり、夜中まで居残ったり。
泣いて、怒って、怒られて、笑って。思い出がいっぱい。
この記憶を作れたのは会社のおかげで
それについてお金は払っていないけど、
私が得た宝ものだ。そう。プライスレス!

月給30万円という人もいるだろう。
30万円の仕事って何だろう。

年収1,000万円という人だっているだろう。
1,000万円で癒されるんだろうか。

組織に属して
お金をもらうって
何なんだろう。

私は自分の「仕事」に値段がつけられるだろうか?
そのとき、一体、何を基準にして
値付けをすればいいのかな。

私が持っているスキルは一体いくらなのだろう?

思うに働くというのは
ただの技術だけじゃなくて
人柄とか特徴とか「個性」までコミだと思う。

はたらくというのは時間と労働力を提供する、だけじゃないと思う。

ドクターXだったら、口が悪くても腕だけでいいのかもしれないけど(笑)
はたらくにあたり、人と関わらなくていい仕事は、ほとんどないと思う。

「高額案件とってきて会社に利益はもたらすが
 コミュニケーションがヘタ過ぎて、
 社内の全女性からめちゃくちゃ嫌われているヤツ」
と、
「仕事はそこまでできるわけじゃないけど、とにかく前向き、
 煮詰まった会議とかにいてほしい、というアイツ」
と。

どちらに「価値」がありますか。
その価値は値段で測れますか。

お給料って何なんだろう。

私は、現在のところ給料とは
「ごほうび」でも「対価」でもなく
「引き留め料」だと思ってます。

これだけ出してくれるなら、まあここにいてもいい。
と労働者が思える金額。

私はNHKのコメディ番組「サラリーマンNEO」を見て
サラリーマンに憧れて
サラリーマンになりました。
サラリーがもらえるマン。

会社にいれば給料もらえる時代から
能力成果報酬へ
って言うけど。

能力って何。
成果って何。

それにしても
こんなに頻繁に無職になるなら・・・
学部時代、労働法ちゃんと取っておけばよかった(泣)

オチがついたところで本日は以上です。

これからも書き(描き)続けます。見守ってくださいm(__)m