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2020.5.7 30日目 延長・久々の読書

▼今日から緊急事態宣言が解除される県と、続く県に分かれる。北海道は延長しなかったが大丈夫なんだろうか…。東京の感染者数は30人台に下がった。少しずつ日常が戻ってくるのだろうか。

▼この日記をつけていて思うのは、私は本当に内面にしか興味がないということ。本来、記録なのであれば、国の動き、自治体の動き、世界の動き、そして自分が何をしたかをつけるものであろう。でも、私の日記は「精神日記」なので、何したかがほとんど書いてない。何を感じたかしか書いてない(笑) 日記ってそれが普通なんだろうか? どこへ行った、より、そこへ行って何を感じたか、でしょ?と思う私は、記録者には向いていないんだろうなあ。

▼昨日・今日は久々に集中して本が読めた。は~~~~幸せ! 何より幸せ!! 本当に、働いてなくても、私は幸せ! 実際に人間と関わらなくて寂しいという感覚が私にはわからない。本を読めばその著者の世界とつながれる。

▼今日読み終わったのは『聖なるズー』(濱野ちひろ)。めちゃくちゃ面白かった。ノンフィクションなんだから、たいがい面白いに決まっているし、結構、私にもドンピシャの内容だった。愛とセックスの話。全然気持ち悪くない。というか、結構「すー」っと違和感なく受け止められた。日本は動物を擬人化する文化があるからだろうか。

この本で「ミサンドリー」(ミソジニーの対義語。男性嫌悪)という言葉を初めて知った。。。私は完全にこれだ。でもそうなったのは男の所為にしてしてきた。でも果たしてそうだったんだろうか。

私はこれを読んでいて、「なんでこんなに、この国自体が嫌いなんだろう」と唐突に思った。動物との愛と性を描いた本で、なんでそんな愛国心みたいなものについて考えたのか分からないけど、そう思ったのだ。私がこの国を嫌いという時、それはどういうことなんだろう? 自虐史観などの所為ではない。私は日本の風景や文化(芸術)が好きだ。でも日本のシステムや同調圧力や、「鎖国しているような精神」が嫌だ。要するに日本の人と話していると端的には「バカ」(これは「バカの壁」的な意味での「バカ」)、「客観視できてないな」と思ってイライラすることがある。

あと日本の男性を嫌いだとはっきり思う。男性ときくと「気持ち悪い。怖い。汚い。恐怖。意思疎通ができない。危機を感じる」というイメージや単語が浮かぶ。私が生理的に好ましい男性は「男性性」を感じさせない男性だ。または信用できるレベルに達すると嫌悪感を感じなくなる。ということは、私は「男性性」に気持ち悪さを覚えるということか。私のいう「男性性」とは何か。それは、外国の男性をほとんど知らないからだろうか? 外国人にも気持ち悪い男性はたくさんいるだろうし、そうでない男性もいるだろう。とかとか。

「自分の生まれ育った国が好きと思えない」、それが「ほんもの」で「正当」なものか、それで私は幸せになれるのか、確かめねばならない。私は外国の文化と交流し、日本を外から見つめ直さないといけない。と強く思った。

示唆に富んでいるが、しかし、これは著者が女性だからこそ、これが著せたんだと思う。著者が性暴力被害に苦しんだ経験のある女性だったからこそ。

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パンデミックの語源はギリシア語の「パン(全て)+デミア(人々)」に由来する。緊急事態宣言中の記録を中心に、感じたこと考えたことを毎日記録しました。

2020年春、新型コロナウイルスに翻弄された東京都下。”一生活者”としての記録。(下)は5/1~6/10の日記を収録。

これからも書き(描き)続けます。見守ってくださいm(__)m