見出し画像

2021.4.22 佐藤可士和展in国立新美術館

ユニクロ
Tポイント
日清
今治タオル
セブンプレミアム

・・・・・・・・・・

これらの会社・ブランドのロゴを作ったのは、
全て同じ人だ。

シンプルな線。
厳選した、原色に近い色(色数少ない)。
パッと見て誰もが「ああ」と思う、あのロゴたち。

作ったのは
佐藤可士和(本名)。

かしわって聞くと、西日本生まれの私は反射的に「鶏肉」を思い浮かべるのだが、それはさておき。。。

うららかな春の、ど平日。
六本木で唯一私が落ち着ける場所(笑)「国立新美術館」へ行ってきました~。


▼日時予約チケットを事前に購入してたのですが、
展示室入り口から長蛇の列・・・・・・・
「日時指定の意味!!!!!!」と思ったが、
大人しく並ぶ。

すべては三密を避けるため。人々の関心の高さもうかがわせます。

客層は、普段の美術展よりも若い男女が多めかな?
(デザイン系の学生さんたちかな。服装が個性的だったから。)

※以下、私が長蛇の列に並んでる最中の脳内の独り言。

・・・いやいやいや、カップル多すぎでしょ~~~。
普通の美術展に若い男女カップルってあまりいないのだが(熟年夫婦は多い)「デートで来やすい」ということなんだろうか。
まあ確かに、ヘタな映画をバクチで見るより、ハズレなしではある。
究極のオシャレ空間だし。
いいねえ。春だねえ・・・。
・・・でも好きな人と行ったら、
絶対どちらかが中途半端になりませんか?
佐藤可士和のアートワークに飲まれて相手を忘れてどんどん先へ進んだり、
逆に相手のことが気になってアートワークに集中できなかったり、
しないのか? しませんか?!!??
私は、万が一彼氏に見入って作品をちゃんと見ないなんてことがあったら
作品と作家に失礼なので、恋人とは美術館に来ないと誓った。
ただのひがみである。
若者たちが仲良くて、さらに美術に関心があるなんて、日本の未来は明るいなあ!!! お、私の番だぞ。


▼館内は”ほぼ”撮影可! 
太っ腹。

さらに、スマホとイヤホンがあれば
無料で佐藤本人の作品解説も聞ける仕組み。
(普通の音声ガイドも、貸出あったようです)

これも新しい・・・。

というわけでスマホとイヤホンお忘れなく。


▼館内はでっかいインスタレーションみたいな広告が

どどーん ででーん

画像3

と置かれており

開放的な・・・開放的すぎる空間となっておりました。

実は、この美術館の「新」というロゴ
佐藤が作ったそうです。
コンペで勝ち抜いたそうです。

画像1


この美術館・・・
立地もいいし(駅から割と近い)
建物もガラス張りかつ曲面で構成されててかっちょいい(黒川紀章)
のだが、とにかく、名前が覚えづらい!!!!!

「新」国立美術館だっけ? 国立「新」美術館だっけ? といつも迷う。。。
(笹塚に「新国立劇場」という劇場もあってまぎらわしい。)

佐藤も「この名前はちょっとな・・・」と思ったらしく(笑)
でも今更、美術館名を変えるわけにもいかないので、
ロゴを(ロゴで)いかに工夫したかということを
解説でいろいろ語ってくれてました(笑)


▼これは、在りし日のSmapの広告・・・懐かしい!(覚えてます~?)

画像4


▼壁一面にセブンのPB商品(笑) ※中身は入ってません(←当たり前だ)

画像5

ていうかこの空間お腹すくな!!

画像6

佐藤は、棚に陳列された時「あーセブンだな」ってわかるように統一ルールを作ったそうです。まんまと私たちも、これらのパッケージ見ただけで「セブンイレブンだ」と思いますもんねえ。

さすが整理整頓が大好きな可士和さん(それだけで本一冊書いてる)。


▼佐藤の仕事は、もはや広告じゃなくて、作品だなと思う。

でも彼は芸術家ではなく、アートディレクター。
その製品、その会社、そのブランドのために仕事をする。

アートとビジネスを軽々と超えている。
まさにアートワーク。

とりあえず、
めっちゃ機能的をつきつめると
それはもうオシャレになるんだなー

という中学生みたいな感想しか出てこず(語彙力)。

いやー。
カッコよかったです。


▼私は「直線」とか「機能的」とか「シンプル」という概念が
そんなに好きなわけではないけど(どちらかというと、揺らぎのある、再現性のないものも好きだ。印象派とか)

でも「カッコいい!」とは思う。わかる。

これはもう人類の本能、脳みそに直接訴えかけるカッコよさ

でも彼は別に「カッコいい」作品を作ることが目的ではない。

佐藤の情熱、熱量の高さ。

・この製品/ブランドの良さをユーザーにも伝えたい!
・そしてそこで働いている人たちにも伝えたい!
・世の中にこんないいモノ/ブランドがあるんだって伝えたい!
・そして会社全体でさらに育てていってほしい!!!

これがバシバシ伝わってくる。
(←「カンブリア宮殿」佐藤可士和特集の受け売りです)

デザインの力で
商品訴求力だけでなく
会社の人間関係、働く人のモチベーションまで上げる。
何なのこの人!
教育者?!
各社の人事部に一人はいてほしい存在(笑)

でも、オシャレセンスのない人間としては、「日本全国、佐藤のカッコよくてシンプルで圧倒的で直線的なロゴで埋め尽くされたらどうしよう・・・ちょっとダサいままでいてほしいものもあるんだけどな」とこっそり思ったことである(笑)


▼展覧会の期間は、GW明けの5/10まで。

チケットは、日時指定で、おとな1枚1,700円(学割あり)。
美術館は広い空間ですし、
密も避けて入場させてくれるので(時間帯によっては入館に10分くらいかかるかも)、自粛生活の気分転換にいかがでしょうか! 

▼国立「新」美術館 佐藤可士和展
https://kashiwasato2020.com/


(2021.4.24追記)▼第3次緊急事態宣言発出に伴い、休館や会期変更があると思います。事前に情報をご確認くださいm(__)m 


画像2


これからも書き(描き)続けます。見守ってくださいm(__)m