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委員長の感想(本・映画・ドラマなどなど)

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「(エンタメ)コンテンツ」に対する雑感。※個人の感想です※
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記事一覧

大野晋『語学と文学の間』を読んだ。研究者・学者とは、膨大な原典にあたれる限りあたり、帰納的に何かを導く人なのだと思い知らされる。根気・忍耐・途方もない時間と労力。日本語の「祖先の姿」を映し出してくれる。言葉と文字の成り立ちのおもしろさ。日本語教師は大野晋のどれかは1冊読むべき!

2024.8 舞台感想 ナイロン100℃「江戸時代の思い出」

ナイロン100℃ 「江戸時代の思い出」 @兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール とりとめな…

(映画感想)BORELO 永遠の旋律

これぞ「フランス映画」! こういう気持ちになりたくて、フランス映画を見るんだよ、という感…

読書感想・絶望の国の幸福な若者たち(古市憲寿)

2011年に出版された「若者」論。このとき古市さんはまだ博士課程。 まず古市さんが、こんなち…

2022.10 国際芸術祭あいち2022

栄の芸術文化センター(県美術館があるビル)だけですが、あいち2022(旧:あいちトリエン…

2022.9.23 スコットランド国立美術館展 

先日、「THE GRATES 美の巨匠たち スコットランド国立美術館」に行ってきました。 場所は…

国葬(セルゲイ・ロズニツァ監督の映画)

「第七藝術劇場」というアートシアター(大阪のミニシアター)に行ってきました。 「国葬」は1953年に死去した、ソ連の指導者スターリンの国葬を描いた映画です。 まさか日本でもイギリスでも「国葬」が続くこのタイミングで見られることになるとは・・・。「バビ・ヤール」が10月から公開されるので、それを記念して公開されたようです。 この映画は、本物の記録映像を再編集して構成されています。それがロズニツァ監督のやり方。(「ドンバス」は監督初の劇映画でした。劇映画:役者が台本に沿って

2022.9.16 フェルメールと17世紀オランダ絵画展

大阪市立美術館で「フェルメールと17世紀オランダ絵画展」を見ました。 とりあえず、 ゴッホ…

『女帝 小池百合子』(石井妙子・著)

東京に住んでいない方は、彼女のことを見たり聞いたり、考えることはほとんどないだろう。 し…

スープとイデオロギー。いい映画だった。家庭用ビデオを回しているのかというくらいの密着度。済州島(チェジュド)4.3事件のこと何も知らなかった。
大阪は在日の町が身近にあり、在日の方は大阪弁を話す。
日本とか韓国とか北朝鮮。国籍。国境。思想。
もっと知りたい隣の半島のこと。

▼夏休みに読んだ本
・ぶっちゃけ誰が国を動かしているのか教えて下さい 西田亮介
・野の医者は笑う 東畑開人 ◎
・仁義なき宅配 横田増生 
・東京ルポルタージュ 石戸諭
・忘却にあらがう 東浩紀
・呪われたナターシャ 藤原潤子

◎がぶっちぎりにサイコーでした! 

2022.8.19 展覧会 岡本太郎 

過日、「展覧会 岡本太郎」に行ってきました。 大阪中之島美術館。 今年開館したばかりの、…

タカラヅカをほとんど見たことがなかったのですが、知り合いから録画をお借りして少しずつ見ています(さすが関西)。
2008年星組「スカーレット・ピンパーネル」、2013年星組「ロミオとジュリエット」。柚木礼音さま!!! 宝塚最高。日本の伝統、日本の宝です。

2022.5.30『潜入ルポ amazon帝国』

最近読んで面白かったのは、『潜入ルポ amazon帝国』(横田増生・著)です! 『潜入ルポ アマゾン・ドット・コム』(未読)の続編。 横田さんは、他にユニクロへの潜入で有名です!  ヤナイに出禁にされた男・・・!  ▼Amazonの闇 「潜入」とあるので、実際にアマゾンの倉庫でバイトした話なのかな?と思ったら、それももちろんしているが、一部で、もっと多角的にアマゾンとベゾスの「闇」に迫る、めちゃくちゃ面白いレポートだった。 ちなみに著者の横田さんは、潜入前にAmaz