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エッジAI内蔵カメラ

防犯カメラが画像を保存しない場合もあるそうな。

センサーで得た光学情報をカメラ内蔵のAIで処理して「怪しい動作を検出する」→「自動的に警告メッセージを発する」(人間にも通報が届く)。
それだけではない。「怪しくない動作も分析して、属性と動作を記録する」。サーバに「属性と動作を記録したデータだけ」送る。目的は「マーケティング」。

高画素のデジタルカメラを使っていると「もの凄い勢いでストレージが埋まっていく」という問題があります。まして動画。今どきの防犯カメラは1つではない。大きなお店はワンフロアに複数ある。動画保存のためストレージを増設、というのは悪夢のような話で、今はクラウドを使うことが多いのでストレージを増やすことは可能であってもストレージを増やせば増やすほど使用料金が跳ね上がる。

「防犯」より「マーケティング」の方が大変。
動画をマーケティングに活用するには、動画から「情報」を抽出しなければならない。
「性別、年齢、その人がお店から入って何所に立ち寄り、どこへ移動して行ったか」→「目視して、キーボードで打ち込みなさい」、そんな作業やりたい人いますか?
やりくない以前に「できない」。
でもAIは「できる」。
作業の後、サーバに送信してサーバのストレージに蓄積するのは「動画でも静止画像でもなく、抽出したデータだけ」。ストレージ食わない。回線の負荷も軽い。
個人を特定する情報は記録しない。顔認識の技術は使っていても、顔の画像は保存しない。動画も静止画像も保存しない。ゆえにこの仕組みは人権に厳しいヨーロッパでも「割と受け入れられやすい」という記事を、他のサイトで読みました(URL忘れました)。

個人的にはChat GPTをおちょくったりStable Diffusionに遊んでもらったりしていますが、AIの本当の凄さは「人力では不可能な作業が可能」なことだろうな、と思います。1978年頃に細野晴臣が「人間には不可能な演奏」をコンピュータに行わせることは出来ないか?と試みたのと(理屈は)似ているのではないでしょうか。
「AIに奪われる仕事」ではなく「AIでないと出来ない仕事」がある、ということです。

サポートをいただければとても嬉しく思います。 写真を撮ったり、書き物をしたり、そういう活動に活かします。