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#06 おひとりさまの相続。

ただいま時刻は20時過ぎ。とあるカフェでコーヒーをすすりながらこの文章を書いています。集中してパソコンとにらめっこしていたのもつかの間、ふと見上げてみると、私の周りのテーブルはどこを見ても夫婦や家族連れで賑わっているじゃあないですか。

それまでなんの違和感もなく作業していたのに、周囲を認識した途端、ひとりカフェを謳歌している自分がほんの少し恥ずかしくなってくる金曜日の夜。今回はそんな気持ちから、「おひとりさまの相続」について書きたいと思います。

■おひとりさまとは?

まず、「おひとりさま」という言葉にはいろんな捉え方があると思います。一般的には独身の方をいう際によく使われている感覚がありますが、ひとえにそれだけを指す言葉ではないと思っています。

例えば、結婚しているけど別居しているおひとりさま、子供がいるけど海外で暮らしているおひとりさま、または、家族がいて一緒に住んでいるけど仲が良くない、などの事情がある場合の「心のおひとりさま」もあります。

子供のいない夫婦なら、どちらかが亡くなったあとにおひとりさまになる可能性が高いともいえます。


■おひとりさまの財産はどこへ?

おひとりさまに相続人になる方が全くいない場合、その方が持っていた相続財産はどこにも行き場がなくなるので最終的に国庫に納付されることが法律で決まっています。でもそれって、なんだかもったいないことではないでしょうか。せっかく築いた(あるいは守ってきた)財産はその人の「努力の証」だと思うからです。そんな大切なものを、せっかくなら、元気なうちに自分で行き先を決めることがベストなんじゃないかと、個人的には思っています。

相続って、親族内だけで財産を動かすというだけの話ではありません。お世話になった人、大切な方、応援したい組織などに財産を託したい場合は、その気持ちを遺言書に残すことだって出来ます。そんなことから、おひとりさまの方であっても、ぜひとも遺言書をかいていただきたいと思っています。

あ、内容によっては税金や、遺言執行人なども考えなくてはいけない部分があるかもしれませんので、ひとりで悩まずご相談ください。

では、コーヒーも飲み終えたところなので今月はこの辺りで失礼します。

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