事業部には伝わらない仕事こそ、法務の頑張りどころだと思った話
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事業部には伝わらない仕事こそ、法務の頑張りどころだと思った話

法務のいいださん

実は最近、他社の法務の方からお声がけいただいて、週に1度輪読会に参加しています。
弊社は一人法務なので、なかなか社内で法務の話をする相手がいないのですが、先輩方にいろんな実務話を聞いていく中で、ちょっと最近の仕事を反省することがあったので、今日はそのことについて書いていこうと思います。

いつもの簡単な自己紹介

LAPRASで法務部門の責任者をしています、飯田裕子です。LAPRASでは法務全般にプラスして、労務、働く環境づくり、新入社員オンボーディング 等 興味のある仕事を欲張ってやらせてもらっています。

ちなみに最近、オンボーディングも頑張っていて、記事も書きました↓↓

事業部メンバーに褒められすぎた違和感

ここ1,2週間、法務の仕事で事業部メンバーに褒められることが増えたと感じています。もちろん、褒められることは、とっても嬉しいしモチベーションになります。
ただある時にふと「最近なんかやたら事業部に褒められてない?」と、不思議な違和感を感じました。

その理由を探していたのですが、輪読会で他社法務のメンバーと話している時に文脈からふと、「事業部メンバーに褒められる仕事ばかりを優先してないか?」という疑問が浮かび、違和感が腹落ちしました。

そう、違和感の正体は「褒められるのは良いけど、誰にも伝わらないような仕事、優先順位下げすぎてない?」でした。

法務の仕事は、事業部に伝わりやすいものと、一切伝わらないものがある。

例えば、事業部から来る質問にすぐに答えたり、契約書レビューを早く返したり、良く質問されるもの解答集を作ったり、契約書の雛形をすぐに探せるようにしたり...そうした目の前の課題に対する改善は事業部にも努力が伝わりやすく、感謝されやすいと感じています。

一方で、法務の仕事には、事業部側...というよりは法務の同業者以外には、さほど重要性が伝わらないものも多くあります。

例えば、法改正への対応。

法務からすると、改正が通る前から〜通った時点で情報をかき集め、書籍を読み込み、どこが変わってどこが自社に影響があるかキャッチアップする、地味で時間がかかるが当然かつ重要な仕事です。

法改正に追いついていないと、気づいたら自社に不利な雛形になっていたり、法律上ありえない項目が残っていて、知らず知らずのうちに取引先の信頼を損なっていたりすることがあります。

特に、私は一人法務なので、自分の限界が自社の限界です。そのため、とにかく一人でキャッチアップをなんとかこなして、たった一文の修正でも見落としてはいけないはず。(これはものすごく自戒も込めて書いています。書きながら、プレッシャーで目から血が出そうです。)

でも、そういった地味で重要な仕事って、誰も分かってくれないんです。事業部からしたら「えーまた雛形変わるの?何を変えるの?」って感じだろうし、「法改正見越してシステムの仕様を一部変えて」なんて、完全に「いや何それ重要なんだろうけど何それ」だと思うんです。

ここ1,2週間をそういう目線で振り返ると、事業部に褒めてもらうことが嬉しくて、そういった地味で細かい仕事よりも感謝されやすい仕事ばっかり優先する傾向にあったな。と今反省しています。

法務の仕事は、事業部に一切伝わらないものが、重要だったりもする。

また、法務内でしか伝わらないけどすごく重要な仕事って、たくさんあります。というか、法務の人にしか伝わらず、事業部に疎まれるような仕事の方が、重要だったりもすると思います。

例えば、事業には直接関係しないバックオフィス関連の契約書管理、コンプライアンス関連、サービスのシステム監査等。ベンチャー法務には、叩けば埃が出ることをわかっても叩かないと行けない場面がありますよね。

ただそういう法務にしか伝わらない仕事って、法務以外の人には「やる必要があるかも分からない」し「進捗も気にならない」から、放っておいても問題が顕在化しにくくて、どうしても事業部マターに比べて優先度を下げてしまいがち。だって、そこに問題があることが、そもそも法務にしかわからないから。

でも、逆に言えばそういう仕事を「誰かに完全に任せる」ために、わざわざ法務担当者が社内にいるのであって、そこを頑張れないと自分の存在意義がないんだとも反省しました。

一人法務が優先順位を誤ると、誰も修正できないから本当に危険。

まとめ

ということで、最近事業部から褒められすぎていた違和感の正体は、法務タスクの優先順位付けが最善ではないことが原因で、反省したというお話でした。

私のクライアントは、社内メンバーだけじゃない。社内メンバー、その先にいるお客さん、そして弊社という法人。全てに対して、もっと真摯に丁寧に向き合わないと、ユーザー満足度が綺麗な三角形にならない。そういった当たり前のことを、違和感から思い出せて良かったです。

あと、そこに違和感を感じられたたのは、やはり他社の法務方との輪読会の影響が大きかったです。法務同士で、結構各論的な細かい話をする場面が増えたことで、自社の雛形や規約、新サービスについて、もっと細かく丁寧に見ていく必要があるし、それは私がやらないといけない仕事なんだと改めて認識ができました。やっぱり他人と自分の業務内容の比較は大事。

なので、今後も社外の法務の方とも繋がって、自分に足りない部分を知る手段を持っておくことで、チェックして軌道修正を続けたいと思います。

さて、さっさと軌道修正してまた明日から頑張ります!!

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『言葉の力を信じて、前に進む』 LAPRAS株式会社 法務部門責任者 サメと法律が好き🦈