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法務1年目に知りたかった、一人法務の情報収集のやり方をまとめてみる

わぁ〜〜新年度だあ〜と業務に忙殺されているうちに、気づけばもうGWが目前です。4月って師走だっけ…そんな一人法務・入社3年目の春です。

一人法務ももうすぐ3年生に突入ということで、そろそろ「法務ビギナー」を名乗るのは言い訳かな?と思いつつも、上を見れば限りなくすごい先輩方・弁護士や学者の先生がいらっしゃり、やっぱりまだまだ初心者だと名乗っていたいお年頃。

とはいえ、本当のビギナーの方に情報をちゃんと残しておくのも務めだと思うので、今思えば一年目で知りたかった「一人法務の情報収集」について今回は書いてみようと思います。

前提としては
・無料でできるもの
・ビジネス経験はあるが、法務職は初めての人を想定して
・後は私の独断と偏見なので、悪しからず…。

いつもの簡単な自己紹介


LAPRASで法務部門の責任者をしています、飯田裕子です。LAPRASでは一人法務をメインに、他の部署もちょこちょこ手伝いつつ仕事をしています。

ちなみに前職は士業ベンチャーで社長・副社長に続く1人目社員、その前は司法書士事務所で起業コンサル&商業登記をしていたので、企業法務は初めてですが、法学部出身なこともありバックグラウンドは割と法務寄りです。


おすすめの情報収集方法(初期)

本当にいきなり法務担当になった際、書籍を買っても「書いてあることがわからない」のが一般的かと思います。そこで、まずは法務界隈の雰囲気を掴む、法律用語に慣れて、嫌いにならないように勉強をスモールスタートするのがおすすめです。

書籍の筆者や弁護士のTwitter

意外と馬鹿にできないのがSNS。特にTwitterでは、先輩法務が読んでよかった本を無料で教えてくれる場でもあり、弁護士の先生が新しい判例を要約して教えてくれる場でもあり、ただただ法クラで気持ち悪い会話をする場でもあります。

個人的にはそこで「初学者 法務」とか「初心者 法務」とかで調べて、似ている人をフォローしたり、自分よりちょっと上の年次そうな人をフォローしたりして、情報収集していました。

LegalTech各社の「初めて」系のセミナー

LegalTech各社が定期的にセミナーをやっているので、それに参加して、まずは雰囲気を掴むのは良いかと思います。

ただし、(元営業としては、提供した個人情報に営業がくるのは"そういうもの"なのですが)事後の営業が嫌だったらセミナー参加は控えた方が良いかも。

契約ウォッチ

LegalForceさんがやっている、契約書メディアです。法改正カレンダーがめっちゃ便利だし、契約書のレビューポイントや条項例もしっかり記載があるので、まずは法律がどんなもんかふわっと掴むのにもおすすめです。(もちろん、しっかり掴むのにも使える優れもの)

ベンチャー・スタートアップならLegal OpsLab

法務の先輩方のスタンスや考え方、また組織の作り方等にも言及されており、自分の数年後の”イケイケ法務”のイメージを掴むのに私は使っています。なお、手間味噌ですが私も取材いただいたことがあります(照

おすすめの情報収集方法(慣れてきたら)

ある程度抵抗感がなくなり、法律書をそろそろ買って読もうかな?というくらいの方におすすめです。

YouTube(逆引きビジネス法務ハンドブック)

逆引きビジネス実務ハンドブックというおすすめ書籍があるのですが、その筆者の宮下先生のYouTubeもおすすめしたいです。

動画はなく音声なので、移動中に耳で聞き、テキストの該当部分を後で読み返し、深く知りたい分野は参考文献をもとに辿っていく。そんなやり方で、"仮想企業法務予備校"の授業を受けつつ、サクッと全体感を掴むのに良いかと思っています!

商事法務メルマガ

え、なんでこれが無料なの?という情報量のメルマガが届きます。気になるトピックを読んでも良し、ざっと眺めるだけでも良し!!

BUSINESS LAWYERS

契約書だけでなく、法改正や実務で悩むポイント等が載っているのでおすすめです。記事の数がすっごく多いので、なんとなく眺めるのも良いですが「これ!」と論点を絞って検索して、欲しい情報を得るのがおすすめです。

これからの私が頑張ること(自戒)

さて、そうこうすると気づけば法務沼にハマっているものです。ここからは、もうすぐ3年生になる私が、やろうと思っていることを紹介します。情報収集とは少しな離れますが、法務知識のアップデートのために頑張りたいです。
ちなみにここからは無料ではもう無理なので、ちゃんと対価を支払います。

オフラインの勉強会や研究会に参加する

そろそろリアルであって、いろんな情報を集めたい。他の人と一緒に肩を並べて勉強することで、モチベーションを上げたいし、法務友達を増やしたい。

法務系雑誌を買って読む

大事なのは買うことじゃなくて読むことです(自分に言っている)。有名どころはこの辺りですかね?(他にもあれば教えて先輩方)

全部に目を通すのは多分無理だけど、頑張って3ヶ月に1冊は買って読むとか、気になる話題の号は買って読むとかで、業務に起因した以外の知識も得られるようになりたいなと思っています。

阿部・井窪・片山本を読み解く

これ、法務始めたての頃に弁護士の先生からお薦めされたんですけど、「いや無理ぃ」ってなりました…。流石に、いきなりこの厚さで、この内容は、法務とか法学を真剣に数年やって民法の最低限の基礎知識とかないと辛い!!

ということで、最近は読みはしてるものの、必要な部分だけの拾い読みだったので、そろそちゃんと通しで一度丁寧に読み解きたいなと思います。

またあえて一冊イメージとして挙げましたが、この本に限らず、他にも「拾い読み」していたものをちゃんと通読するとか、"とりあえずキャッチアップのために1冊だけ基本書を読んだ"法律をちゃんと別書籍からもキャッチアップするとか、判例を丁寧に読むとか、条文本文に立ち返るとか、その辺りをやっていきたいと思っている、もうすぐ法務3年生です。

以上、ご参考になると幸いですし、他にもお薦めがあれば先輩方教えてください!!


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