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贅沢を知っている私はチャリンコを漕ぐ

春。
季節の変わり目は変質者が増えると言うが、春夏秋冬ブレることなくで右側に「三島由紀夫ー!」と毎回叫ぶ22世紀の変質者と同じ時間を過ごすと季節は感じられない。季節だけでなく右耳の聴力も感じられなくなってきたかも。しかし、耳鼻科へ行くことへの抵抗は、花粉症を感じないほどの慢性鼻炎を治すために行った鼻粘膜焼却手術の効果が特になくて今も鼻詰まりが続いていることだ。それで思い出したが、歯が痛くて「これは虫歯だな」と思って歯医者に行ったら「歯磨きの力が強過ぎて歯が脆くなって知覚過敏で痛みを感じている」と言われ、そんなことあるのか?とレントゲンをとったら奥に虫歯も2本あった。
乱視とアトピーは実行犯で低血圧からの立ちくらみが受け子で喘息は潜伏中だ。二重人格はどちらも人見知りだ。とにかく私がヒルクライムでなくて良かった。

結局、暑いと寒いの二季。日中は気温がグングン上昇するのに出掛ける前の「一枚羽織って行きなさい」というお母さんの一言の通り夜は肌寒い。そんな極端なやつの中央部「東京」。フリーWi-Fiという電磁波が常に飛び交う酔狂なコンクリートジャングルを相手に私は贅沢に生きている。暑くても寒くても明るくても暗くてもこの街をチャリンコで駆け抜ける。あの贅沢な記憶の中で。


それは先月の3/29(金)ありがたいことに『苦肉祭』のスタッフに入らせて頂いていた。
街裏ぴんくさんのR-1優勝の凱旋ライブも兼ねて、
大大大、大盛況だった。
そして、まさかの終演後、
横須賀歌麻呂さんとご一緒することに成功をした。
ラッキースケベ。
もはや成功ではなく性交。
上野の会場だったが帰りやすい中野まで。
その道中は緊張と歓喜が入り混じり電車の中でストロングゼロをキメているストロングな人を羨ましいとさえ思った。華金だったからどこもかしこも満席だった。

「おっきいの飲もうよ〜」
鳥貴族でこの言葉を横須賀さんから聞くことが出来る嬉しさは3年前『嗚呼お笑い東洋太平洋秘宝館タイトルマッチ』鑑賞後ロングホーン尾崎と3人でご一緒したとき以来だ。

規制がかかって殆どネタが見れない昔のR-1のDVD・ハリーポッター・贅沢病・カサブタの育成・いじめ=戦争の歴史・マッドマックス・教祖誕生・人生7回裏・整うはしゃらくさい・パンティをショーツという女性は信用してはならない。などなど。
夢中になり過ぎてトイレに行かれてる間に撮った横須賀さんの緑ハイと私の最初のメガハイボールしか写真にないくらい沢山のことをお話しさせて頂きまくった。

そして、横須賀さんは、「サイクリング」にとてもハマっていらっしゃるとのことだった。
元々よく散歩をされていて、知らない道や、街の人達の流れ、物流センターの動き、人工的な街と自然の夕陽とのコントラストなど、となりのトトロのテーマ曲が流れてきそうだった。

「ここまで行きたいと思ったんだよねぇ!」

ポテトサラダでなくポテトフライを注文して!とおっしゃられて「なるほど…」とボリボリ貪り食べてしまっている私にスマートフォンのGoogleマップを向けられた。

よく散歩されているコースが埋立地〜海沿いが多く、その一番奥の端っこの方に行きたいことの衝動がサイクリングの始まりとのことだった。散歩じゃ追いつかない好奇心をサイクリングでさらに探求しようとされていた。

「羽田空港の端っこまで自転車で走ってさ!ここまで行けて!ここまでは行けない!ってのがわかったんだよ!」

盛り上がり続けて、
場所は、鳥貴族から中華一番へ移動していた。
時間を忘れるくらい心が踊ってしまったときが本当の贅沢だと気づいた。
午前中からネタ合わせなのを忘れて5時半に帰路に着く。令和の三島由紀夫に喚き散らされてしまう。。

余計なことは沢山妄想してきた。
陽気も感じるし夜桜が好きだ。
贅沢を知っている私はチャリンコを漕ぐ。

「◯ね!」
という言葉を赤信号を堂々と無視して横断する若者達に浴びせられ、何故か頭を下げて謝ってしまった。
(なんかこの感じ…満員電車で足を踏まれた側なのに謝ってしまうあの感じと似てる)
ポカーンとしている私をよそ目にヘラヘラ笑う若者達。


贅沢を知っている私はチャリンコを漕ぐ。

『ファンタジー寄席』


『かけぼん寄席』


『スリルドライブ』


『令和レジェンド』



何卒宜しく!


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