何を「保ち」「守る」のか
日本維新の会が「0歳選挙権」...事実上未成年を扶養する親の投票権を増加させる法改正を次期衆院選の公約にするとの報道が話題になっています.
正直……実現可能性は薄いのですが,この手の「高めの釣り球」を投げてくるあたり,維新の会は(いい意味でも悪い意味でも)インディーズ政党感を残しているなぁと感じるわけであります.
「0歳児選挙権」は事実上「子供をもつ親の1票を2票(またはそれ以上)」にカウントするという制度ですから,1人1票普通選挙の原則を真っ向否定する主張で,当然批判がある.そして違憲と判断される可能性が高い.誰が子供の投票権を行使するのかと考えると,「家」に選挙権を与えるという発想を想起する人もいるだろう.
個人的にはこれを期に選挙権年齢の引き下げとドメイン選挙(年齢層別選挙区の設定)に進んで欲しいと思うのですが...この話を真面目に議論すると,メディアも学者も有識者たんもあえて避けてきた話題に突っ込んで行かざるを得ない.維新の公約をきっかけに,この一線をみんなで超えようぜ!
今日のポイントは,
・政治は「今を生きる」個人のためのものだ→税・社会保障制度は大幅に変更する必要がある
・政治は現在・未来双方を含む抽象的な国民・国家のためにある→選挙制度を大幅に変更する必要がある
というものです.
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