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ビザとは何か?:基本的な概念とその目的を理解する

「海外ってビザがないと行けないんでしょ?なんか面倒くさそう…」

結論、ビザはなくても海外へ行くことはできます。

こんにちは、世界を旅するフリーランス飯田さん(@iida_shi)です。

今だから言えるのですが、わたしは初めて海外へ行くときはどこの国へ行くにもビザが必要だと思い込んでいました。

しかし実際そんなこともなく、今はビザに対する不安を一切なくして世界を旅しています。

この記事では、初めて海外へ行く人へ向けてビザがどんなものなのかを詳しく解説します。

ビザってなに?

ある国に入国するために必要な許可証がビザです。

入国目的や滞在期間、国籍などによって、必要なビザの種類が異なります。

外国人の方とお付き合いして一緒に海外旅行を計画立てると、「私はこの国に行けないから他の国が良い〜」なんて会話は結構あるあるだったりします。

ビザは一般的には入国前に申請し、審査を通過することで発行されます。
ちなみにエジプトに滞在するにはビザが必要ですが、私が入国した際はエジプトに到着してから空港内にて25ドルで購入しました。

エジプトの観光ビザ

ビザの歴史

ビザは、国際交流が活発化し、国境を越える旅行が増えるにつれて発展してきました。

古代ローマ時代には、外国人が市場で取引を行うために、入国許可証に相当する証明書が発行されていたとされています。

近代に入ると、列強諸国の政治・経済力を背景に、ビザ制度が整備されていきました。現代のビザ制度は、国際法や各国の法律に基づいて国境を越える人々の管理と認証を目的としています。

入国管理とビザの役割:ビザが国家安全保障にどのように関わるかを検討

ビザ制度は、国家安全保障や国民の生活水準を維持するために重要な役割を果たしています。

入国管理を通じて、犯罪者やテロリストの侵入を防ぎ、不法就労や公共負担の増加を抑制することができます。

また、ビザ制度により、対象国が求める技能や資格を持った外国人を受け入れ、経済発展や国際交流を促進することも目的とされているんだそう。

ビザにまつわる日本の偉人『杉原千畝』

日本人としてビザについて知る上で欠かせない人がいます。
それが杉原 千畝(すぎはら ちうね)です。

杉原千畝は日本の外交官であり、第二次世界大戦中に多数のユダヤ難民を救った人物です。彼は、日本のリトアニア領事として、1940年から1941年にかけて、ユダヤ人を含む多数の難民にビザを発行し、リトアニアから脱出することを可能にしました。

当時、ヨーロッパでのナチスの迫害によって多くのユダヤ人が命を落とし、生き残った人々は多くが逃亡を余儀なくされていました。
このような中、杉原は自らの判断で、多数のユダヤ人に日本の渡航ビザを発行し、リトアニア領事館内に匿い、彼らの脱出を支援しました。

杉原の救援活動は非常に危険であり、自らの地位や名誉、生命を危険にさらすこととなりましたが、彼はそれでも自分の信念に従って行動を起こし続けました。
その結果、彼が救った人々の数は、最終的には2,000人以上に達しました。

杉原の行動は、戦時下においても、人道的な行動が可能であることを示し、多くの人々に勇気を与えました。

彼は現在、日本において「日本のシンドラー」とも称され、その救援活動が顕彰され、多くの人々に敬意を払われています。

杉原千畝についてもっと知りたい人はこちらの本を読んでみてください。

主要なビザの種類:留学、観光、就労など、各ビザの特徴を徹底解説

一概にビザといったも様々な種類があります。この記事では身近なビザを3つ紹介します。

観光ビザ

観光ビザは、一般的に短期滞在や観光目的で訪れる際に必要なビザ。

国によって発行期間や滞在条件が異なりますが、通常は30日から90日の滞在が許可されることが多いです。

観光ビザを申請する際には、旅行日程、宿泊施設の予約確認、往復航空券、旅行費用の証明などが求められることがあります。
また、一部の国ではビザが不要な場合もありますので、事前に対象国のビザ情報を確認しておきましょう。

学生ビザ

学生ビザは、留学生や研修生が対象国で正規の教育機関に在籍するために必要なビザです。

通常、入学許可通知や在籍証明書、資金証明書(学費や生活費を賄えることを示す書類)などが申請書類として必要です。

学生ビザを取得した場合、一定の条件下でアルバイトが許可されることがありますが、国や機関によって規定が異なるため要注意。

就労ビザ

就労ビザは、対象国で正規の雇用を受けるために必要なビザで、専門職や技術職など特定の職種・資格が対象となります。

申請には、雇用主からの雇用証明書や労働契約書、専門技能や資格を証明する書類が必要です。
また、家族を同伴する場合は、家族用のビザが必要。

まとめ

ビザとは、渡航者の身元を確認、審査して渡航先の国が発行する証明書のようなものです。それに対してパスポートは、自分の国籍がある政府が発行するものです。

ところで…

日本のパスポートは最強

よくこんなことを聞くけど、意味まで知ろうとしていない自分がいませんか?

ズバリその理由は、日本のパスポートはビザなしで190カ国へ渡航することができるから。

「いや、そんなの普通でしょ?」と思いますよね。

しかし、世界を見渡すと、国籍によってはビザの発行はおろか入国すら許されていない人々もいます。

下記画像は世界のパスポートの強さ順です。

2023年の世界で最も強力なパスポート
1.日本(193都市)
2. シンガポール、韓国(192都市)
3.ドイツ、スペイン(190都市)
4.フィンランド、イタリア、ルクセンブルグ(189都市)
5.オーストリア、デンマーク、オランダ、スウェーデン(188都市)
6. フランス、アイルランド、ポルトガル、イギリス (187 都市)
7.ベルギー、ニュージーランド、ノルウェー、スイス、アメリカ、チェコ(186都市)
These are the most powerful passports in the world in 2023

そうなんです。日本のパスポートって世界1位なのです。

ちなみにランキング下位はこのようになっています。
日本から比較的近いカンボジアのパスポートは227ヶ国のうち55ヶ国しかビザなしで入国できません。

いろんな国へ行けるのにも関わらず日本人のパスポート所有率はなんと19%。

おかげさまで海外にいると、「え!?日本人!!写真撮って!」と言われることがあります。

しかし旅をしている以上、海外でたまに日本人に会うと嬉しくなります。
私の記事をきっかけに1人でも外国へ飛び出す人が増えたらいいなぁ。

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