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【飯田線各駅紹介】43 平岡駅

天龍村・平岡駅。温泉旅館やレストラン、土産店などが併設され、4階建てと大柄なものだ(写真は2階の高さから撮影しているのでこの下にもう1階ある)。
ホーム上には屋根付きの待合所がある。村の中心駅だが時間帯によっては人が少なく静か。
1面2線の島式駅だが、列車の停泊が行われるため2本の電留線がある。

巨大な駅舎を持つ街の中心地

 ここは天龍村の中心部に位置する、平岡という大きな駅だ。まず、“路線の中心”である飯田駅や、県内でも圧倒的な利用者数を誇る伊那北駅・伊那市駅は駅舎が平屋建てだというのに、この平岡という駅はなんと4階建てなのである。駅舎のサイズという観点だけから見れば、路線内では圧倒的に大きく、これは駅に温泉旅館が併設されていることによる。また、1階にはレストラン、2階にはお土産品売り場や展示場があり、列車の待ち時間は時間を持て余すことなく過ごせそうである。

 今回は、隣の鶯巣駅から、付け替え前の旧線を見がてら徒歩でやってきた。国道を歩きながら見てみると、案外あちらこちらに橋梁跡が姿を現す。更に「浄心の瀧」「平岡発電所」「満島神社」などを横目にして歩いて行き、この平岡駅に到着した。天竜川の斜面にひしめき合う天龍村の村落の中に、一際大きな建物が見える。やや場違いな雰囲気が無いとも言えないが、まるで集落をまとめる中心的役割のようにも見えた。
 駅舎脇にある階段を上り、駅上方の跨線橋から構内を一望する。ここで列車交換する様子を見てみたいと思ったのだが、先ほども述べたように、この跨線橋は駅舎外から入る形式のものであるため、ここで列車を見るとその列車には乗車できない。すなわち、列車交換の様子を見るなら、その前の列車で訪れてこの次の列車で去ることになるため、滞在時間は超絶的に長くなってしまう。平岡駅に数時間を費やすというプランを作成するのは、なかなか現実的ではない。いや、どうせ長時間滞在するのならば、この駅に宿泊し、路線の旅をよりゆっくり楽しむための一大拠点としたいとも考えている。

訪問日:
2024年03月17日

隣駅・鶯巣のページはこちら
https://note.com/iida_line/n/n7ea565c3cf36

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