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新社長インタビュー【新しいものを創造して、新しいサービスを立ち上げる】

今回は、2023年4月1日に伊藤忠インタラクティブ株式会社(以下、IIC)の代表取締役社長に就任した野波社長にお話しをお伺いしました。

■野波社長のこれまでの経歴

── これまでのご経歴を教えてください。

野波社長:伊藤忠商事に入社後、しばらくして伊藤忠がベンチャー企業として立ち上げた女性向けマーケティングサイトの会社に出向しました。当時は日本でインターネットが普及して数年といった時代で、女性会員の声を企業の商品開発やマーケティングに結びつけるサービスを提供していました。ここでマーケティングの勉強をしましたね。そのあと、CTCグループに出向して、新規の飛び込み営業や海外のサービスの日本での立ち上げを担当していました。

── IICには何度も出向されていますよね。

野波社長:そうですね。最初はIICの前身の伊藤忠エレクトロニクスに出向して、ECサービスの営業をやっていました。
その後、北米カリフォルニアのサンタクララにある事業会社で新しい技術やサービスの発掘、その投資機会を日本に紹介する業務を担当し、再び、IICに戻ってきました。その時は配送サービスの「はこBOON」を立ち上げたり、コールセンターサービスを立ち上げる等、様々な新規案件に携わりました。

次に、伊藤忠商事で新規サービス立ち上げや新規投資案件を中心に担当しましたが、ここでもIICと協業する機会が多かったですね。それから、伊藤忠シンガポールに駐在した際は、東南アジアの新規ビジネスの立ち上げや投資先の発掘を担当しておりました。そして、2021年に副社長としてIICに着任し、2023年4月より社長に就任しました。従いまして、今回で3回目となります。

■顧客の変化は新しいことをやるチャンス。新しいものを創造して、新しいサービスを立ち上げる。

── 副社長から社長になられて、あらためて抱負をお聞かせください。

野波社長:まずは、より安定的に収益を得られる体質にしたいと考えております。そのためには、自社サービスの競争力強化、及びこれまでの経験を活かして、新規サービスの開発をやっていきたいと考えています。

デジタル化やAIの普及、コロナ禍、気候変動、SDGs等々、いろいろと世の中が変化し、お客様が多くのチャレンジに直面しており、新しいビジネスやサービスを立ち上げる機会が多いと感じています。そのような市場環境の中、IICは、お客様の秀でた魅力や差別化できるところを見出して、可視化し、世の中に浸透させるご支援をしております。その中で、IICとしても、場合によってはお客様や伊藤忠グループと共同で新しいサービスを立ち上げる、ということを積極的に検討していきたいと考えています。

── IICはどんな事業を行っていますか。

野波社長:ひとつはブランディングをはじめとしたデザインマネジメントですね。昔からコンシューマー向けサービスを提供している企業は商品やサービスのブランドを世の中に広める活動をしておりますが、今は企業向けにビジネスを展開するみなさんもブランディングが必要だと感じています。例えば会社そのものやビジネス、サービスのブランドを社内外にどう伝えていくのか、といったブランディングをはじめ、経営理念や方針、経営計画の浸透等、さまざまな角度から提案していきます。

二つ目は、デジタルマーケティングです。商品やサービスの売り上げをいかに上げていくか、会員を増やしてくかを目的に、広告・プロモーションなどの戦略・企画提案から運用、効果測定、データ分析までワンストップで提供できる体制を整えております。

もうひとつはデジタルコマースビジネス支援となります。システム開発支援を中心としたサービスです。ブランディングやマーケティングサービスと合わせて提供することで、お客様目線での効果的なシステムやサービス構築のご支援をいたします。

それから、今年度から新しく新規顧客開拓をメインとした事業部を立ち上げました。この事業部は、当社の子会社のインターネットリサーチサービスを提供するマイボイスコム、Google Cloud™ の認定パートナーとして、Google Cloud Platform を活用したシステム構築を提供するジーアイクラウドのサービスも含めたIICグループ全体のサービスを提供することで、よりお客様にIICの価値を感じてもらうことを目指しております。

■IICの強みと今後の課題

── IICの強みはどんなところですか。

野波社長:人材です。当社は、ブランディング、マーケティング、システム開発等、異なったサービスを提供しているため、様々な能力や異なる価値観や視点を持った社員が多く集まっています。そのような異なる個性を持ちながらも協力し、チームとして仕事に取り組む機会が多いので、社員は新しい経験を積み、新たな発想を生み出すことができると考えております。また、新しいアイデアを必要とするクリエイターだけでなく、営業や他のメンバーも発想する力を身につけることができる環境を提供できているのではないかと思っています。

また、当社は、伊藤忠グループの皆さんと協業する機会が多いです。そのため、あらゆる業種・業態の会社の様々な案件を経験しているので、難しい課題や過去にあまり事例がない案件でも比較的柔軟に対応できる自信があり、問題解決に新しい発想をもたらす能力を持つ優れた人材が多く存在していると自負しております。

案件によっては、お客様の戦略や中期経営計画等、機密性の高い情報を取り扱うことが多く、個人情報も扱うこともありますが、伊藤忠商事の子会社ということでお客様から安心してお任せいただける、ということがあります。一番の強みは伊藤忠グループというグループ力とも言えますね。

── IICの今後の課題についてはいかがでしょう。

野波社長:さらなる収益の安定化と拡大です。そのためには人材を強化する必要があるので、採用に力を入れなければならないですし、教育制度を充実させて、社員のスキルアップを図り、モチベーションを高めてもっと活躍してもらいたいと思っています。

── 今回掲載するコラムの「View More IIC」はキャリア採用に応募される方が結構見てくださっているのですが、どういう資質の人がIICに合うと感じていますか。

野波社長:好奇心旺盛でチャレンジ精神がある方ですね。多種多様なビジネスを展開する伊藤忠グループと仕事をする機会が多いので、IICの案件もさまざまです。新しいことにチャレンジしたいという想いのある方が合っていると思います。

■走ること、食べること、旅行が好き

── ここからは少しプライベートなことも含めてお伺いします。ご自身はどのような性格だと思いますか。

野波社長:ゆずれないこだわりがある反面、柔軟性をもたないとならないと思っていて、その2つが共存している感じですかね。相手の立場にたって物事を考えることは大切にしています。

── どんな事でリフレッシュされていますか。趣味などがあれば教えてください。

野波社長:走ることと食べることですかね。シンガポールで仕事をしていた時に、同僚が誘ってくれたフルマラソンの大会に初めて参加したことがきっかけで、ジョギングを始めました。日本に戻った後も、年に2回はフルマラソンの大会に参加しております。

食べることは好きですね。最近、ハマっているのは南インド料理です。これも、シンガポール駐在時に南インド料理に出会ったのですが、シンガポールにはインド出身の方々が多いので、安くて美味しいお店が多く、特にドーサをよく食べに行きました。また、ベトナム料理やガチ中華(日本人向けにアレンジされていない、まるで中国にいるかのような気分を味わえる中国人向けの料理・・だそうです。)も好きで、フォーや涼皮が食べられるお店を探して行ったりもしています。

お店で食べて、美味しければ家で料理もします。お気に入りの南インド料理店のシェフが出しているレシピ本を見て、家で作ったりするんですけど、レシピをベースにいろいろ試しながらアレンジするのが好きです。そういう時間がものすごく気分転換になりますね。

ケーキ屋やパン屋も好きですね。一時、ブリティッシュベイクオフという番組に影響されて、ビクトリアスポンジケーキ等のスイーツにハマったこともありましたし、パンだと、ハード系、スイーツ系、町のパン屋系やサンドイッチ等なんでも食べます。気になるお店を探しては買いに行ったり、パンRUN(走ってパン屋巡り)も少しやりますし、旅行先でのローカルな珍しいものはチェックしますね。盛岡の福田パンは大好きで何回か行きました。
特徴のあるものが好きですね。最近はフォカッチャとバインミーを好んでよく食べます。

旅行もよく行きます。旅行の目的は地方のおいしいものを食べることがメインなので、観光は一瞬で終わります(笑)。
あと、旅行に行くと必ず走ることにしてるんですよ。いろんな場所で走るのはすごく楽しいですね。旅行には必ずジョギングシューズを持っていって、朝走ります。走ること、食べること、旅行に行くことは全部つながっているんですよね。

── 好きな言葉や座右の銘、格言があれば教えてください。

野波社長:「あきらめない精神」ですかね。壁にぶちあたった時、何かしら工夫すれば道は開けると自分に言い聞かせて、常に頭の片隅において行動しています。「あきらめない」ために「自分ひとりで解決しない、人を頼りにする」も心掛けていて、「あきらめないことで道は開ける」というのが一番大切にしていることです。そうするからこそ新しいことができると思っています。