【随時更新】IIYY/藤井風/ヘンレコ/サイババなどに関するQ&Aをまとめました
はじめに
この問題を知った方々が抱くであろう疑問と、IIYYのプロジェクトに関するQ&Aをまとめました。2023年1月3日までにtwiter上で行われた議論や、よんせいの質問箱にいただいた質問・回答が元になっています。
まずは、問題の要点とこのQ&Aについてからご確認ください。
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A.HEHNレコが、サイババの言葉「HELP EVER HURT NEVER」「LOVE ALL SERVE ALL」を使用したアルバム・ライブ・グッズを販売するなど、ファンの「信教選択の自由」を侵害していたことです。
営利目的の団体が、商品・サービスに、特定の宗教・精神の言葉をそのまま引用していることを”伏せて”営利活動を行うことは、消費者の「信教選択の自由」の侵害にあたる可能性が高いと考えています。
また、特定の宗教を引用していることについて明言せず、消費者を欺いたという点においては、ステルスマーケティングに通ずる「ステルス性」の問題も指摘されています。
A.この問題や私たちの活動について、私たちの立場から回答します。IIYYの考えをまとめておくことで、言い争いや誤解を避けたいと考えております。
藤井風の信仰について
A.そうです。私たちはあくまで「ヘンレコのプロモーション」について言及しています。彼個人の信仰については言及していません。
しかし、藤井風自身がアーティストとしてのモラルを問われて言及されることはあります。サイババ自身に性犯罪の疑惑があることから、サイババその人についての議論が起こることもあります。
そのような人のスローガンをそのまま掲げる、あるいはスローガン入りのグッズを身に着けるということは、明らかな支持表明と捉えられるため、その人のもつ社会的責任まで知らずに抱えてしまうという事態になります。
A.はい、彼が信仰しているものを開示する義務はありません。
ただ、作品や言動を通して明らかにその思想を支持する態度をとっておきながらその引用元を示さず、受け手に選択の余地を与えないことは問題だと指摘しています。
A.宗教2世だからダメ、というわけではありません。そういう意味では問題ではありません。
しかしもし彼が子供の頃から宗教2世として信仰を強要されていた場合、別の問題が生まれます。そこには、先日日本の厚生労働省から発表された宗教虐待Q&Aにあるような問題です。
(この問題は、私たちが取り上げている問題と関連しているためにしばしば言及されることがあります。)
A.難しいラインです。
例えば、料理の中に肉を混入させておく。それを「肉」表示なしに販売する。ビーガンの人は、メニューや食品表示を確認しますが、そこには「肉」の文字はないので食べてしまう。後から自分が肉入りの料理を食べたと知ると、ビーガンの人は大きなショックを受けました。
このとき、この料理の提供者は料理を食べるよう強制したとはいいづらいけれど、肉を食べるよう強制したとはいえる気がしませんか?
強制したかどうかは難しいラインです。しかし私たちは「藤井風はファンに信仰を強要していない」とは言い切れません。
A.いいえ。藤井風さんの家族や、他のサイババの精神を信仰している人を否定することにはなりません。そもそも、彼の信仰を否定していません。
藤井風さんと、藤井風さんの家族と、他のサイババの精神の信仰者は別の人たちです。藤井風さんが人気になったからといって他の人たちも同じような人気を得るわけではありません。別の人たちを結びつけるべきではありません。
サイババの教えについて
A. サイババの教えが良いか悪いかは、それぞれ一人ひとりが考えることです。
A.サイババの教義そのものを批判することが主旨ではありません。しかし、彼には青少年への度重なる性的虐待の告発者や政府関係者、メディア関係者を取材したBBCの注意喚起ドキュメンタリーがあり、デンマークでもサイババの奇跡と称した手品の種明かし、性暴力被害者たちへのインタビューを収録した映画が作られています。
信者の少年たちへの度重なる性的暴行はおろか、インドの首相や警察との政治的な繋がりがあり、被害者たちが性的暴行を訴えるも、サイババと政治家との繋がり、首相の介入によって全て揉み消されているという内容です。
サイババのこのような点を知識として知ることで、藤井風さんから取り込まれる彼のポジティブなイメージだけでなく別の側面を把握することにつながります。
そして自分の頭で判断することを促すことも、この活動の目的の一つです。
A.いいえ。
A.厳密にはそうです。しかし、宗教と呼んでもよいと考えています。
宗教とよんでも良いと考える理由は以下です。
1.サティヤ サイ 国際 オーガニゼーションがまとめた運営資料には『帰依(自己の身心を捧(ささ)げて信順すること)』という言葉が出てきます。これは宗教において使われる言葉です。
2.同じく運営資料には『宗教的背景が異なる人(たとえばキリスト教徒、仏教徒、イスラム教徒など)』という言葉が出てきます。サイババの精神を宗教として扱っています。
3.日経新聞ではサイババは「宗教指導者」と呼ばれました。
4.「スピリチュアル: 信仰先がひとつに限定されるわけではない
→例えば信仰対象を信仰できなくなった場合でも精神が残り続けるという性質があり、信仰対象への批判だけでは解決しない」
という主旨のご意見をうかがいました。
確かにその通りだと思います。しかし、サイババ信仰については、サイオーガニゼーションという、彼が絶対的な存在として扱われる組織があるということ、そして作品のタイトルにそのスローガンがそのまま扱われている(=明確なサイババへの誘導の表れ)ということを鑑みると、スピリチュアルとして問題を捉えるよりも、宗教団体が一般的に抱える問題として捉えた方がより実情に近いと考えています。
ただ、ファンがサイババに直結せず、藤井風さんのスピリチュアルな言葉のみに感化される場合も十分にあり得るため、そこへの注意喚起も必要かもしれません。
こちらも合わせてご覧ください。
A.分かりません。彼にはそういう一面もあります。
しかし、彼が心からの愛と奉仕で寄付などを行ったのか?
寄付のために集められたお金は、正当な方法で集められたのか?
それとも性犯罪をもみ消して噂に留めておくよう裏で警察に依頼し、その代わりに代々的な慈善事業を行い、政治家たちと癒着し、結果として国葬されて偉大だと祭り上げられているのではないか?
その真偽は私たちには分かりません。しかし、英国メディアのBBCによって上記の可能性を十分に示唆するドキュメンタリーが作られていることは事実です。
A. 情報の信ぴょう性を吟味する方法として、その情報を発するメディアの信頼性をみることは有効です。
Wikipediaは、情報の信ぴょう性のチェックを第三者がすることなく、誰でも自由に編集できます。サイババの信奉者が記事を書けばサイババに好意的な記事になるでしょうし、批判的な人が記事を書けば逆になるでしょう。
信頼性を考えた時、Wikipediaを情報源とするのは得策ではありません。
比較して、ここでBBCのドキュメンタリーを引用しているのは、BBCの信頼性が高いからです。
BBCはイギリスの公共放送局です。日本でいう、NHKです。
BBCの透明性に関するポリシー▼
また、デンマークの映画「Forført」は、DR(デンマーク放送協会)のプロデューサー・Øjvind Kyrøが制作したものです。こちらも、デンマークの公共放送局です。
二つとも公共放送であるので、国ごとの報道の自由度ランキングを比較すると、信頼性の参考になるかと思います。
報道自由指数▼(国境なき記者団webサイト)
上記の報道の自由度ランキングを見ると、
・イギリス 24位(2022)
・デンマーク 2位(2022)
・日本 71位(2022)
以上のことを考慮すると、この二つは少なくともNHKよりは信頼性が高そうだ、と言えます。ぜひ、見てみてください。
サイババと藤井風とヘンレコの関連について
A.ほとんどその通りです。害があるかどうかは、人それぞれなので、言い切ることができません。ですが、思想を歌ったり、グッズを出すのは問題ではありません。
アメリカにはCCM(コンテンポラリー・クリスチャン・ミュージック/現代的キリスト教音楽)という文化があります。
しかし、児童性暴力加害者として知られているサイババの教義やスローガンそのものをグッズとして身に着けることは、彼への支持を疑われても仕方のない行為であり、一見害がないように見えてもサイババによる性暴力被害者、類似の性暴力被害者、子どもたちにとっては脅威、暴力的なメッセージを発することとなり得ます。
A.いいえ。
仮に信仰対象がサイババではなく、キリスト教やイスラム教だったとしても、今回と同じ活動、表現方法だと問題になったと考えます。
ただし、キリスト教などと違って、サイババが世間一般で有名でないために起こった問題もあります。
伝統宗教、世界三大宗教は、基本的な知識が一般教養として、多くの人々に共有されています。それと明言せずに歌を歌ったりしても、大抵は「ああ、あの宗教の思想が入っているな」と受け取る方が気づくことができます。
しかし、サイババの精神は普遍的な言葉を用いる教えが多く、かつ有名ではありません。それゆえほとんどの人はサイババの教えだと気付けず、ファンが知らない間にサイババの教えを内面化してしまう事態が起こりました。
A.HEHNやLASAなどが特定の宗教のスローガンだということを明言していない点です。
サイババの教えそのものは問題ではありません。ファンの中には他の宗教を信仰している人や、無宗教を選んでいる人もいます。全ての人が、自分が信仰する宗教は自分で選ぶことができます。しかし、HEHNやLASAについては「特定の宗教のスローガンそのままである」ということが明言されていなかったために、ファンがその教えを支持するかどうかを選ぶことができませんでした。
A.いいえ。
アーティスト自身の信仰については公表する必要がありません。
しかし、グッズやライブタイトルにそのまま引用し、ファンの内面化や布教を狙うと受け取られかねないような行いをするのであれば、公表した方が誠実だと思います。
A.そんなことはありませんでした。こちらをご参照ください。
ネットやツイッターでたまたま見かけたという人も多いです。最初からサイババを認識していた人は、ごく一部です。
A.はい。歌そのものについては、そう思います。
A.それ自体は悪くありません。
しかし、藤井風さんの魅力にやられて、本来なら信じるつもりのなかったものまで信じてしまったファンも多いでしょう。それはファンの信仰選択の自由が与えられた状態での選択と言えるでしょうか?例えば、ビーガンの人がうっかり肉を食べたことで、結果的にビーガンをやめたとして、問題がないと言えるでしょうか?
ビーガンの人に肉が入っていることを明言せずに与えるのは、本人の考えを全く尊重していない行為です。それと同じで、ファンの信仰を尊重するには、きちんと引用元を明言するべきだと考えます。
A.半分はい、半分いいえ。
明言しなかったために、まるで彼の思想であるかのように、特定の宗教の思想が反映され、広まったことが問題です。
A.今のところは違います。
この件に対するファンの言動について
A.それでいいです。
でも、運営には無責任にファンの信教選択の自由を侵害したことで、悲しんで離れることになったファンが大勢いたという事実を認識してほしいと考えます。そしてその事実を知った以上、運営は改善に向けて何らかの対策をとるのが誠実な対応と考えます。
A.半分はい、半分いいえ。
「ファンが傾倒していくのは自己責任だ」とは言い切れません。なぜなら、ファンがもし事前にサイババという言葉を知っていたら警戒心をもって、傾倒していなかった可能性があるからです。運営のプロモーションの方法によって、警戒心を持たなかったファンの声がIIYYにも届いています。
👆2023/1/4時点のメッセージより引用します
“私は無宗教なので、宗教の代わりにこの人の言葉を信条にするのはありかもしれないと思ったのを覚えています。いつかもしも万が一この人と会話する機会が訪れた時に恥ずかしくないようになりたい、この人のライブにはできる限り必ず行かなければ、この人はまるで神様のようで他のアーティストとは違う、ただ音楽を楽しみに行くだけじゃなくて彼の声を聴き、言葉を聴き、グッズを身につけたいと思っていました。”
A.その認識は誤りがあります。
現在よんせいが一部海外ファンの方とやりとりをしております。海外ファンの多くは、風の信仰はキリスト教や一般的なヒンドゥー教だと考えているようです。これらの宗教にはHEHNやLASAという言葉はありません。だから、HEHNもLASAもきっと風のオリジナルだと考えているでしょう。
また、海外kazetariansは日本語がメインである日本のファンダムの情報に触れることはあまりないようです。2023/1/4時点では、韓国を除く海外ではまだHEHNやLASAがサイババのスローガンの引用である事実が広まる前と言えるでしょう。だから、話題になっていないのだと考えられます。
現に、韓国では今回の件について厳しい反応がみられました。
A.あなたはそれでいいと思います。プロジェクトはやめません。
A.どういうことかよく分かりません。私たちは宗教を否定していません。クリスマスやお正月に参加するかどうかは私たちの自由です。
よければ、併せてこちらをご参照ください。
A.そうですか。
ですが、この問題に対しては彼らのそのスタンスは変えてほしいと思います。彼らには、HEHN、LASAを掲げながら「去る者追わず」を継続してほしくはないですね。
今、誠実な対応を待ち望んでいるファンが多くおります。このまま「去る者追わず」のスタンスを貫くなら、ファンはがっかりすると思います。
他のアーティストについて
A.私たちは藤井風さんのファンだからです。
A.いいえ。
インスピレーションの元を明言したり、明らかにそれと分かるようなものであれば、問題にならないと考えます。
プロジェクトについて
A.IIYYは、本気で運営に方針を改善して欲しいと考えて実行しています。そのためには、運営が議論から逃げることを防ぐ必要があります。
2022年12月下旬時点の運営の姿勢からは、私たち個人が問い合わせをしても、内密に無視されて終わる可能性が非常に高いと判断しました。なぜなら個人で誰にも知られない状態での問い合わせは、他に経過を監視する人が存在しないからです。
IIYYは、私たちの問い合わせと、運営の反応をすべて公開する予定です。
A.具体的には申し上げません。ただし、ファンに対し誠実な、現状維持以外の対応をお願いしたいです。
A.野次馬は関係ありません。IIYYには、真摯な声が集まっています。当初の予定通り、1月中旬まで実行します。その後の活動については、協議中です。
A.いいえ。
私達が宗教を信仰するか選べているのはこの権利があるからです。もし、この権利が保障されていない場合、例えば「宗教法人が建てた学校に入学する=生徒・教師は皆、その宗教に入信する」という構図をつくることができます。立場の強い人が、立場の弱い人に信仰を強制できます。営利目的の団体による消費者の「信教選択の自由」の侵害を、消費者の立場から指摘・批判をすることは論理的、感情的な正当性があると考えています。
A.押し付けていません。どうするかは運営次第です。
A.お金がないです。
A.いいえ。キリスト教の布教を目的とし、歌詞に重点を置いたCCMという音楽ジャンルがあります。これは決して宗教勧誘ではありません。
藤井風の音楽も、国内外の信仰が反映された芸術品たちのように、引用を明言しても素晴らしいものは素晴らしいと評価され続けるでしょう。現にファンの中では「私は特定の宗教を信仰しないけど、音楽はとても好きだ」「歌詞の考え方からは距離を取るけど、音楽は聴き続けたい」という声が多くあります。
A.少しだけ、はい。
よんせいの発信については、意図があります。こちらのツリーをお読みください。
A.明言がないため、分かりません。
A.何歳の人間も傷つけられて良いはずがありません。私たちは風さんを傷つけるためにこのプロジェクトをしているわけではありません。
あと、よんせいは藤井風より年下です。anklも藤井風さんと同年代です。
A.いたしかねます。
もし、個人で問い合わせればよいのではないかと思われるのでしたら、ぜひご自身でお問合せくださいませ。
あわせてこちらのツリーも、クリックの上ご覧くださいませ。
anklとよんせいについて
A. 別人です。
A. 私たちが黙って離れて、問題が残って、新たに傷つく人が増えるのが嫌だからです。
A. いいえ。
よんせいが信仰している宗教は確かに他の宗教はNGですが、私自身は勉強も兼ねて様々な宗教の事を学んだり、寺院を訪れたりしています。
A. 宗教に対して、様々な理由でトラウマを抱えている人はこの世にたくさんいます。そういう方たち全般に対して、無配慮な運営方針だと思います。
A. いいえ。基準が変われば、何が過激かも変わります。
A.スタンスが少し違います。
よんせいは事務所・運営による「藤井風」の販促方法に焦点を当てて抗議しています。
anklは、宗教2世問題全般の解決を目指しており、藤井風を通じてサイババへの判断能力を落とすことに関しての注意喚起も目的の一つです。
A. いいえ。
anklは、2022年に最も聴いたアーティストが藤井風さんでした。ライブにも行きました。
藤井風の例のインスタのストーリーを見て以降、確かに気持ちは複雑で、もう彼の音楽は聴けないと思います。だけど問題は残っているし、彼を応援し続けるファンもいることは変わらないし、藤井風さんの信仰が無闇に否定、非難されるような状況に晒すこともまた避けなければいけないと考えています。
よんせいは、今回のツアーが終わるまではファンです。
A. 嫌です。
この活動に賛同している方に対し、ネットストーカー、脅迫をする人すらいる状況の中、わざわざ自ら実名と顔を出す理由がありません。
A.日本国内に住んでいても、よんせいの周りでは身近ですよ。
ちなみに、anklは現在海外在住です。
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twitterでいただく質問と、私たちの回答を元にQ&Aを作成しました。
今後も、これらの議論や攻撃もあると思いますので、ぜひこちらのQ&Aを参考にしてください。コピペはご自由にどうぞ。
また、2023年1月中旬まで以下のフォームでメッセージを募集予定です。
この件に関し、できるだけ多くの方の詳細な声を運営に伝えることができるといいなと思います。
ご協力いただけますと幸いです。