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代表・菅野志桜里の執筆記事

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記事一覧

寄附規制新法のブラッシュアップを考える

寄附規制新法のブラッシュアップを考える

【寄付規制法案はセカンドベスト?】

今回の寄付規制法案を一言でいえば、セカンドベスト。もっと厳しく言えば、政府内の妥協のたまものと言えると思います。
なぜセカンドベストなのか。

本来のベスト案は、立法事実(規制の根拠となる出来事)のある宗教法人にまずは焦点を絞り、きちんとマインドコントロール規制まで入れるべきだと思うからです。

しかし、今回の政府案は、宗教法人に限らずあらゆる法人に規制対象を

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救済法案の与野党協議がスタックしている今こそ、知恵を絞ろう!

救済法案の与野党協議がスタックしている今こそ、知恵を絞ろう!

救済法案について与野党協議がスタック状態。自民党・公明党からは期限を切らない先送り案が出ています。なぜスタックしているのか、どうすれば溝を埋めて救済できるのか、進め方に知恵はないのか。私なりに考えました。

Q:消費者契約法だけ今国会で先につくることはできるの?

A:本来は、消費者契約法と献金規制法とはセットで検討されるべきでしょう。そもそも、「壺から献金へ」という規制逃れの傾向をもとに、「契約

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「民法上の不法行為は解散命令要件にあたらない」とどうなるの?

「民法上の不法行為は解散命令要件にあたらない」とどうなるの?

「民法上の不法行為は解散命令要件にあたらない」
今日10月18日の岸田総理の答弁が何をもたらすのか、どうすればいいのか。
Q&Aで急ぎ短くnoteにまとめます。

Q:「民法上の不法行為」とはどういうこと?

A:「不法行為」には刑法に反する行為もあれば、民法に反する行為もあります。たとえば旧統一教会の問題の本質は、正体隠しの伝道で人生の自由な選択肢を奪う行為や、因縁トークで不安をあおりそれにつけ

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【緊急投稿】誰が何を質問するの?素朴な疑問に答えます

【緊急投稿】誰が何を質問するの?素朴な疑問に答えます

さきほど霊感商法等検討会として提言書を公開し、旧統一教会に対する解散命令請求を視野に入れた質問権等の行使を含む5項目を提起しました。間髪いれずに、岸田総理が文科大臣にこの質問権等行使の実施を指示したようです。物事が動く日というのが時にありますが、今日はそういう1日になりそうです。

 今日、これからの予算委員会や報道などで具体的な議論に入っていくと思うので、基本的な知識を整理させてください。いつも

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