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妄想【短編小説】

私が贈ったのは品性だ


音の感覚
絵の感覚
味の感覚
それまであなたにはなかったであろう
別ベクトルの品性だ

元カノや元カレから貰ったものは捨てない
と言ってたが、私はどちらでもない

だから、
忘れられる想い出のようにこの品性は消え物になるかもしれないし、
残りの人生の糧になるかもしれない

最後に呼友を贈ろう
あなたの好きな日本酒だ
おそらく私の好きな日本酒だ

酔っぱらうだけの消え物にならずに、
遠くでの人生に私が存在できれば
私も酔っぱらえるから

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