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会話もディレクション

会話には目的のあるものと目的のないものがあると思っている。今回は目的のある会話について思うこと。

目的ある会話とは、何かを聞き出す、相手と仲良くなる、自分をよく知ってもらう、何かを紹介する、などなど。
これらの会話には目的があり、ゴールがある。
そのゴールに向かってどう会話を組み立てていくのか。
これはもう立派なディレクションである。

例えば、女の子に彼氏がいるのかどうか聞き出す時。「彼氏いる?」と直ぐに聞ける人もいる。それは、その人がそういうキャラを演じている場合が多い。いやらしさを感じさせず、女性が答えやすくなるような、トーン、表情、雰囲気を作っている。それも演出の一つ。ディレクションの一つである。しかし、これは相手によって方法を変えていかなければならない。
人見知りで自分のことをあまり喋りたがらない女の子だったら。多分そう簡単に聞き出すことはできない。

そんな場合、まず当たり障りないことから聞いていくのも一つの手である。出身、年齢、家族構成、趣味、好きな食べ物。いくら人見知りでも質問されて答えない人はなかなかいない。そして、応えてくれた回答には大きなリアクションと更なる質問を返してあげる。自分の会話で場が盛り上がっていると感じれば、そんなに悪い気はしない。相手は徐々に自分から話すようになる。恋愛観や過去の恋愛について話をしながら、さりげなく「今は?」と聞けるタイミングがやがて来るだろう。

要は会話にゴールまでの道筋をつくれるかどうか。会話が得意な人は、聞き出し上手で誘導上手である。

僕が会話でよく使うのは「聞く」と「訊く」の使い分け。基本は聞くことに徹する。しかし要所要所で訊くことも大事。割合的に8:2。ポイントは訊きすぎないこと。あくまで訊くのは一言二言。

会話とは相手ありきのものである。自分の主張以上に相手をたてることが何より大切だと思う。いかに相手を気持ち良く自分のゴールまで連れて来れるのか。これがディレクション力だと思う。

#ビジネス #ディレクター #会話 #テクニック

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