本当に使える!テレビ演出家が思う、企画・構成の考え方②
「また、あした」って記事を締めくくってから
はや4日。
先日書いた記事の続きです。
これ、本当に使えるのでみなさん読んでほしいです。
今回はこれの続き。
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前回も書きましたが・・・
私は、フリーランスなのに、日テレの番組の総合演出をしています。
普通、総合演出は局員か、大きな制作会社の上のディレクターがやるので
相当、珍しいパターン。
それなりにいろんな経験をしてきたので、そこが評価されているのかなぁと。
そんな経験を活かした、映像制作に必要なノウハウをまとめたnote。
番組の若手のために書くけど、それだけだともったいないから
公開します。
テレビ番組の作り方って、マジでマニュアルになってなくて
基本、全てが口伝です。本にもなっていません。
※それだけにいろんな手法があって、バラエティに富む番組があるのだと思いますが。
なので、業界の若いディレクターにとっても、貴重な気はしております
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企画を考える時に、一番大事なこと
今回はちょっとマッチョな話です。
企画を考える時に一番大事なことは、
「ひたすら、ただひたすらに調べる」
つまりはしっかりとしたリサーチ。これ、一択です。
昔のテレビマンは、よく言いました
「ネタについて、専門家レベルで詳しくならないと、VTRは作れない」
実際にはちょっと盛りすぎですが
(本当にそうだとしたら、数年かけて学んだことしかネタにできない)
それくらいの気持ちで、物事しらべるのが大事なのは、残念ながら本当。
アイデアは、突然天から降ってくるものって
イメージを持っている方もいるかと思いますが
決して、そんなことはなく。
花粉症のように、
蓄積されたデータや情報があふれだした瞬間、アイデアが出てくる。
みたいな感じ。
全ては知識の上に成り立っている。
だから、とにかく調べないとはじまらない。
でも!
これって、気が滅入りませんか?
めんどくさっ!って。
そんなんやりたくないわ!って。
私は、なります。なので、ここからは、、、
ちょっとでも効率的に、
企画に関するリサーチを進める方法
①大筋を、調べる
②他の人があまり使わないツールで調べる。
まず①に関して
>平たく言うと、ざっくりネット検索したり、
>チャットGPTに要約した情報を教えてもらったり、
>小学生向けに書かれた入門書を読んだり、
そんな感じです。
大筋をとらえてから、細かな話を聞いたほうが
頭に入ってきやすいので、まずは、ここを抑える。
ちなみに、2023年現在の私のおすすめは
知りたいことに関する専門的なサイト、2つ~3つを見つけて
チャットGPTに、ポイントをまとめてもらう。です。
(※昔はまとめサイトを探して読んでたのですが、
今もそれは、とてもいいんですが。)
次に②に関して、書く前に。
そもそも、なんで、そんなに「調べる」ことが大事なのかを
考えてみます。
なぜ、調べるか?
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自分の知識量を増やす→→→その中から、多くの人が知らない「へぇ」情報を見つけ出す→→→それをアイデアの種にして、企画を考える。
と、仮定するなら、
ここでポイントとなるのは、
多くの人が知らない「へぇ」情報を見つけること
になります。
どれだけ、知識量が増えても、それが、ほとんど誰もが知っている情報だと
アイデアの種、企画の素にはなりにくい。
じゃぁ、知識量を増やすことより、知らない「へぇ」情報を見つけることに
時間を全振りした方が効率的ですよね。
では、
多くの人が知らない「へぇ」情報は、どこに転がっていることが多いのか?
ここからが②です
それは、多くの人が使わないツールです。
例えば、旅行のプランを考えているときに
多くの人が調べものに使うのが
SNS検索、ネット検索、るるぶなど、うまくまとめられた情報誌を読む。
だと思います。
これらから得られるのは、ほとんどが多くの人が知っている情報の可能性が
高い。
それだとアイデアの種になりにくいから、
私なら、行きたい旅先の観光課に電話して、詳しい情報を聞きます。
そして、観光課の方に、より詳しい方を紹介してもらって
その方にも情報を聞きます。
まぁ、電話というツールをつかってリサーチするってことですね。
万一、なにかしらの事情で、電話リサーチができない場合は、
図書館に行き、調べたい地方の、文化をまとめた本や郷土料理の本などを
読みます。
専門書という、ツールでリサーチするってことですね。
そして、専門書でも、ほしい情報がなかったら、
専門書の著者の別の本を読んだり、参考文献にしるされている本を読んだりします。
とにかく、「詳しい人ライン」と「専門書ライン」を掘ります。
そうすると
多くの人が知らない「へぇ」情報が集まりやすくなるかと。
それがアイデアの種になります。
ここまで、
①超個人的ないいね!を見つける
②ひたすらリサーチ
と
企画・構成を考えるためにベースとなる大事な2つ書いてきましたが
次回から、そのベースをどう使って、企画にしていくか?の案を
いくつか書いていきます
本当に若いディレクターやディレクター志望の方に読んでもらいたいなぁと
ココロから思います
では、今度こそ、またあした
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