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Kindleの新作を出せないわけ

去年12月から今年の5月にかけて合計19冊のKindle作品を出してきたのですが、ここ5ヶ月間はなにも生み出していません。

新しいアイデアを構築する時、モデルとなる先駆者の掛け合わせや逆張りで需要の有無を検証するのですが、どのアイデアもボツに終わっています。

例えば、私の渾身の作品、「ワイン考察」

合計で44のレビューがついていて、内容も独自性があって評判も上々。二作目も他のKindle作家さんからすると読まれていそうな雰囲気ありますが、はっきり言って労働の対価には見合いません。

原案はポッドキャストの台本がもととなっているので、ちょろちょろっと書き直せば新作を量産することも可能なのですが、それでも2〜3日は時間取られるので最低でも1作品で年間6万円前後の収益はほしい所。

中には4時間ぐらいでパッと書いたものが、毎月3万円ほど安定的に生み出してくれているので、そのあたりの戦略を詰めればよいのですが「商業出版して恥ずかしくない内容」って視点で考えるとこれがまた難しい。

そして、書店に並んでる本も、時間とコスト掛けて販売しているにも関わらず、採算が取れていない作品は少なくありません。もっと言えば、無名作家の紙の書籍なんて著者の宣伝本として自費出版されているものが現状です。

そして、著者自身が在庫抱えて売りさばいている現状を目の当たりにすると、その労力、他に使ったほうが良いんじゃないのってなってしまいます。

すなわち、

本(Kindle)を出す→何者かになる→収益が上げる

じゃなくて、

既に何者かである→本(Kindle)を出す→勝手に売れる

の順番が正攻法なのかなと感じます。

しかし、有名人やインフルエンサーはKindle出版なんてやってませんし、10万登録超えているファンの多いユーチューバーさんでもKindle出版なんてやっていません。有名になったら出版社さんから勝手に声がかかって「投資してもらえて売れる本」が出来上がるというわけです。そんな図式でもあえて書籍として出していない人もいるので、そのあたり深く考察してみると良いでしょう。

我々凡人は、一旦Kindleで小銭を得てしまうと、ミクロの世界しか見えなくなるのですが、自分で商売するならKindle以外の商品作りがポイントとなってきます。

コストかからないところだと自分自身を商品にしたり、問題解決系の「独自」ノウハウだったり、お助け系の「高額」コンサルティングだったり、そんな展開があってこそのKindle出版なんですよね。

そして何より中身ですよね。中身がない人間が頑張って虚勢はっても薄っぺらい内容になりますし、それこそ刺さる内容ならツイッターで小出しにして好反応得られるはずです。そういった意味でツイッターは事前にテストマーケティングできるので必須ツールですね。

偉そうに持論述べてきましたが、現状で庶民の商売研究所プロジェクトは6ヶ月続けて爆死状態ですし、これからブレイクするのかどうかもわかりません。しかし、分析、リサーチ、検証を繰り返すことで違う景色をみれると信じてます。




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