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最近観た映画、読んだ本など(特に「運び屋」と「世界現代怪異事典」について)

特に詳しく語ったりレビューしたりするわけではないけれど、観た映画や読んだ本など備忘録的にメモしておきます。

「スパイダーマン:スパイダーバース」

公開時、映画館に行こう、公開終わってもいずれ観ようと思っていたので、全然情報を入れないようにしていたので、いろんな絵柄のスパイダーマンというビジュアルのイメージだけで勝手にオムニバス映画だと思ってました。

「2」には、東映特撮スパイダーマンが登場するとのウワサがあるんでしたっけ。楽しみですね。

「スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム」

MCU フェーズ3の最終作ということで、マーベルの他のヒーローが混じって来るのは仕方ないけれど、あまりにもアイアンマンの存在が強すぎて、スパイダーマン単体として観ると少し物足りないというか、印象が薄いというか。「スパイダーバース」を先に観てしまったのが良くなかったか。

まあMCU内のスパイダーマン(ピーター)は、アイアンマン(トニー・スターク)のサイドキックみたいな存在だから、仕方ないっちゃあ仕方ない。

ちなみにぼくは、いまだにサム・ライミ版が好きだな。トビー・マグワイアのピーター・パーカーがはまり役過ぎる。)

「アップロード〜デジタルなあの世へようこそ〜」

死後、意識をデジタル空間にアップロードすることができる未来……の、SFコメディドラマシリーズ。
課金しなきゃ何もできない、容量使いすぎると止まるなど、今のスマホ・ネットライフを反映した風刺が利いた良作。

シーズン1はアメリカのドラマならではのクリフハンガーで終わり、「おいおい、どうすんだよ!?」ってとこで終わっているけれど、シーズン2の製作が決まったらしいので楽しみにしている。

「アップグレード」

「アップロード〜デジタルなあの世へようこそ〜」を観たかったのに、タイトルうろ覚えで間違えて観たSF映画。

全身麻痺となり身体を動かせなくなった主人公が、AIチップを埋め込み、自由に動けるようになる。
自分にしか聞こえないAIの声、AIが勝手に自分の身体を動かしピンチを凌ぐその姿、アクションは、近未来SF版「寄生獣」といった様子で、観ていて楽しい。
間違えて観た映画だが、観てよかった。

ちなみにこれも続編ドラマ化が企画されているとか。

「流転の地球」

「三体Ⅱ黒暗森林」が話題の劉慈欣原作、中国初のSFブロックバスター映画だという触れ込みの中国産ハードSF映画。
個人的にはチャウ・シンチー映画の常連だったン・マンタがメインキャストのひとりで、ちょっとほくそ笑んだりした。

それにしても中国のVFXすごくなったね。日本の映画じゃなかなか観られない絵作り。
日本のVFXは遅れているとか、世界で戦えないとか、悪し様に言うのは簡単だけれど、基本的に日本では純粋な「SF」が売れないからなあ。VFXの技術はあっても生かしきれる素材がないのかもしれない。
ドラえもんのおかげでSF脳は出来上がっているけれど、まさにドラえもん的というか、「すこしフシギ」くらいのマンガやアニメが量産されているし認知もされているから、ハードSFの入り込む余地がないんだよね。

「三体」は1作目をようやく読み始めました。

「いぬやしき」

木梨憲武主演の実写映画版。「日本のVFXもここまで来た」と自信満々の様子だったので観てみました。
たしかにVFXがんばっているけれど、世界観が現実の日本だから、ハリウッド映画や流転の地球に比べると食い足りない。
勝手知ったる「新宿」(都庁舎)が舞台のアクションなので、生活感感じちゃうそこは日本国民、東京都民であるせいか。

でもわりと楽しく観られた。今更原作読んでみようかな。

「運び屋」

ぜひ吹き替え版で観てほしい。
クリント・イーストウッド(CV:山田康雄)を知っているオッサン達は。
今回イーストウッドの声をあてているのは、多田野曜平さん。
まさに山田康雄さんが存命ならば、老イーストウッドの声はきっとこうに違いないという演技をされています。

トップ画像にした「セルジオ・レオーネ生誕80周年記念 夕陽コレクターズBOX」は、テレビ放送時の山田康雄さんの吹き替え版を収録しているが、テレビでカットされたシーンの追加収録を、多田野曜平さんが代役されていて、その「山田康雄声」が評判良いらしいんですよ。
「運び屋」の演技を聴いて、そりゃそうだろ! 聴きたい! 観たい! と、思わずポチっていたのがちょうど届いたので、トップ画像にしました。あとで観る。

それにしても、今、CV:山田康雄のクリント・イーストウッド映画はなかなか観る機会がないですね。円盤もあまり出ていないし、配信されている旧作は字幕版ばかり。

そりゃ日本の地上波で放送された素材はなかなか円盤化できるもんでもないとは思うんですが、最近はテレビ局発の配信サービスがあるわけで、
ParaviやHulu、TELASAで、過去地上波で放送した洋画を、当時の吹き替え音源版で配信してくれてもいいんじゃないかな。
(どれも加入していないから確認できないけれど、たとえば「バック・トゥ・ザ・フューチャー」、TELASAはマーティ三ツ矢雄二版配信してる? FODは織田裕二版マーティ&三宅裕司版ドクで吹替版配信してる? どちらもバージョンもたぶん、当時地上波を録画した人しか観られないよね?)

「宙の地図」(フェリクス・J・パルマ)

ぼくは「宇宙戦争」のコミカライズ(翻案脚本)を連載中なので、H.G.ウェルズ本人が主人公のSF小説は必読だったのだが、前作「時の地図」と比べて序盤がタルくて、なかなか読み進められていなかった。

そのタルい序盤……というか上巻の3分の2くらいでようやくグイグイ来るものがあって、そこからは下巻のラストまでノンストップ。
伏線の回収に驚き、ウェルズの行動にぐっと来て泣き、久々に良い読書だった。

ところで「時の地図」「宙の地図」ときて、「The Map of Chaos」でフェリクス・J・パルマの「ビクトリア朝三部作」らしいんですけど、3作目の邦訳はまだですかね……。(本国スペインでは2014年に発行されているらしい。)

「世界現代怪異事典」(朝里樹)

当noteでもマンガの資料に良いよと勧めた「日本原題怪異事典」の続編となる「世界現代怪異事典」。もちろん日本を飛び出し、世界の怪異を集めた事典なので、こちらもきっと資料に良いだろう。
買ったばかりでまだ読んでないけれど、本当に発売したばかりなので、すこしでも販売初速に貢献できるようここに記しておく。


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