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女性として挑戦する壁

今日は4年前から通っている美容院の担当してくれてるユーキさんのお誕生日だったから、カラーといつもより上質なトリートメントをしに行ってきた。ユーキさんは今日で46歳になったんだけど、マジで美魔女で10歳くらい若く見える。

大学で上京してきたのが8年前なんだけど、美容にまるで関心を示せなかった私は美容院は毎回新規で安いところに行っていた。当時カラーはしていなかったので髪の毛が伸びたら行く。って感じだったから半年に1回行くとかそういったレベルだった。

今考えるとちょっと信じられないんだけど、髪の毛を整えるとかそういった発想がなかったから、美容院は髪の毛を短くしにいく場所だと思っていた。

4年前に彼氏ができたことがきっかけで美容に対する意識が変わり、当時仲良くしてくれていた大先輩に美容に関する知識を蓄えてもらった。

そこで自分で決めた美容に関するルールがこんな感じだったと思う。

①美容院は長くても2ヶ月に1度行く
②毎月1回はビューティーアクションをする
※ビューテーアクションはネイル、マツエク、エステ、カラーを意味する

これがきっかけで美容に対する意識がガラリと変わったんだけど、ビューティーアクションは家を失ったタイミングで消滅して、4年間未だに続けているのが美容院へ通うことだった。(スゴそうに書いてるけど至極当然)

表参道にあるベーアという美容院で、ここは上手なのに値段が安すぎる。私はいつもカット・カラー・トリートメントで4400円でしてもらっている。

安いから通いやすいっていうのもあるんだけど、それだけじゃなくて担当してくれてるユーキさんとその愉快な仲間たちと話すのが楽しくて今では1つの居場所となっていて、月に1度美容に関して考える2時間をもらっている。

女性というのは本当に難しい生き物だと私は思っている。女性であるがゆえに生きづらいと思ったことは何度もあった。もちろん、今ではスゴく素敵な会社が増えていて、男女関係なく活躍できる会社もたくさんあるんだろうけど、私がいた環境はそういう場所じゃなくて、男尊女卑の考え方がベースにある場所にいたがゆえ(最初は気づかなかった)美容代は本当に邪魔なものだと思っていた。

まあ、なぜ邪魔かというとそもそもお金を仕事に関することに大量に注ぎ込んできた4年間だったので、お金の使いみちが多分世の一般女性とまるで違った。

一般的な女性たちが服・化粧品・美容に使うお金をスクール費用・カフェ代・コワーキング代に使ってきた。

それゆえ、女性として身なりを整えることに意識が向かず、かなり男勝りなスタイルになっていた。そうなると、ただでさえ男性が有利な環境に所属しているのに女子としての評価を受けるときは劣悪なことを言われていた。

「服装はもっと女性らしいほうがいい」

「肌が汚いからエステ通ったほうがいい」

「髪の毛の色変えたほうが良い」

誰にも言えなかったけど、当時はそれなりに傷ついていた。笑ってごまかしてたけど、顔がひきつって全く笑えないときも何度もあった。

男性だらけの合宿に唯一の女子として参加した時もなかなか大変だった。温泉に行くと集合時間は決めてもらえないから誰よりも準備に時間がかかるのにお風呂でゆっくりせずに一目散に身体と頭を洗ったらドライヤーで髪を乾かし、誰も待たせないよう集合場所で待っていた。次の日朝化粧をしていたら「いーはーまだ?」って男性全員の前で言われる。「こういう時ってマスクするやつなんじゃないの?」って先輩にいわれる。みんなの集合写真は女子が1人だから私が撮影した。なんで私だけ映れないのが当たり前なんだろうって思ったけど、何も言えなかった。

別に不幸話を披露したいわけではないんだけど、女子で挑戦するのって大変だなってこの時は特に思っていた。それなりに悔しかった。自分が女子なのが。

それに合わせて私は物欲もない。(これは今も昔も)服も誰かのお下がりをいただければそれで十分だし、買うときもお洒落をしたくて買うというより、仕事で必要だから買う。とかデートで必要だから買う。みたいな感じで目的があるときにしか買わない。

バックは一度買ったいいやつを5年も10年も使いたいと思ってしまうタイプだし、時計は高校3年生の時に父親に「一生使えよ」と言って買ってもらったCITIZENの時計を何度も修理して使っている。ベルトが革だから汗に弱くて何度も壊れてそのたびに変えている。

ゆえに、美容も所持品もそれほど女性らしい綺羅びやかなものは持っていないのだ。

そんな私が唯一美容を考える時間を定期的に確保できているのが、美容院に足を運ぶときだった。

ユーキさんは私が寝坊してすっぴんみたいな顔で髪の毛ボサボサで行くと怒ってくれる。

「アズちゃん!!またそんな顔できて〜〜〜〜!」

逆に、かわいい服を着ていったり、お気に入りのアイシャドウをしていくと絶対に気づいてくれて褒めてくれる。

「今日大人っぽくない?どうしたの、なんかいいことあった?」

私の4年間の変遷を知ってくれているから、ちょっとずつ意識が変化していることも知ってくれている。これ、実は結構嬉しいし、このお陰で意識が変化したといっても過言ではない。

カットしてもらっている最中も美容や恋愛について話すから、この時間だけは仕事を頑張らなければいけない自分は存在しなくて、女性雑誌をみながら今の流行りを目で追い、美魔女のかわいいユーキさんの若かりし恋愛話や化粧・カラーの話を聞くことに集中できる。

これは、私の生活にかなり大きな変化をもたらした。髪の毛がかわいいと化粧も頑張りたくなるし、髪の毛がかわいいと服装も髪型にあったものにしたほうがいいかなって思ったりする。

お金のうまい使い方がわからず、男性社会で男の子に負けたくない気持ちだけでお金の使いみちを決めていた私はもう今はいない。

4年間、ユーキさんに会いにいくことで女性として挑戦するのもありかなって思うように徐々に変化してこれた。今では美容を意識する自分が存在していることが自信になる時でさえある。武器になる時でさえある。

色んな人と出会って少しずつ影響を受けてここまできたけど、ずっと見守ってくれていたのはベーアのユーキさんだ。

46歳、本当にお誕生日おめでとうございます。
これからも私と私の髪の毛をずっとよろしくお願いします。

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