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ミックスについて考えていること

いぐあなPです。一人称おいら系DTMerです。音楽制作を趣味にしています。
ミックス(ミックスダウン)が好きです。インターネットを見ているとミックスが苦手な方の発信を時折見かけます。それぞれ、得意なこと、そうでないことがありますよね(おいらは歌詞を考えることが苦手)。ミックス苦手、に関連して「ミックスなんてどうでもいい」といった発言を目にすることもあります。その度に同じようなことを考えるので、メモっておこうかなという、そういうnoteです。

「ミックスなんてどうでもいい」これには同意する気持ちと、ひと言物申したい気持ちと、どちらもあります。先に物申す系のことを書いてみましょう。

「ミックスなんてどうでもいい」なんてことない

音楽を聴いて、どのようなことを思う、あるいは感じるか。これは人それぞれです。誰かと一緒に隣同士で同じ音を聴いていて「いい音だね」「そうだね」なんて会話をしていても、本当に同じことを思っているかどうかはわからない。「バスドラが」とか「高い音が」とかあるいは「◯◯kHzが」と言ったとて、わかりあえないんじゃないかな、と思ってます。
しかしながら。多くの人が「心地よい」「いい(感じの)音」と思う傾向にある音、またその逆に「不快に思う」「いやな(感じの)音」というのは存在する気がします。すべての人ではありませんが、それでも、です。たとえば歌声(Vocal)の音質を評価することばに「抜けがいい」とか「こもっている」というワードがあります。現場(音楽制作の仕事場)では、前者は肯定的、後者は否定的な意味で用いられることが多いです。これに共感してくださる方でしたら、音楽を聴いていて、自分の好みかどうか以前に「一般に好意的に受け入れられる音かそうでない音か」という判断ができるのではないでしょうか。もし、サウンドを聴いてそのような評価ができるなら、ミックスをするにあたって「どうでもいい」なんてことは言えないんじゃないかなと考えます。きっと、自分が良い(好い)と思う音、音楽になるようにミックスしていこうと志すはず。ということで「ミックスなんてどうでもいい」わけがないんです。楽曲や歌詞の内容に関係なく、人が耳にして心地よく感じる音があるとするなら、そちらを目指す方が、作品としての完成度は高いといえるのではないでしょうか。

「ミックスなんてどうでもいい」かもしれない

さて。次は「どうでもいい」側の見解です。ミックスがどうであれ、楽曲の根幹に変わりはないでしょう。なぜならミックスを施すことでメロディや歌詞が変わることはないのですから。ミックスがうまくいかないなぁ、と悩むくらいなら、自分なりの完成にサクッとこぎつけてアップロードしてしまう方がいいかも、と思うこともあります。ミックスがうまくいかないから、でお蔵入りなんて悲しすぎますから、とにかく完パケてしまいましょう。(少々余談。DTM界隈にはMIX師()と呼ばれる人たちがいて、有償、あるいは安価に、場合によっては無償でミックスを請け負ってくれるようですが、ミックスはトレーニングで上達すると思うので、自分なりにあれこれやってみるのもいいんじゃないかな、と思います。毎日ちょこっと、フェーダーとパンだけ(プラグイン使おうとしない)でトラックのバランスを取る練習とか)
というわけで「ミックスはどうでもいい」かもしれません。「いいミックスだなぁ」という感想はごくニッチな界隈(DTMerとか音響好きな人々)でなされるものであり、一般の視聴においては裏方の所作なんて話題にならないに越したことはないと考えもする。「曲がいい」「歌詞がいい」「歌がいい」「いい曲だな〜」といった感想がナチュラルかなと思います。裏方の所作に◯なんて付かなくていいという考えです。ただし、△や✕は付くことがあるかも。「曲はいいのに音が残念」みたいな。曲としては大好きなんだけど音質的に好みじゃない曲って、ありませんか。おいらにはあります。曲がよかったらきけちゃう、ただし、若干のモヤモヤがある……いや、これもニッチな界隈にいる個人の感想でしょう。気にしない人は気にしなかったりします。身近な音楽好きの反応を伺ってみるとそういうことに気づけるかもしれません。

最後に

おいらはミックス好きなので「ミックスはどうでもいい」とは思っていないです。でも、どうでもいいと言える側面もあるとは思ってます。ミックスするのは自分の曲かもしれないし、どなたかの曲かもしれません。おいらは、作品が好ましく受け入れられたらいいなぁ、と思ってミックスするのみ!正解が無数にある中、たったひとつをある瞬間に選び取る。自分で全部やっているとそこは難しいなと思います。時には「ええーい!これでOKだ!」って決めてしまうことも大事でしょうね←どうでもいいというわけではない。

「ミックスなんてどうでもいい」と開き直らず、自分が好いサウンドだなと思えるミックスを研究し続けていけたらいいのかな、と思いつつ、日々、DTMして遊んでいます。お読みくださりありがとうございました。

いぐあなP

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