【囲碁】級位者のための棋譜解説 第9回「ツメからの打ち込みの狙い」について!
こんにちは。
IGOcompany【U】@毎日note継続中(295日目)です。
公益財団法人日本棋院での15年間の勤務を経て、ライターをしたり、
「囲碁」の普及活動をしたりしています。
他にも「宇佐美囲碁教室」っていう教室の運営や、武蔵小杉の「永代塾囲碁サロン」にて指導碁や交流会、「新百合囲碁学園」の学園長を任されたりしながら、世田谷や麹町、大学などで囲碁を教えて、ご飯を食べてます。
昨日、2024年6月以降のお知らせを更新してみましたので、良かったら読んでみて下さい。
さて、
本日のnoteは、
級位者のための棋譜解説シリーズ、
【囲碁】級位者のための棋譜解説 第9回「ツメからの打ち込みの狙い」について!
です。
前回の棋譜解説の有料部分で、
次の図の黒1のツメからの黒の厳しい狙いをご存じですか?
って感じで〆てみたんですが、
意外と間が空いてしましました(失礼しました)。
その間に、本因坊戦の棋譜解説を2本書いたんですが、1週間てこんなに短かったっけみたいな毎日です(8月以降の川崎囲碁普及会のスケジュールなどが決まったら、落ち着くと思います)。
こちらは前回のnote。
※必ず前回のnoteを載せていますので、良かったら遡ってみて下さい。
級位者のための棋譜解説マガジンは、こちらです。
このシリーズも、少しずつnoteの本数が増えてきました。
読んでくれている方、本当にありがとうございます!!
棋力向上の為には、囲碁の棋譜解説に、兎に角、たくさん「触れる」ことが大切だと思うので、少しでも役に立つようにコツコツnoteに書いていこうと思います。
それでは、今回の棋譜解説を始めてきます!
【囲碁】級位者のための棋譜解説 第9回「ツメからの打ち込みの狙い」について!
【今回のメインテーマ】
今回のメインテーマは、黒1のツメからの狙いですが、
その前に、この白△の二子、カカリから右辺の星へ大々ゲイマにヒラキを打つか前について取り上げていきます。
今の時代は、白は星にヒラキを打たずに、ツケ二段などの定石で打つことの方が多くなりました。やはり、この後、説明する黒からの打ち込みなどの狙いが残るのが嫌なんですね。
とはいえ、互先の碁では、あまり見なくなった形ですが、指導碁などではよく登場する構えだと思いますので、覚えておいて損はないでしょう。
【まずは級位者の方へオススメの形】
部分的な話にはなりますが、
この白△の二子に対して、教室などでは、まず黒1と打つ手を紹介します。
隅をしっかりと確保しつつ、白△の二子への打ち込みの狙いが残ります。
仮に、黒3の打ち込みから黒9までとなれば、黒1の石がいることにより黒はしっかりと連絡することができます。
打ち込みからの変化も少ないので、教室では、まずこの形をオススメしますね。置き碁の時なども有効です。
【黒1の準備をしない打ち込みの失敗例】
黒1と準備をしなくても、黒1の打ち込みの手は成立します。
だったらそれを打てば良いじゃないかと思う人もいると思うのですが、手順を覚えるのが難しいということもありまして、まずが黒1と準備をしてからの打ち込みがオススメということになります。
例えば、
次の図のように、白12とノビを打たれるようだと、黒1の打ち込みは失敗という事になります。黒11のハネが、実はミスなんですね。
では、
黒はどのように打つのが良いかと言うと…
【黒1の準備をしない打ち込みの成功例】
黒11をコスミツケで打つのが、連絡の手筋です。
白12と分断を狙って来ても、黒13と打てば白の石を取る事が出来ます。
なので、
白は、白8をブツカリで打って違う変化を目指す場合もあるでしょう。
【黒1の打ち込みからワリコミの図】
下で紹介する図のように、
黒1の打ち込みから、白2の上ツケに対して、黒3と打つことが出来れば、黒は良いと言われています(※ただし、後述しますが、シチョウ関係が悪いとそもそも黒3のワリコミは打てません)。
以下のnoteで、
このワリコミからの変化と、テーマ図の打ち込みを有料部分でまとめてみようと思います。
※今回は「120円」に設定してみました!セブンイレブンカフェの珈琲代分くらいの「価値」はあると思いますので、是非ぜひご購入をご検討下さい。
※マガジンでご購入いただければ、10年間は書き続ける、数百本分の有料記事を全部読むことが出来ます。
以下、有料部分です。
まずは、ここまで読んでいただき、本当にありがとうございました!!
【黒のワリコミから、黒良しの形】
サポートありがとうございます。コロナの影響もあり、今囲碁界はどんどん縮小していっています。どうにかしたいと思っている方は多いと思います。まずは小さな一歩から、囲碁の本を買ったり、近くの囲碁サロンに行ってみたり、周りに囲碁を教えてみて下さい。サポートは囲碁普及に使わせて頂きます。